心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

荷物

2011年11月02日 | 見方、捉え方




人の気持ちや期待に応えようとする余りに、

断り切れずに頼まれるまま、要求されるままに、

気が付けば押し潰されてしまうほどの荷物で一杯に。


「そんな荷物を降ろしたくても降ろせない。」


何て言うのは大きな間違いで、

誰一人として、誰かに荷物を強制的に背負せて

そして、

背中に括りつけることなど出来ないのです。



「友達と遊ぶなんてもってのほか、

そんな暇があるならもっと勉強して、

もっと学力をあげなさい。もっと、もっと。」


「送別会幹事に、新商品開発リーダーに、

マーケティングに、元の仕事の後輩の世話に。。。」


「期日までにと残業、残業、家では子供の世話に、

掃除に、料理に、家庭サービス。。。」



もう持ちたくないのであれば

NOと言えば済むだけのこと、

降ろしたいのであれば、

降ろしてしまえば良いだけのことです。



その荷物は、降ろせないのではなくて

降ろしたくないのです。

降ろさないことを

自分が決定しているだけなのです。



それを降ろせないと考えてしまうと、

自分を自分で

被害者的立場や自由意思が無い奴隷的立場に置くことになり、

余計に苦しみや辛さが大きくなります。



もし、それを断ったらどうなるんだろうか。

もし、それを拒否することは失望されることになるんでは、

人それぞれに何らかの気持ちや理由があるのだと思いますが、

その理由はひとまず置いておいて、



あなたは、その荷物を降ろしたいのか降ろしたくないのかです。



そして、降ろさないのであるなら、

それは自分の自由意思で決定した事を認め、

それによる辛さや大変さを人の所為にするのをやめた時、

自分を被害者的立場、奴隷的立場から解放させることが出来ます。



どうせ重いオモリを背負い苦しく大変な思いをするのなら、

筋力トレーニングの気分の方で荷物を持つ方が

気持ち良くやれるってことです。


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冒険の旅へ

2011年06月13日 | 見方、捉え方




青い空、白い砂浜、温暖な気候、緩やかな風



人と言うのは本当に不思議なもので、

今が楽園かと思えるような場所にいたとしても、

やがては困難(刺激)を求めて動き出すもの。



だとしたら、困難の渦中にいる時、

楽園から冒険の旅に出発したんだと考えても良いかもしれない。


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犬が怖い

2011年06月01日 | 見方、捉え方




犬は、3日飼ったら恩を一生忘れないと言われたりしています。



そんな犬を飼っている人の多くはペットに域を超えて

家族の一員として愛情を持っている方もおられると思うのですが、

「犬が怖いんです。私は犬恐怖症です。」

チワワやマルチーズのような小型犬にさえも近付けない。

このような過剰な恐れを克服したいと来られた方がいました。



このような克服対象がシンプルでハッキリとした相談の場合、

克服までに多くの施療を必要としないのが普通です。



以前、東京クリア研究所に在籍した時に

TVの番組でなのですが、

ある元プロ野球選手の犬嫌いを催眠で治せないかと話がありました。



その方の犬への恐れは筋金入りで、

番組が用意したマルチーズを近付けると

悲鳴に近い声を出して5メートルと近づくことが出来ませんでした。



何でも小さい頃、

犬に噛まれたことが原因とのことですが、

犬恐怖症の大抵の人には似たような体験をしているようです。



幼い頃の私の家には、

じいちゃんが飼っていた秋田犬がいました。

この犬、私以外の家族にはおとなしい犬だったのですが、

私には唸り声を上げて威嚇してきました。



食べ物で懐柔しようとしても唸りながら食べる始末で、

もう幼い頃の私にとっては家の中に猛獣がいるのと同じで、

恐怖の日々を過ごしていました。



その他にも何度か野良犬や友達の家で飼っている犬に噛まれた

恐怖体験も何度かあるにはあるのですが、

犬恐怖症の時期であった記憶は全くなく最初から今まで、

ずっと犬好きのままです。



このような私の実体験からも

何かの体験が心の反応を決めるのではなく、

体験の受け止め方によって

心の反応が決まることが分かります。



ただし、

そんな犬好きな私も土佐犬だけはどうしても駄目で、

距離が保てていても身体が反応をしてしまいます。



有り得ないと思いますが

ペット犬として土佐犬が人気となるようなことがあると、

街中を飼い主に連れられて散歩する土佐犬が

何匹も闊歩することになりますから、

恐怖症克服のプログラムを自分自身に施さなくてはならなくなります。



さて何が言いたいのかなんですが、

個人の何らかの心の状態に~症と付けると

あたかもその人が病気であるような印象を与えることになります。



犬恐怖症に限らず、公的機関から~症と診断をされたことで、

「あ~私は心の病気になってしまった。」と、

それを恥じたり、落ち込んでしまう人がいます。



しかし、日本で生活をしている分には

英語を話せなくても不便に感じることはないけれども、

アメリカで生活をするとなると英語を話せなければ不便になります。



不便な状態になったことと

病気になったことと同じではありません。

