おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

これって売国的でしょう!? 安倍さんは「四島の帰属」使わず、根室では「島返せ」も消えたって…

2019年02月08日 | Weblog

午前6時です。

外は横殴りの吹雪。

気温は予報通りのマイナス15度。

この冬一番の冷え込みだ。

気象台の予報によると、きょう日中の最高気温も、いまとほどんど変わらぬマイナス13度というから驚いた。

最高気温がマイナス13度は、聞いたことがない。

厳冬の北海道は、前代未聞の冷凍庫と化しております。

さぶっ!!

さて、

「腫れ物にでもさわる感じ」がして、マジ薄気味悪いのが、北方領土を巡るニッポン政府のロシアへの対応ですわ。

7日は北方領土の日だった。

根室市ではいつものように、「北方領土返還要求全国大会」が開かれた。

この全国大会では、例年と違うことがいくつかあったという。

例年採択されるアピール文というのがあって、ここに必ず「北方四島は不法に占拠されている」という文言があった。

戦後ニッポンでは、北方四島はロシアが不法に占拠してきたという立場だ。

ニッポンからすれば、当たり前だ。

ロシアが北方領土に進攻したのは、ニッポンがポツダム宣言を受諾して連合国に「負けました」と言った昭和20年8月15日以降なのだ。

旧ソ連は、それまでの「日ソ中立条約」を破って北方領土に進攻したわけ。

これは想像の世界だけれど、当時のソ連、今のロシアはかつて小国ニッポンに敗北した屈辱の「日露戦争」を忘れておらんと思うね。

日露戦争の屈辱を今こそ晴らそうと、北方領土を不法占拠したってこともあるだろう。

ロシアの立場はというと、これが意味不明なのですが、ニッポンの北方領土返還要求は「国連憲章上の義務に明白に違反している」なのだ。

意味がさっぱり分かりません。

根拠がそもそも希薄だから、国連憲章を持ち出したというのがもっぱらの見方だ。

ですが、ことは日露戦争の屈辱を晴らして獲得した領土ですから、理屈などロシアにとってはどうでもよろしいのでしょう。

呆れるのはニッポン側が、これに追随するように「不法に占拠された」という文言を自ら削除したことだ。

これって、どうよ???

シュプレヒコールからも「北方領土は日本の領土だ」と「北方領土を返せ」が消えたそうだ。

これは安倍総理の方針に沿ったものだという。

ロシアにこんなベンチャラしないと北方領土は帰ってこないのか?

キルギスを訪問中というロシアのラブロフ外相は、「南クリル諸島(北方領土のこと)のロシアの主権を含む、第2次世界大戦の結果を日本が完全に認めるよう望む。さもなければ、どんな対話も成立しない」と2月4日強調したそうな。

ロシア外相「何を裕次郎!!」ですわ。

相手がこんな姿勢なら、プーチン政権との北方領土交渉など「止めてしまえ!!」と、ニッポン国を愛する愛国者のおぢなんか思いますけど…

それよりなにより、いまスピード感が必要なのは「拉致問題」だ。

米朝会談も間もなく始まるというのに、ニッポンは全くの「蚊帳の外」。

トランプさんにとって、北朝鮮問題の解決は「ノーベル平和賞」かもしらん偉業となる。

「壁」で揉めてる国内問題をそらすにもいいのだろう。

加えて、北朝鮮には「希少金属(レアメタル)」がたくさんあって、これをアメリカが確保できるなら大きな利権にも繋がる。

いいことづくめだ。

ボーっとしておると、ニッポンはカネだけ出して、拉致問題もムニャムニャニなりかねん。

北方領土は「土下座外交」で、北朝鮮問題では「蚊帳の外」ではどもこもなりません。

自分のレガシーにこだわって、北方領土返還どころか、島を放棄するがごときロシアとの平和条約締結に突っ走るのが安倍総理だ。

北朝鮮との対話を進めて拉致問題の解決目指す方が、よっぽど国益に沿うと思うけど、どうよそのあたり???