つばきの花が道や地面に咲いています。木の枝には、もちろん、つぼみもたくさん付いて次々に咲きます。サザンカと花は似ていますが、花びらが1枚ずつハラハラ散らず、花弁とオシベが一体になったまま、ポトッと落ちて地面でもしばらく咲いています。
それにしても、この時季から、このペースで咲いてしまって、真冬になっても咲いてくれるのでしょうか? 気候変動の影響がちょっと心配です!!
8月4日に今年初めて椿の実を拾って日記に書き、油搾りをレポートする予告をしていました。
大島は水田が出来ないので、お米(水稲)は自給できませんが、油は自給できます。ゴマ油や菜種油、それにオリーブ油にしても、作るのは大変に手間が掛かり、とてもぜいたくな物です。10月28日付当ブログ「集まりました」(byのり)にあるように、島民はツバキの実を集めて油にします。食用油として1年分使うだけの完全自給は、なかなか難しいとしても、時々自家用で使う程度の実を拾うのは子どもたちもしています。拾うばかりではなく、木から「さく果」のまま収穫して、天日に干し、厚い果皮が割れるのを待って種子(実)を取り出したりもします。
椿の島だけあって、油屋さんは数軒あり、それぞれに搾り方などが異なるそうです。
しばらく前までは、私の住む島の南部にも実を搾ってくれる「油屋:あぶらや」さんがありましたが、廃業されたので、最近は元町の高田(たかた)製油所さんにお世話になっています。
製油所では、持ち込まれてくる椿の実を検品して、干しが甘いものは庭先に広げてよく乾燥させ、上の写真のような大きな袋で倉庫に保管し、翌秋まで1年かけて少しずつ搾ります。
今年は、実がよくなった「なり年」でした。椿山を持っている農家では、1トン程も収量があったそうです。(すごい!!)
油を搾るには、実を細かく砕いて少し蒸してアクを抜いてから、油圧式の圧搾機にかけます。玉じめという昔ながらの方法です。上の写真の手前にある厚くて丈夫な袋に、砕いて蒸した実を入れ、右側の機械のようにセットして、機械を作動させると下の台がせり上がって上に押し付けます。すると、じわ~と油が出てきます。(この時は圧搾機が稼動していませんでした、残念!)
上の写真、搾り粕を砕いた山です。向こう側にタイヤを5段重ねたように見えるのが、砕く前の搾り粕です。圧縮されて土くれのように硬くなっています。
搾り粕は、エキスを抽出して洗髪液を作ったり、田んぼに肥料として入れたり、塩炊き釜や薪ストーブの燃料などにも使われますが、最近は製薬会社に原料としても引き取られるそうです。
ツバキの実を油屋さんに持ち込んで換金してもらう方もいます。我が家のように、油に交換してもらうこともできます。椿油は、お肌のお手入れに最適! 黒髪を維持する効果、酸化しにくくサビにくいので昔から刀剣・刃物の高級油としての使い方もあり、もちろん食用にも・・・。
高田製油所さんでは、工場見学もでき、製品の小売もしてくれます。一度お訪ね下さい。
(なるせ)
それにしても、この時季から、このペースで咲いてしまって、真冬になっても咲いてくれるのでしょうか? 気候変動の影響がちょっと心配です!!
8月4日に今年初めて椿の実を拾って日記に書き、油搾りをレポートする予告をしていました。
大島は水田が出来ないので、お米(水稲)は自給できませんが、油は自給できます。ゴマ油や菜種油、それにオリーブ油にしても、作るのは大変に手間が掛かり、とてもぜいたくな物です。10月28日付当ブログ「集まりました」(byのり)にあるように、島民はツバキの実を集めて油にします。食用油として1年分使うだけの完全自給は、なかなか難しいとしても、時々自家用で使う程度の実を拾うのは子どもたちもしています。拾うばかりではなく、木から「さく果」のまま収穫して、天日に干し、厚い果皮が割れるのを待って種子(実)を取り出したりもします。
椿の島だけあって、油屋さんは数軒あり、それぞれに搾り方などが異なるそうです。
しばらく前までは、私の住む島の南部にも実を搾ってくれる「油屋:あぶらや」さんがありましたが、廃業されたので、最近は元町の高田(たかた)製油所さんにお世話になっています。
製油所では、持ち込まれてくる椿の実を検品して、干しが甘いものは庭先に広げてよく乾燥させ、上の写真のような大きな袋で倉庫に保管し、翌秋まで1年かけて少しずつ搾ります。
今年は、実がよくなった「なり年」でした。椿山を持っている農家では、1トン程も収量があったそうです。(すごい!!)
油を搾るには、実を細かく砕いて少し蒸してアクを抜いてから、油圧式の圧搾機にかけます。玉じめという昔ながらの方法です。上の写真の手前にある厚くて丈夫な袋に、砕いて蒸した実を入れ、右側の機械のようにセットして、機械を作動させると下の台がせり上がって上に押し付けます。すると、じわ~と油が出てきます。(この時は圧搾機が稼動していませんでした、残念!)
上の写真、搾り粕を砕いた山です。向こう側にタイヤを5段重ねたように見えるのが、砕く前の搾り粕です。圧縮されて土くれのように硬くなっています。
搾り粕は、エキスを抽出して洗髪液を作ったり、田んぼに肥料として入れたり、塩炊き釜や薪ストーブの燃料などにも使われますが、最近は製薬会社に原料としても引き取られるそうです。
ツバキの実を油屋さんに持ち込んで換金してもらう方もいます。我が家のように、油に交換してもらうこともできます。椿油は、お肌のお手入れに最適! 黒髪を維持する効果、酸化しにくくサビにくいので昔から刀剣・刃物の高級油としての使い方もあり、もちろん食用にも・・・。
高田製油所さんでは、工場見学もでき、製品の小売もしてくれます。一度お訪ね下さい。
(なるせ)