心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

自分磨き

2012年07月11日 | 見方、捉え方



自分を輝かせるために自分を磨くことが大切です。



ではと、

韓国式あかすりをして毎日ゴシゴシと磨いてもらっても、

輝くどころか肌を傷めるだけです。



やはり、

自分磨きは、好みの川の流れに身を投じて

コロコロ、コロコロと転がることでしか得られません。

でも、この時、

いくらばかりの失敗や痛い思いをすることになりますから、

コロコロと転がるのではなくゴツゴツと転がることになります。



で、その時の痛みがどれ位になるのか実際に身を投じてみなければ

分かりません。いわば闇。

人間、本能的に見通せない闇を怖がるように出来ていますから、

あれこれと思いを巡らす訳です。



ですが、実際に身を投じてこそ分かるものですから、

いくら思いを巡らせた後の結論であったとしても、

それは実像ではなく虚像でしかありません。



想像力豊かな人ほど、その虚像を大きく膨らませてしまい

不安や恐れを大きくしてしまいます。

そして、川の流れに身を投じることはありませんし、

その川の存在を消してしまうこともあります。



そこまでいくと想像力豊かな人と言うより、

自分の中には輝くものなど無くただの石ころでしかなく、

その行為は、磨くのではなく自分の身を削り取ってしまうだけでしかないと

感じているのかもしれません。



そのような自己イメージを強く持っている場合、

失敗や痛みを乗り越えようと努めても、

壊れると信じているのですから、次から次へと

身を投じないための理由が立ちあがってきます。



そして、虚勢を張ることに力を注ぎ、

自分には、気持ちが凹んでしまいわないように

何か適当な理由を見つけて下支えするのですが、

想像では空腹が満たされないように、

当然、ある嫌な感じもそのままです。



そのような強いネガティブ自己イメージを持ちながらも

川の流れに身を投じる人もいるのですが、

それによって何かを成し遂げたとしても

ネガティブな自己イメージを変えるまでに至らず、

その次へ、その次へ、

食べても食べても満腹感を得られず、疲労感だけが膨れあがります。



このような場合、自分を磨くことは二の次とまで言いませんが、

自分を磨くこと以上に、自分が磨けば輝く原石であることを

実感できることが優先されます。



世に絶対と言うものは絶対にないと、

よく分からない言い方がありますが、

誰もが未知の可能性を秘めていることは絶対的な事実だとすると、

「自分はただの石ころだ。」は、

事実ではなく、そう思い込んでいることにしか過ぎず、

これは、古代インドの人々は、この世はゾウに支えられていると信じていましたし、

昔のヨーロッパの人々は、地球は平面であると信じていたのと同じです。



そう信じたのは、どの様な情報、どんな出来事、誰の言葉、誰の態度からでしょうか。

そして、その信じていることを信じ続けさせているのは、

自分のどの様な気持ち、どの様な考え、どの様な見方、どの様な態度でしょうか。

それらを紐解くと、その信じているものは書き換えることが出来ます。



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観察力の話

2012年06月18日 | 見方、捉え方

人の観察能力について、

ハーバード大学のクリストファー・チャブリスと言う人が制作した

チョット面白い映像をご紹介。


この映像は、前にテレビで紹介されたので見た人がいるかと思うのですが、

見たことが無い人にとっては非常に面白い映像となるはずです。



映像では、白の服を着たチームと黒の服を着たチームが

白チームは白チームで、黒チームは黒チームでバスケットボールをパスします。

そこで問題。

黒チームの動きに惑わされないように、

白チームは何回パスをしたのかを数えてることが出来るかのテストとなっています。






答えは、13回。

さて、ちゃんと数えられたでしょうか。

でも、それで終わりでありません。

実は、このテストの本当の目的は別の所にあります。

それは、


















映像が始まってから少しして、

パスには全く関係のない熊の着ぐるみを着た人が、

画面の中央をムーンウオークをしながら横切っていったことに

気が付くことが出来たかどうかが、このテストの本当の目的です。

殆どの人が、そのおかしな飛び入りの人がいたことに気がつかないそうです。

もちろん、私もその一人でした。



私達はあることに気持ちが集中すると

それ以外のことを見落としてしまいがちで、

あんなに大胆に登場した人物と言うか、熊をも見逃してしまいます。



それと同じで、

人とのコミュニケーションにおいても

あの人がああ言ったのは、ああいう意味だと思い込んでしまうと、

他の意味かもしれないことを完全に消し去ってしまい、

それが原因で関係性を悪くしてしまったり、

悩みの状態から長く抜け出せないでいる時には、

それは、間違いなく~である。といった思い込みによって

他の可能性を見えなくしていることが原因であることが多くあります。



悩みの状態から抜け出すために、

自分がそうに違いないと信じていることは、

本当に正しいことなのか、他の可能性はないのだろうか、

何か見落としているものはないだろうかと、

考え、見つめ直してみることは重要です。


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完璧な人間など

