イカリソウだと思っていたら、トキワイカリソウという名札が付いていた。イカリソウは、花の形が船の“碇”に似ていることからその名が付いたようだが、“トキワ(常磐)”は常緑を意味するそうだから、トキワイカリソウは、常緑のイカリソウということになる。
これは愛知県緑化センターで咲いていたのだが、トキワイカリソウが東北地方から山陰地方にかけての日本海側で自生しているのに対して、イカリソウは太平洋側にあり、冬に茎葉が枯れて、春に再び新芽を出す落葉性だそうだ。いずれも「淫羊霍(いんようかく)」という漢方薬になる薬用植物である。