曇り空で無風の朝でござる。
eテレ朝の体操が終わった午前6時40分の気温はプラス13度。
風がないので寒くは感じません。
予報によると、きょうのご当地は曇りで雨の降るところもあるそうだ。
最高気温は20度の予想、あたりはすっかり秋の気配ですわ。
ところで、
ついいましがたの情報ですけど、テニスの4大大会とされる全米オープンで大阪なおみさんが優勝だそうな。
ニッポン人初の快挙です。
ユニークな会見で、国内外で人気という大阪さん、20歳にして世界のトップとは驚いた。
嬉しいニュースでもありまする。
話は変わりますが、
今回北海道を襲った大地震ですわ。
おぢが住む羊蹄山麓から120キロほど離れた安平町が震源地でした。
震度7という北海道民にとっては初体験の巨大地震でもありました。
いまだに行方不明の方も大勢いらっしゃるようで、被災地は大変な状況だ。
深くお見舞いを申し上げます。
一方、ご当地は、台風による影響も少なく、地震の影響も停電だけだった。
それも15時間ほどで早々と回復。
大都市札幌でも、きのうようやく通電したところもあるというのに、なんともありがたい。
いずれにせよ、被災地ではまだ復旧どころの話ではないようだ。
おぢの気持ちをザワッつかせたのは、今回の地震が「未知の断層」で起きたということ。
地震学者も知らない断層があって、そこで地震が起きたという現実ですわ。
原子力発電所を立地する場合、「直下に断層がない」ことが大事な要件のひとつですが、地震学者も知らんような断層があるのでは、どもこもならん。
そもそもニッポン国内で、原発立地の要件を満たすところなど、ホントにあるんだろか? などと疑いたくもなる。
ましてご当地の30キロ圏内にある泊原発の場合は、地震学者が近くに活断層の存在を認めておるけど、北電は認めないという妙ちくりんな事態が進行中だ。
断層などないとされたところでさえ大地震が起きたというのに、泊原発の近くには断層があると地震学者は断言しておるのです。
これでは安心などできません。
停電が長引くことについては、ホリエモンが「泊原発を動かせばいい」みたいな極めて乱暴なこと言ってますけど、冗談ではない。
今回の地震では、泊原発にある3つの原子炉で、すべての電源が喪失するというビックリ仰天の事態も発生しておるのです。
原発における全電源喪失は福島の事故に続いて、国内で2例しかない異常事態だ。
しかも、泊村は震度2で停電ですわ。
全電源喪失状態が続けば、福島第一原発の二の舞になるところだった。
実際には、福島の事故以降に設置された「ジーゼル発電機」が作動し、電源が確保されたから大事には至らなかった。
もっともジーゼル発電機ですから燃料が途切れてしまったら、これまたアジャパーになるところ。
ですがその前になんとか電気は回復させたのですけどね。
そして今回の最大の問題は、北海道全体がいわゆる「ブラックアウト」したこと。
つまり北海道の295万戸すべてが停電する前代未聞の異常事態に。
原因は苫東厚真火力発電所の停止が急だったからというのが北電の説明だ。
だけど、道内の半分の電力がここ1か所で賄われておったというのも、変な話だ。
実際、ここは今も停止中ですけど、これまで停止中だった火力発電所があちこちにあって、これが再稼働し、さらに水力発電も稼働して9割を超える家庭で電気が回復しておる。
はじめっから分散発電をしておったら、こうはならんかったのではないかという気にもなる。
本州に比べてだだっ広い北海道ですから、いくつかのブロックに分かれた送電網にでもなっておると思っておりましたけど、違ったのだ。
また、福島の事故をきっかけに、都道府県をまたいで電力を融通し合うシステムがすっかり出来上がっているもんだと思ってた。
ようは津軽海峡線を通じて、本州から電気を融通してもらい、大停電など起きない仕組みかと思ってた。
これも機能しなかった。
3.11があったのは2011年で、いまは2018年ですぞ!!
7年間も何してたんだろ北電は!! って話にもなる。
福島の教訓はまったく生かされんかったのです。
またニッポンの送電網は、北海道から 九州の電力系統がだんごをくし刺ししたように見える「串だんご型」だそうな。
エリアごとに管理するこの方法では、電気の流れを管理しやすいそうですが、再生可能エネルギーの制約は大きいのだという。
ようはあんまり再エネが使えないシステムらしい。
そんなこんなの状況ですから、我が家含めた一般家庭も、電力会社に頼らない方策を探らねばなりません。
もっとも良さげなのは、EV(電気自動車)の活用だ。
まずはこのEVがないと、どうにもならんけど、普段はこのEVに充電して、万一の際はこれを蓄電池として、家庭で使うのがいい。
これだと特に設備も不要だし、電気の利活用が容易だ。
これに太陽光発電など自家発電を組み合わせて、日中は太陽光で家庭の電気を賄い、余った電力はEVに充電する。
夜間はEVに充電された電気を使う。
電力会社の電気は最低限の使用に抑えれば、電気代の節約にもなるし、停電も恐れるに足らずとなる。
「家庭用蓄電池」としても、EVは有効な気がします。
いずれにせよ、どこに活断層があるのか分かんない時代だ。
危険極まりない上に、建設コストはいまや再エネの3倍にもなる原発は、20世紀の遺物と化したのだと申しておきましょう。