2012年05月07日 | 見方、捉え方



どんなものでも悪く言おうと思えば言えるもので、

テストで90点とっても失った10点分について言えば良いですし、

あれだけの行いをしたマザー・テレサに対してだって

言おうと思えば言える訳です。



ある人曰く「マザーテレサなんて、あんな酷い偽善者はいないぞ。」

別の人曰く「偽善者であったとしても生涯それを貫き徹したのだから、

それを偽善と言わないのではないか。」


ある人曰く「それが最悪の証拠、最後まで偽善を認め誤りもせず、

世界の人を欺ききった。偽善者の中でも最悪の人物だ。」

何て感じです。

もうここまで来ると、どれだけ人間不信やねんと言いたくなります。



今日は晴れなのか雨なのかは、見て、感じることが出来るので、

第三者が今日は晴れとか雨とか判断することも出来ますが、

偽善者かどうかは外から見て本当のところは分かるものではありませんから、

偽善者だと言っている人のモノの見方がどうであるかが分かるだけです。



劣等感を強く感じている人がいるとしたなら、

当たり前のことですが、

その人がそう感じるからと言って劣っている人と言うことではありません。

その人が出来事に対してどの様に意味付けしがちなのかを

現しているだけです。

つまり、その人のモノの見方を現しています。



これは、自分の行ったことに対して認めたり喜んだりすると

どうせ後で攻撃によってその気分が台無しにされる。

であるなら、そうせずに攻撃に対して身構えておこう。

また、自分の行ったことを認めてもらおうと思ったり、

喜んでもらおうと思っても、その期待は打ち砕かれる。

期待なんかしない方が心の痛みは小さくなる。

と言ったような心の構えがあると考えることが出来ます。



このような心の構えを創り上げるためには、

まだ何の構えも持たない無垢な頃に、

その人を決して認めずに褒めずに、

愛情を微塵も感じさせないで言葉や体罰などで叩き続けると、

パソコンで言う初期設定が完了します。



劣等感の感と言うのは、

誰かが自分にあのような態度を取るかもといった感じであって、

その危険性が高まる自分が浮かれることへの自制の力が働いている感じです。



すでにこの構えが出来ていて、しかも最優先となっている場合には、

ポジティブシンキングを促したり、出来ることを増やすだけでは、

この心の構えは崩しきれずに、劣等感の感を一時的に弱くすることは出来ても

感は何度も復活することになります。



大切な自分の子供に、この構えが出来ないようにするには、

何でも優しくするだけではなく叱ることも大切ですが、

叱る時には愛情が伝わるように叱ることが大切ですし、

叱った分以上に褒めてあげることを忘れてはいけません。



褒めることは難しいなんて言ってはいけません。

どんなモノでも悪く言おうと思えば言えるのと同じで、

どんなものでも褒めようと思えば褒めることも可能なのですから。



私の好きな映画の一つ「アパートの鍵貸します」の監督、

ビリー・ワイルダー氏の墓碑の言葉には

「完璧な人間なんていない。」と刻まれています。


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変容

2012年02月01日 | 見方、捉え方



何度もそれをやろうと思ってはきたけれども、

いつかはそれをやろうと思っているのだけれども、

それを、やった方が良いとは思うのだけれども、

結局は、行動せずにそのままにしてしまう。

そして、嫌な気持ちを持ってしまう。



そのような状態の自分を

自分で責める時や他人がその人を責める場合には、

それをやる気が無いと言うんだ。とか、

根性が無い。とか、

気力がない。とか、

怠けている。とか、

言い方は色々あるかと思います。



また、それを何とかしようとして、

自分が自分に、あるいは他人がその人に言うとしたら、

もっと、根性を発揮しろ!とか、

もっと、やる気を出せ!とか、

もっと、気力を振り絞れ!とか、

そんな自分に腹が立たないのか!とか、

言い方は色々あるかと思います。



もちろん、こんなことを少々自分に言い聞かせても、

誰かに少々言われたとしても、

嫌な気持ちになったり、耳が痛くなるだけで、

すぐに行動に結びつくことは稀です。



それを行動をしないことが愚かであるとは限りらないのですが、

行動することを優れているとした場合に、

その状態を打破するポイントとして、

多くても3つ位までで、

一つが解決するだけで充分なことも多くあります。



であるのに、

それを何とかしようとして、

一冊の本を読んだけれども行動に結びつかない。

だから、もう一冊、そして、もう一冊と、

さらに、もう一冊と

本の数と知識の量だけが増えていく。


さらに、さらにともういっ、

「ちょっちょっちょっと、待ってみて。」

部屋の本棚の一段を占拠してしまう前に一息ついて考えてみましょう。

あなたは本をコレクションしている訳では無いのです。



今度は、本で駄目なら誰かに助けてもらおうと決めて、

その援助者から知識や方法を一つ提供され、

そして、次の知識や方法を提供され、そして、次の知識や方法を。。。



本からにしても、援助者からにしても

これでは、あなたが知り得た知識や方法は、

明らかに的を外してることが確定ですし、

知識や方法の数が増えれば増えるほど、

自分の状態を打破することが怪しくなり、

自分のためではなく誰かのために役立つ知識や方法でしかなくなります。

それによって後に学者や実用本を出版出来るかもしれませんが、

(それはそれでOKかもしれませんが。)



