グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

バットディテクターとライトトラップ

2009年11月19日 | 
昨日は、スタッフ勉強会の日でした。

勉強会のテーマはバッドディテクターの効果を確かめることと、晩秋のライトトラップです。
まず、店に虫を寄せるためのライトトラップを仕掛けてから、コウモリを探しに行くことにしました。

上の写真は完成したライトトラップです。
なんだか良い雰囲気で、ちょっと居酒屋風ではありませんか?

ところでバッドディテクターとはコウモリの超音波を人間の耳で聞ける音に変換してくれる機械です。
先日車で走りながらこれを試した天野によると、キクガシラコウモリの発する
ピロピロピロ~という可愛い音が何度も聞かれたというのです。

夜に飛び回って虫を探すコウモリは、スピードが早すぎて中々ゆっくり観察できません。
でも音を聞くことができれば来年のナイトツアーも盛り上がるに違いありません。
「是非どれくらい楽しいか試したい!」ということで、皆で夜の道へ繰り出しました。

しかし、残念なことに車で1時間以上走ってもピロピロピロ~という音を拾うことはできませんでした。
飛んでいる影を見たスタッフもいましたが、圧倒的に数が少ないようです。
気温は12度。ほとんどのコウモリは冬眠に入り、まだ食べ足りないものだけが飛んでいたのかもしれません。

「こうなったら、虫に期待しよう!」そんな話をしながら店に着いたのですが…。

シ~ン…。

店ではライトアップされたシーツが真っ白のままでハタハタと揺れていたのでした。
「きゃ~、虫もスカですか~!?」

皆で寂しく店でお茶を飲んでいたら誰かが叫びました。
「あ!来た来た!」

白いシーツをバックに小さな蛾がヒラヒラと飛んで来ました。

数センチの目立たない蛾だったのですが、心待ちにしていたので皆大喜びでした!
やってきたのはこの蛾です。タマナヤガという名前の蛾だそうです。よくぞ飛んできてくれました~!

その後は1匹、又1匹と順調に新しい客人(蛾?)が訪れました。

ボロボロのシロツバメエダシャク。鳥か何かに襲われたのでしょうか?


左前の足も折れているようです。


ナカウスエダシャク(たぶん)


そしてデッキの隙間に逃げ込んだシロツバメエダシャクを手乗りにしようと奮闘する鴻池です。


他にシロオビノメイガも現れて、昨日の成果は蛾が4匹。
数は少なかったですが、お茶を飲みながら待っていると、いろいろな蛾が順番に飛んでくるというシチュエーションは
とても楽しかったです。
白いシーツが映画のスクリーンみたいな感じがしました。

これからは室内勉強会の度に虫観察しながら話し合いをしようという企画を立てて解散しました。

虫を愛でつつ暖かい飲み物と会話を楽しむなんて、なかなか素敵な夜の過ごし方だと思うのですが、
皆さんどう思われますか~?(笑)

(カナ)
コメント (2)
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