1998年
イギリスのテレビ局でニュース番組の放送中に
口の中に蠅が飛び込んだ男性キャスターは、
視聴者を不快にさせまいと蠅をゴクリとのみ込んだ。
私達が意図せずに蠅を食べてしまったら
健康を害するかどうか気になる所です。
蠅自体は有毒物質を持っていないのですが
気になるのが不潔なものに触れていることで
足や身体に付着しているであろう病原菌です。
それらは人間の胃酸で死滅すると思われますし、
一般的な健康人ならその免疫力の働きによって
大抵の場合は、健康を害することはないようです。
なので殆どの場合は、大丈夫だと言えるようですが
ただ胃酸や免疫力の防御を突破するような
特殊な病原菌やウイルスもあるので
絶対に大丈夫とまでは言えないようです。
イギリスのニュースキャスターが
それを知ってか知らずか蠅を飲み込んで
気分的に良いはずがありませんが
身体的には、まあ大丈夫。
ニュースキャスターは、
自分の口の中に蠅が飛び込んできたのを
視聴者が気が付いていないと判断したんでしょうか。
仮に多くの視聴者が口に蠅が飛び込んだことに
気がついていたとしたら
蠅をペッペッと吐き出す様子を見せられるよりも
そのままゴクリと飲み込むのを見せられる方が
不快になりそうな気がするんですよね。
飛んで火にいる夏の虫で
火に飛び込むのは良いにしても
口の中に飛び込んでくるのは勘弁してほしい。
だからと言ってお前、いい加減にしろ!とか
マナーがなっていない!とか、
虫に言っても無視されるだけ。虫だけに。
薄っすい記憶でしかないのですが
フランスだったかイギリスだったか、
食事中にオナラをするよりもゲップをする方が
同席者を不快にさせると聞いたことがあるんですよね。
私的には一発のゲップより
一発のオナラだろうって思うのですが
国や人によって不快に感じるモノや程度が違うようです。
本当かどうか分かりませんが、
日本人は、自然の音を言語と同様に左脳で聞き
西洋人は、雑音として右脳で聴いていると
聞いたことがありますし、
日本人の麺やみそ汁をすする音が
西洋人にとっては不快と感じるのは有名な話ですが、
あれってマナー違反だから不快と感じるのか、
音自体を不快と感じるのかを聞いて確かめてみたいなあ。
余談ですが、日本人が麺をズズズっと啜るのは、
それの方が香りを感じられ美味しいからとも言いますが、
それよりも出汁が粘度を持たないゆえに
ゆっくりしていると麺に絡み付いた出汁が落ちてしまって
味が大きく違ってしまうので素早く啜る必要があった。
一方西洋の料理は、
パスタ料理を一つとってもソースには粘度があるので
素早く啜らなくても味に大きな違いが生まれないから
料理を美味しく食べるために食べ方が自然とそうなったと
あるプロの料理人が話していました。
これ一番説得力があったなあ。
夏になると発生するのがコバエ、
窓を閉め切っていてもどこからかやって来る。
冷たいお茶をコップにいれて一口飲んで、
次の一口を飲もうとすると
飛んで茶に入る夏の虫で
1匹のコバエが浮かんでいたりして
残りを捨てるしかなくてイライラさせられる。
コバエも夏の暑い日に涼を求めるのは分からんでもないし、
水分補給をしたい気持ちも分からんでもないけれども
自ら飛び込んで自滅するって
コバエ達がどこでどこのように生きていようと
勝手に自滅するのもどうぞですが、
人間の生活圏のなかに入って来るだけじゃなくて
コップの水の中に飛び込むって止めて欲しいなあ。
人間にはパーソナルスペースってもんがあって
無遠慮に侵入されると不快に感じたり、
腹が立ったりすることを教えようとしても
無視されるんですよね。虫だけに。