おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

「モサド」は食べていける仕事を2つ作るby佐藤優

2019年10月01日 | Weblog

午前5時40分を回ったところです。

気温はプラス7度。

あたりは深い霧に覆われております。

今日も良い天気になるらしい。

日中の最高気温は23度の予想だ。

ところで、

週刊新潮で新連載が始まった「佐藤優の頂上対決 我々はどう生き残るか」はお読みになりましたでしょうか?

第1回は楽天の三木谷浩史社長とのインタビューだった。

この中で、楽天では社員にTOEICの試験を何度でも受けてもらったり、英会話学校へ通いやすくしたり、6か月間プログラミングを勉強してもらったりしておるそうだ。

そこで佐藤さんはイスラエルの諜報機関、「モサドの教育が面白い」としてこう話しておる。

「常に職員の3分の1が研修中なんです。交代で研修をしている」

「そして必ず情報専門家以外に食べていける仕事を二つ作ることになっている」のだそうな。

「それは身分を偽装するために必要なんですが、それだけじゃない」

「この分野で仕事をしていると、必ず事故が起きる。その時には役所をやめてもらうことがある」

「でもスパイしかできないと組織に恨み骨髄で敵対してくるんですね。二つぐらい手に職をつけてあると、円満に離職してくれる(笑)」

へぇ~って話です。

たとえ失敗が自分の責任であっても、それでスパイを解雇されれば恨む人だっている。

まして、スパイしかできないとなれば、一般社会では生きていけそうにない。

別の仕事でも食べていけるなら、組織を恨むこともないわけだ。

まことに理に適った対応で、おぢも「なるほど!」と膝を打ちました。

いまニッポンでは、大企業はともかく、中小企業では年功序列や終身雇用が崩れ始めておる。

ですが、在職中に現在の仕事とはまったく別のスキルを磨くことができれば、確かに雇用の流動性は確保できるような気もしてくる。

楽天もなかなかやるもんだとも思いましたし、モサドも考えたものだと思う。

いまニッポン国は、これまで経験したことのない「人口減少社会」を迎えております。

これまでは人口増に支えられて、消費がどんどこ増えるわけだから、他の会社の物まねをしておっても生き残れた。

ですが、人口が増えておる中で培われてきたこれまでのビジネスモデルは通用しなくなる。

ものまねではなく、他人のしないこと、他人のしてないことをしないとダメってことだ。

勤勉でまじめに働くだけの人材では生き残れないのだ。

あんなこともできれば、こんなこともできる人間でないと、生きていけない時代かもしれません。

人口が減少する社会は、しみじみ厳しい社会なのだと感じた朝なのでした。

チャンチャン!!