一番危惧するのが、知識や方法が増えれば増えるほど、

失敗した回数も増えていることになり、

本来は、それを打破するためのものであったはずが、

いつしか、その回数の分だけ本や提供者から

自分がいかに駄目かの理由を並べたてられているだけのものに

変容してしまうことです。



そうならないためにも、自分に行動をさせようではなく

最初のスタート位置は

「自分はそれが出来ないのではなく、したくないんだ。」

に置き、前後左右の全てのルートを

確認することから始めてもらいたいと思うのです。


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常識

2012年01月21日 | 見方、捉え方




朝、昼、晩、三度の食事をとることが

健康のために大切だと言われていたりしますが、

三度の食事と言われ始めたのは明治の頃だそうで、

江戸時代では、5食を食べていたとも言われています。



江戸、明治、昭和と時代は流れ、

食の内容も変化して一食に取るカロリーも変化。

現在の栄養バランスとカロリーからすると

回数だけでなく一食の内容をあわせて考えなくては、

健康に良いはずはありません。



常識を盲信し過ぎずて柔軟性を欠いてしまうと

時として立派な振る舞い、正しい行動、模範と思われる行為も、

愚かな行為となることもあります。


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歯車一個

2012年01月06日 | 見方、捉え方





セイコ―の最高級品腕時計「クレドール」

映像からもその素晴らしさが伝わってきます。

この小さな中に660点の部品が組み込まれているそうで、

「おっ良いな。買っちゃうか。」と思ったら

何と価格は3,500万円でした。



歯車ひとつ欠けると全く動かなくなります。

部品一つ足らないとクレドールがクレドールで無くなります。


その小さな部品一つだけを見た場合には、

取るに足らないものだと判断をしてしまうかもしれませんが、

それらが合体すると

素晴らしいものが完成する訳です。



それと同じように

取るに足らないものと思ッていたものが

実は重要なものであったり、

全く動かず、始まらずに途方に暮れていても

それは、あと歯車1個まで来ているかもしれません。



進むもよし、撤退するのもよし、

どちらにせよ、中途半端な選択はしたくないものです。


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足元、目先

2011年12月08日 | 見方、捉え方




「お前は、目先のことしか考えていない。」

とか言われたりすることもありますが、

自分の足元や眼の前を見ることも大切なことです。



あそこまで登りつめたいと思う余りに、

今いる自分の場所から遥かに高い場所を眺めるだけでは、

「やっぱ、無理かも。」

なんて気持ちが行動にストップかけるかもしれません。



目指す頂きは、昔の船乗りが南十字星で方角を確かめていたように

目指す頂きは自分が進む方向があっているか確かめるために、

そして、多くのエネルギーは眼の前の、足元の一段を昇るために。



一段上がることが出来たら、

100段の階段も1000段の階段も昇れることは、ほぼ決定です。


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求める関係性

2011年11月26日 | 見方、捉え方




「普通、こうだろう。」

「そんなことは、常識だろう。」


人の数だけの価値観の数は存在するようで、

両親、兄弟、友人、恋人と言えども、

人と人が向き合った時は、

何かの相容れない価値観が存在します。



ましてや、

交流を持ち始めた人や、これから始めようとする人に、

互いに違う価値観をあぶり出したものを、

自分の価値観の正しさを相手に認めさせようとしたり、

