古代ギリシャの哲学者『クリュシッポス』は、
葡萄酒を飲んで酔っ払ったロバが
イチジクを食べようとする様子がおかしくて笑い出しました。
ところがその笑いがとまらなくなってしまい
死亡したと伝えられています。
笑いのツボに入り激しく笑い続けている時に
「腹が痛い!腹が痛い!」とか、
笑い終わった後に「危うく死ぬところだった。」とか
言うことはありますが、
笑いが止まらなくなって
本当に死んでしまうことってある?
クリュシッポスが、笑い死んだとされているのが事実だとしたら
歴史上唯一なんだろうなと思ったら、
何と他にもいたのでその内の数人をご紹介させてもらいます。
1410年 アラゴン王マルティンⅠ世が。
1556年 ルネサンス期の作家ピエトロ・アレティーノが。
1660年 スコットランドの貴族トマス・アーカートが。
近い所では、1975年
イングランドのレンガ積み職人がテレビ番組を見て
25分間にわたって笑い続けた結果、心不全で死亡。
1989年
デンマークの聴覚学者オレ・ベンツェンが
コメディ映画を見て笑いながら死亡。
2003年
タイのアイスクリーム売りが寝ている間に
2分間笑い続けた末に死亡。
とは言え、医学的に考えると
笑うことで他の身体機能障害を引き起こし、
それが元となり死亡する可能性があるようですが、
笑うことが直接の死亡原因となることは皆無のようです。
笑うことで死亡する可能性として、
血圧が上がり大動脈瘤が破裂する可能性。
心臓発作を起こす可能性。
呼吸に影響して呼吸困難となる可能性。
食べ物を喉に詰まらせてしまうこと等が、
考えられるようです。
何だか怒りが頂点に達して
頭の血管がブチ切れるなんて表現があるように
激しい怒りでも同じようなことが起きる
可能性があるということでしょうか。
なので高齢者であったり
深刻な健康問題を抱えていた場合には、
笑いによって死亡する可能性はあるようですが、
あくまでも可能性があるというだけであって
実際の死亡事例数から考えても滅多に起きないことだと
考えても良いかと思うんですよね。
怒りの感情は、ある程度コントロールできますし、
コントロール出来た方が良いかと思われますが、
笑いをコントロール出来たとしても
そんな人生ってつまらなそうです。
そして、笑うことは危険性よりも
ストレス解消、緊張緩和、免疫力の向上、長寿に繋がったりと
個人差は有るものの良い影響を与えることが多くあるので
笑っちゃいましょう。
意図的に笑うことでも効果を期待できるとのことなので
誰かと面した時に意図的な笑顔を向けることは
政治家でよくみられる不自然な笑顔になって
相手が心を開くどころか警戒心を持たせかねないので
最初は、一人部屋でいる時に鏡に向かって
笑顔を作ってみるだけでも
心身の健康面に良い影響を与えることが出来そうです。
笑う門には福来る。