そのことに気が付くだけでも心の負担を減らすことが出来ます。


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コンプレックスと個性

2011年03月11日 | 見方、捉え方




商店の陳列棚に同じ商品が並んでいるのを目にしますが、

日本のメーカーは優秀で同じ製品であれば、

どれも同じ性能、同じ味。

それが製品への安心と信頼を生み出します。



ですから、

私は、左端のものより右端のものが好みだとか、

私は、左端の商品でなければ

嫌だと言う人はいないかと思います。



もちろん、お店の人からも、

「左端のものにしますか、それとも右端のものにしますか?」

とは聞かれることもありません。



さて、

人それぞれ悩みとまでいかなくても、

誰しもが大なり小なりコンプレックスを持っているようで、

結びつくものをあげればきりが有りません。



容姿では、

ホクロ、頭の形、額の形、頭の形

顔の形が長い丸い、眼の大きい小さい、背が高い低い、

お尻が大きい小さい、唇が厚い薄い、バストの大きい小さい、

手足が細い太い、声の質、歯並び等々。



これは単に他人と同じでありたいと言うよりも、

自他共にから安心と信頼を得られる完成されたものでありたいという

気持ちからなのだと思います。



これらの気持ちは本能レベルに近いもので

真っ白な壁に十円玉程度のシミ一つあると

壁の殆どを占めている白色よりも小さなシミが気になるのと同じです。



正誤かどうか分かりませんが、

このように安定と異質へと注目するような機能は、

人間だけでなく動物が身を危険から遠ざけるために

備わっているように思います。



あれ、あそこ盛り上がっていたっけ。

怪しいぞ。みんな注意をしろ。ライオンかもしれない。

「ガオ―!」「ワ―、来た―!」

このような違和感を感じる能力を無くしてしまうことは無理ですし、

それは、あまり宜しくない試みですが、

無くすことは出来なくとも確認し受け入れることは可能です。



何とかなるものは排除すれば良いのですが、

そうでないものは、

ほどほどに抵抗するか受け入れてしまうことです。



かのミルトン・エリクソンの施療で

ソバカスが嫌で学校に行きたくないと言っていた女の子が、

シナモンがとても好きだという情報を活用し、

「シナモンフェイスだね。」と伝えたことで

コンプレックスだった自分のソバカス顔が気にならなくなるどころか、

お気に入りにまでなったとか。



完全を妨げる異質なものは不快な気持にもさせますが、

同時に、自分を取り換えのきかない存在、

特別な存在とするだけの輝きをも放っていたりします。



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蝶を追って

2010年09月30日 | 見方、捉え方





「天才とは、蝶を捕まえようと追っている内に

山頂まで辿り着く人である。」

と言う言葉があるように、

目標に到達する過程に努力と言う言葉が

しっくりとハマらない人がいます。



こんな人と同じように張り合っても勝てる筈がない。

そんな人以上の高みへと登れるはずが無い。

例え昇れたとしても、

多くの苦しみの時間にまみれるはずである。



だから楽しく生きるために、

もっと欲張っても良いように思う。

過程を楽しみ、目標に到達して楽しむ。

蝶を追うように目標までの道のりを

進んで行けるものに取り組めば、

その人は、その道の天才と呼ばれる人になるに違いない。



とは言っても、

組織の中やビジネスでは、

自分のペースで、自分のやりたいことを、

自分のやりたいようにとはいかない事もある。



そんな時、自分に努力という行為を強要し、

むずがる心を力づくで押さえつける前に、

少しでも蝶を追う気分になるために、

どうあれば良いのかについて考えてみることも大切です。



そのためには、

物事を短く区切りると山頂も低くなり、

険しい道のりを、

そうでもないものに変えることが出来るかもしれません。



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2010年07月14日 | 見方、捉え方




今の自分が立っている場所に楽しみがないと感じているのなら、

顔を上げて、その向こうを見てみよう。

今、見ている世界、今、感じる世界だけが全てだと思えるようなら、

顔を上げて、その向こうを見てみよう。



四方の高く険しい山しか見えないのなら、

もっと顔を上げて、背中を伸ばし、胸を張って、

その向こうを見てみよう。



山の向こうに太陽が沈んで行く、

山の向こうに虹がかかっている。

鳥が飛び、大きなふんわりとした雲が山の向こうに流れていく。

ほら、その向こうにも世界がある事を教えてくれている。



ただ、そこに佇んでいても世界は変わらない。

世界が変わって欲しいと願うだけでは世界は変わらない。

現状に不平を言っても、嘆いても世界は変わらない。



その向こうへと歩みを進めることが必要だ。

険しい山を乗り越えていくんだと言う覚悟が必要だ。



周りを見てみよう、そんな決意を持ったあなたには、

険しい山道を乗り越えていくのを

助けてくれる様々なものが見えてくるはず。

険しい山道を乗り越えていくために必要な

知恵が湧きあがって来るはず。



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