相手に自分と同じ価値観を持たせようとして、

互いに追及し合うことに意味があるのだろうか。



その人とどの様な関係になることを求めているのかを

もう一度、確認してみましょう。


両親や兄弟に求めているような関係?

親友の関係? 知人の関係? 恋人の関係?

同僚やクラスメイトの関係? ビジネス・パートナーの関係?

ご近所さんの関係?



自分が求めている関係次第によっては、

相容れることが出来ない価値観があったとしても

それはそれとして良い関係が結べるはずなのです。



何か上手くいかないと感じる時、

もしかすると求め過ぎているかもしれませんし、

単に、早急過ぎるだけなのかもしれません。



常識とは十八歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう。

―アルベルト・アインシュタイン―


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2011年11月13日 | 見方、捉え方




時間。


私達は時間の流れの中に存在して、

そして、一瞬でしかない今に私達は存在します。

今を今だと捉えたと思ったら、

それはもう過去へと流れ去って行きます。


前に居並ぶ未来は、次々と流れ来て過去へと流れ去っていく。


私達の身体は、物理時間と体感時間との時間軸の中に

間違いなく存在ているけれども、

その時間軸を過去へと未来へと自由に移動することが出来ません。

でも、心はその時間軸を自由に移動することが出来ます。


私達の悩みの原因の多くは、


終わってしまった過去の何らかの出来事が

今の自分と共に時間軸を移動しているからです。

それを終わらせて、それが起きた場所に置くと

その出来事は、セピア色の思い出となっていきます。



私達の悩みの原因の多くは、

まだ始まってもいない未来の出来事を、

今の自分に持って来て、眼の前でそれを見ていたり、

それと重なって体験しているからです。


それを未来へと戻し、それを始めることを止めると、

その出来事へ一本道が伸びているのではなく、

その他の多くの道を見ることが出来ます。


たまには、過去と未来を断ち切って、

今に自分の身体と心を置いて、今だけを感じてみる。

したいことも、しなければならないことも

少しの間だけ忘れてしまって、今だけを感じてみる。


すると、時間の流れはゆるやかで、おだやかに、

今の自分の身体を優しく柔らかく包むように流れていく風になる。


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遠くを

2011年11月06日 | 見方、捉え方




目の前、足元を見て力強く進むだけでなく

たまには、立ち止りぼんやりと遠くを眺めてみる。



正直な気持ちで、素直な気持ちで、

ぼんやりと遠くを眺めてみる。



すると、

迷う時には、自分の行くべき正しい道を。

上手く進めない時には、新しい道を。

疲れた時には、安らぎや体力回復を。



しっくりとこない時には、

そのアイディアの最後のピースを。

夢だけを見過ぎている人には、夢と自分の間にあるものを。

現実だけを見ている人には、自分の夢の場所と道のりを。



自分は一人だと思っている人には、

自分に微笑みかける人を。



全てを失ったと感じている人には、

歩を進め、手を伸ばせば触れて掴めるものが

まだまだあることを。



それと相対するには、

あまりにも自分は小さいと思っている人には、

自分の持つ力や知恵を。



焦っている自分に、急ぎ過ぎている自分に、

あわてている自分に、

悲しみや不安を感じている自分に気が付いた時こそ、

歩みを止めて、腰を下ろして、

正直な気持ちで、素直な気持ちで、

ぼんやりと遠くを眺めてみることが大切なことかもしれない。


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