カスピ海に近いロシア南部で
チョウザメ等の密輸摘発の切り札として
輸送ルートの検問所に探知猫を導入しました。
結果、猫の嗅覚によってチョウザメの他にも
車の積み荷に隠された魚も発見される様になったとのこと。
猫の臭覚は、
人間の数万から数十万倍と言われているので
探知の役割を十分果たしてくれたのでしょうけど
人間の100万倍の臭覚を持ち、
探知の役割を果たすための訓練もしやすいであろう犬ではなく
猫にしたのには何か理由があるんでしょうね。
日本では、お魚咥えた野良猫、追いかけ~て♬
なんていう歌詞がある位に
猫は魚好きとの印象がありますが
同じ様にロシア南部でも猫は、お魚系は好きとの印象があって
魚系の探知を担ってもらうとなると犬よりも
魚が好きな猫の方が適任でしょうとなったのかな。
ロシア南部の地域で探知の役割を
猫に担わした理由は解りませんが、
元々の猫は、魚よりも肉の方を好む動物です。
それが日本ではお魚好きとの印象がついたのは
一昔前の私達の魚中心の食生活が大きく関係しています。
日本の私達の生活圏の中で生息することを選んだ
猫達の周りには、必然的に魚が多くなり、
人間の魚の食べ残しであるとか、
人間から掠め取る方が小動物や鳥を狩るよりも
楽に食事に有り付けたからで
肉より魚な方が好きなわけではないようです。
考えてみれば多くの猫は水が嫌いなので
水の中を泳ぐ魚を好んで狩るなんてことは
不自然なことではありますが
水際に身を伏せて水中の魚を上手に狩る猫もいるようです。
人間の生活圏の中で生息してきた猫が
長い年月を経て身体の構造が変化してきていたとしても
不思議ではないかもね。
続報
チョウザメ等の密輸摘発をするために
探知猫として検問所で活躍した猫について
もう少し詳しく書かれてあった記事を発見。
ルーシクと言う名の雄猫は、ロシア南部のスタブロポリで
カスピ海からの密輸ルートに設けられていた検問所で
隠されたチョウザメやキャビアを発見するために活躍しました。
捨て猫だったルーシクは、検問所の係官に拾われ
押収されたチョウザメを食べて育ったことでなのか
チョウザメやキャビアに関しては
前任の警察犬よりも鼻が効いたことから
探知専門の猫として抜擢され期待通りの活躍をしたとのこと。
猫は、臭覚も戦闘力も犬より劣ることに加えて
犬とは違って自分が好きな事しかしないので
人間の望むような動きをするように訓練することが難しく
警察犬のような役割を担うことは通常ありません。
しかしルーシクの場合は、チョウザメは慣れ親しんだ
好きな食べ物であったことから荷物に隠された密輸品を
発見する役割を十分に果たしたとのことです。
私達人間も同じで何をするにも動機付けが重要と言うことですね。
砕けた言い方をすると昔何かのCMのキャッチコピーの
やる気スイッチが入りさえすれば、
その道の大抵のレベルには達するということを意味しているかも。
あることに持って生まれた能力の高低よりも
やる気スイッチが入る入らないの方が重要かと。
問題は、どうやってスイッチを入れるかですね。
強く入れたいと思っていてもスイッチの入れ方が
間違っている場合もあるでしょうし。
スイッチを入れようとする分野が違っていることも。
また1か月間毎日、自分の部屋を掃除すれば
1千万円貰えるとしたら、どんな無精者でも掃除をするっしょ。
その一千万円、誰がくれんねん。
という感じで、誰かが条件を与えてくれさえすればと
ただ期待しているかも。