寝坊いたしました。
午前7時30分の気温は、きょうも一桁のプラス5度だ。
寒くてストーブに火を入れておりまする。
きのう、「こんなもんか?」と書きました今回の冷え込みですが、稚内で記録したマイナス0.9度は、なんと130年ぶりだそうだ。
ようはこの時期道内でマイナスの気温を記録したのは130年前1度あっただけって話なのだ。
そんなことで、冷静に考えても考えなくても、きのうきょうは、異常な寒さなのですわ。
そのおかげでしょうか? 昨夜午後9時半ごろに帰宅して、パッと空を眺めたら「満天の星空」です。
驚きました。
無数の星がブワーっと空から落ちてきそうなのですわ。
いやぁ~ 星空はこんなにも美しいのかと改めて感じ入ったのです。
灯りのない昔は、こんな星空をいつも見ることができたのでしょう。
無料の天体ショーに夫婦して大感激いたしました。
ところで、
苫東厚真火力発電所の故障によって、節電が続く北海道でござる。
今朝のNHKニュースによると「政府と北海道電力は、道内の電力需給について、今月14日までに京極水力発電所の1号機と2号機が稼働し、あわせて40万キロワットが供給されるという見通しを明らかにしました」そうだ。
おぢはなんでこの「京極揚水発電所」を使っていなかったのかが分かりません。
ご当地の隣り京極町にある京極水力発電所はいわゆる「揚水発電所」です。
電気で水をくみ上げておいて、必要に応じてその水を落下させ、発電するシステムです。
深夜でもフル稼働している原発で発電される電気は、ほとんど使い道がない余剰電力になっておった。
この余剰電力を使って水をくみ上げ、必要なときに水を落として発電するのが「揚水発電所」だ。
泊原発が止まっておるから使い道がないかというと、そうではないのよん。
昼間に、風力発電や太陽光発電でつくられた電気を使って、水をくみ上げて、電気が最も必要な夕方から夜にかけて発電することが可能なのだ。
つまり、以前も書きましたけど、揚水発電所とはどでかい「蓄電池」なのだ。
風力発電や太陽光発電など不安定とされる電気は、大手電力会社としては受け入れたくないのが本音。
苫東厚真火力発電所や泊原発のように、一極集中の大規模発電所から一斉に電力を送るのが、ビジネスモデルだからだ。
再生可能エネルギーなんぞ、あっては困るエネルギーシステムなのです。
ちなみに苫東厚真火力発電所は、海外の石炭を使って発電しております。
重油など輸入した石油で発電しているわけではないので、そこんとこよろしくね。
またヨーロッパでは、建設コストの安い、洋上風力発電がドンドコつくられておる。
先日は三菱重工が9500キロワットの風力発電設備を90基受注したそうだ。
産経新聞はなぜか触れていませんけど、原発1基の発電能力は100万キロワット。
ってことで、この洋上風力発電で原発1基分には少々足りないけどいいい線いく電力なのだ。
しかし建設コストは原発よりはるかに安いし、安全だ。
今回北海道で発生した前代未聞のブラックアウトは、大手電力会社のビジネスモデルである「一極集中型発電」がもう時代に合わないことを満天下に晒しちゃった出来事ですわ。
これを教訓にニッポンも、大規模な一極集中型発電から、再エネ中心の小型で分散型の発電システムに移行するチャンスだと思いますけど、あの総理ではどもこもなりませんって話でもある。