おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

原発がやってるのは単なる「湯沸かし」 チョー古臭い発電方法に過ぎません

2022年06月02日 | Weblog

早起きしてしまった午前5時です。

薄曇りのお天気で、ただ今の気温は連日一桁の9度。

日中の最高気温も18度に止まる。

湿気もあって、寒いなぁ~

さて、

ご当地から距離にして約30キロ、ニセコアンヌプリの山の向こうにある「北電泊原発」の運転差し止め判決が一昨日出されました。

一大リゾートのご当地としては、まことにけっこうな判決だ。

もし原発事故となれば、世界中から集まった投資が胡散霧消し、地元農業も経済も根底から覆る。

とはいえ、この札幌地裁の裁判官、どこぞに左遷されたりしないか心配にもなる。

裁判官がフツーに出世できるよう切に願っております。

そんなこんなではありますが、そもそも、原発ってどう発電するのか知ってますか?

結論から言えば、原発の発電方法は古臭いに尽きるのだ。

むかし、むかし、地球人は蒸気機関を発明した。

18世紀、地球の産業はこの蒸気機関で大きく発展、これを世間では「産業革命」と申します。

パカパカ馬で運んだ荷物や人は、蒸気機関車が乗せて野山をビュンビュン走った。

蒸気機関の船も登場した。

1600年代には、蒸気を羽根車に吹き付けて回転させ、歯車を使って動力を伝えて、穀物をつく機械を考案したそうだ。

人類は、この蒸気タービンを活用して発電することも覚えた。

実際には「石炭でお湯を沸かし、蒸気を発生させ、その蒸気でタービンを回して発電」したのだ。

これを火力発電と申します。

でもって、「石炭で湯沸かし」していたのを、第2次大戦後「原子力で湯沸かし」して発電しはじめたのが原発なのだ。

原子力発電とかなんか凄そうだけど、ようするに「湯沸かし」!!

それもやたらに危険な湯沸かしで、一旦事故を起こすと対処のしようがない。

さらに使用後に出る「核のゴミ」は、捨て場所もなくて「トイレのないマンション」とも呼ばれるのが原発だ。

さらにさらに、燃料となるウランが国産ならまだしも、しっかり輸入に頼っておるから、ちゃんとした安全保障上のリスクでもある。

そこへもってきて、ロシアによるウクライナ侵攻で「原発が占拠」されたら、どもこもならんことも判っちゃった。

先日も国会では、原発が占拠されたら国も「対処のしようがない」と申しておった。

それに加えて、忘れてもらっては困るけど、我がニッポン国は世界有数の地震大国。

フクシマで原発事故を起こし、世界を震撼させた国なのだ。

三陸沿岸では1150年前に巨大地震と大津波を起こした「貞観地震」があった。

だから東京電力の内部でも「対策すべき」との声もあったけど、これを放置、結果としてあの原発事故につながった。

悪いけど、おぢ的にはどう考えても福島第一原発事故は人災だ。

そんなこんな、ウクライナ侵攻で電力料金が高騰するから「原発再稼働」とかノー天気なことを申しておる場合ではない。

原発はもはや「国の安全保障上のリスク」なのだ。

おまけにやってることは「産業革命レベル」

お湯を沸かして発電するという、ちゃんちゃらおかしい18世紀。

まったくもって古色蒼然とした発電方法で、おまけに危険でゴミの捨て場もないのが原発だ。

ということで、次の高裁で判決はひっくり返されると予想されるのがこの国の残念な司法だけど、今回の判決は至極まっとうだ。

利権まみれの原発推進派の皆さまよ、「あんたらこの国を亡ぼす気か!!」と申しておきましょう。