グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

伊豆大島でも大文字

2009年11月03日 | 植物
 今日は急に気温が下がり、冬が突然やってきたような感覚でした!

ここ2,3日のどんよりとした天気がウソのように晴れ渡り、富士山もしっかり見えていました。

 さて、今日のタイトルを読んで「なんじゃこりゃ?」と思われた方も多いことでしょう。(まぁ大体毎週「なんじゃこりゃ」的なタイトル付けてますが…

 伊豆大島でも大文字焼きがあるのか?!と思われそうですが、そうではありません。
 また島内の山にオオシマザクラで大文字を作るという計画もあるようですが、それとも違います。

 今日のピックアップは「イズノシマダイモンジソウ」という小さな植物です。

 どうでしょう?白い花弁が「大の字」に見えませんか?
 はじめて見た時には想像していたよりも小さな花だったこともあり、その可憐さに思わず見入ってしまいました。

このイズノシマダイモンジソウは、房総半島南部と伊豆諸島に分布しています。
北海道から九州にかけて分布する「ダイモンジソウ」の変種で、半日陰の湿った
崖などに生えます。10月頃から1,2ヶ月の間、花茎を伸ばして白い花を咲かせますが、少し前に咲き始めて現在花盛り
先週見に行った時よりも確実に花の数が増えていました。



 ところでこのイズノシマダイモンジソウの原種のダイモンジソウは園芸用にとても人気があるそうで、ピンクや紫の花弁のものや、花弁の幅が広いもの、長いものなど多種多様な園芸品種が作り出されているようです。

 大島の大文字たちは日の当たらない湿った森の奥で、小さな花を咲かせて冬を迎えます。つつましやかですが強さも持った彼らは、実は民家の近くにも何食わぬ顔で咲いていたりもするんですけどね…。

(あまの)
コメント
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