グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

いつ見ても感動

2009年11月28日 | 
コガタスズメバチの巣です。
うちの生垣のヒメユズリハにありました。


巣があると気付いたのはいつだったでしょうか?
6月か7月くらい?
そのときはもう直径10~15センチくらいあって、働きバチが盛んに出入りしていました。

近くにあったホソアシナガバチの巣を全滅させたのは、このコガタスズメバチの巣のハチだったのかもしれません。
自分たちの幼虫やサナギをバリバリ食べられているさまを、呆然と眺めている(ように見える)ホソアシナガバチの姿が思い出されます。
暑い夏の朝でした。


洗濯物を干しているときやちょっと草取りをしているときなどに、この巣のある方向へハチが帰っていく様子をたびたび見かけました。

巣で待っている幼虫に食べ物を運んでいるのですね。
ちゃんと子育てしているのです。
ほとんどの虫が卵を産んだらあとは神頼み・・・の世界で、これはすごいことだといつも思っているのですが。
自分たちで家まで作って。



働きバチの活動のお陰でこの巣はぐんぐん大きくなっていきました。
時々近くに行ってそっと観察したりしていました。
小さな入り口から、じゃんじゃんハチが出たり入ったりしていました。

今、この巣を棒で突っついたら大変なことになるんだろうなぁ・・・と、ちょっとシビレるような想像もしたりしました(笑)



2ヶ月ほど前からすっかりハチの出入りがなくなったので、本日、その巣を撤去(大袈裟~)することにしました。





巣は上と下をヒメユズリハで支えられていました。
あの穴っこが出入り口です。












大きさはこのくらい。












外壁を壊して中を見てみると見事な4層構造になっていました。
3層目のサナギは羽化しなかったのが多かったようです。
・・・ナゼでしょうか?












死骸がありました。













4層目を真下から撮影。
いやはや素晴らしい六角形!

この六角形を作るのに、上手い下手がないってのにも驚かされます。
ちゃんと全員が上手く作れるんだから。



表面の波紋様と同じく、いつ見ても感動です。



          がんま
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする