2003年 ドイツのフランクフルトで
夫婦が修繕中のアパートの壁の色について口論を始め、
青を押す夫が黄色が良いという妻をナイフで刺してしまい
刺された妻は………
これ何としても自分好みの壁の色にしようとして
妻を刺した訳じゃなくて
なんやかんやと始まった言い争いの内容が最後の方は、
相手を罵倒するようなものになっていったと思うんですよね。
もしかすると壁の色で言い争う前から
二人の間には小さな火種が沢山あった可能性も。
人間関係を不味くする代表的なパターンの一つが
相手の行動に言及せずに相手の人間性について
否定的な物言いをすることです。
私達は、誰かに腹を立てたり不満を持つ時は、
その人の性格がどうであろうと
その人の行動に対して腹を立てるのであって
性格そのものに腹を立てることはありません。
腹を立てたり不満を持つ時は、
誰かが自分にとって嫌なことをしたからであって
あるいは、望むことをしなかった時になります。
であるにもかかわらず相手の行動に言及せずに
あなた(お前は)~だ!と言うように
相手の人間性を否定するのは
目的が相手の行動を修正して欲しいことから
非難することが目的になってしまっています。
また行動に言及したからといって
失敗したのはお前が能無し(馬鹿)だからだ!と言うように
わざわざ人間性を否定するようなことを付け加えて言うのも
相手の行動を改めて欲しいというより
単に攻撃しているだけになりかねません。
なので、そのように言われた方は、
自分と言う人間性を批判されたことで傷つき、
自分を守ろうとして相手に反撃をしたり、
相手の話を聞かなくなったりする可能性があります。
酷い場合は、本当の争点がどこかにいってしまい
転がる雪玉が大きくなるように
相手との激しい罵り合いに発展してしまいかねません。
特に潜在的に自分に自信が無い人や
自分を許容できていない人の場合は、反撃の激しさを増して
最終的に暴力をふるうまでいくことだってあります。
なので、「~されると、~の理由で困るから、次からは~して。」
という感じで具体的に行動に言及して、
相手に自分が何を望んでいるのかを示すことで
相手は人間性を否定されたと感じにくくなるので
酷い言い争いへと発展しにくくなります。
個人の色の好みですが、
その人の性質を好みの色から推察する考えがあるようで
万人には当てはまらないと思われるので
心理学と言うより占い的な感じがするのですが、
一応、それらによると青色を好む男性は、
真面目で真剣に取り組み、心を平静に保ち、
激情に流されることなく正しい道筋を探そうとするとのこと。
青色の壁を押した夫が妻を刺し………てんがな。
黄色を好み女性は、活動的で話題の中心にいたい傾向があり
自分が思う通りのイメージを実現したい性質とのこと。
その人が来ている洋服の色やデザインから
ある程度その人の性質を読み解くことも出来ると思われますが
その日に着たい洋服はその日の気分で変わるものですし、
その日、着たかった洋服がクリーニングに出していて
着れなかったなんてこともあるので
まあ絶対的なものではないかと思われます。
壁の色は、日替わりで塗り替えることって
まずやらないので好みの壁の色から
個人の主だった性質を洋服よりは読み解けるとは思うのですが、
人の性質って一つじゃないのでその時々によって、
その人に現れる性質が違ってくるものですし、
そうでなきゃ色々な状況に対処することが出来なくなりますしね。