心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

四天王寺

2019年09月03日 | 名所巡り(大阪)

住吉大社からの帰りに同行の友人が撮影した

南海電車の鉄仮面のような電車。


私達が住吉大社の次に向かったのは、

聖徳太子ゆかりのお寺として有名な四天王寺です。


日本各地に聖徳太子が建立したとされる数多くの寺院があり、

その中でも特に聖徳太子と所縁のある寺院とされているのが、

聖徳太子建立七大寺です。


普通に考えると昔の平均寿命、財力、交通手段等々を考えるとあり得ない話で、

その多くは聖徳太子の名前を借りているだけのようで、

今後の調査研究結果が変わる可能性はありますが、

現在、聖徳太子が建立したと考えて間違いないとされているのは、

奈良の法隆寺と、ここ大阪の四天王寺となっています。

 

四天王寺 石鳥居

JR天王寺駅から四天王寺の石鳥居までは、徒歩で十分程度で到着です。

大阪の有名寺院と言えば四天王寺なので、

前々から一度は訪れておきたいと思っていました。


四天王寺の石鳥居は、高さ8.5mで、鳥居の扁額には、

「釈迦如来が仏法を説く所であり、ここが極楽の入り口でっせ。」

と、書かれているようです。

 

西大門(極楽門)

西大門の内部には、仁王像ではなく

山越阿弥陀如来と観音製紙菩薩が描かれています。

 

門柱には、転法輪と言われるハンドルのようなものがあり、

参拝者がそれを回転させ直接法門に触れることにより、

洗心の功徳を積むことが出来るとのことです。


すでに反り橋を渡り、手水舎で身を清め、

清流の如しの私が、さらに転法輪を回した私の身体は、

もはや光を放っていたと思われます。

 

見真堂

浄土真宗の祖である親鸞聖人を顕彰し建立されたお堂で、

親鸞聖人像が設置されています。

見真堂の近くの大師堂の北側には、弘法大師修業像も設置されていましたが、

理由は特になく今回は、写真には納めず。

 

「義経鎧掛け松」と五重塔

源頼朝と不仲となり都を離れた義経が、

吉野山に逃れる途中で四天王寺に立ち寄り、

この場所にあった松の木に鎧をかけたとのことです。


義経が身に纏っていた鎧を脱いで松にかけたら後世まで伝えられ、

私が着ているTシャツを脱いで松にかけたら

追い出されるか、逮捕されるかだと思いますが、

えらい違いですわほんま。

 

南大門

この南大門の奥に中門があり、中門の両側には仁王像が安置されていることから、

南大門が四天王寺の正門だと思われます。

しかし、

石鳥居から直線上に続く西大門(極楽門)、中心伽藍、太子奥殿から考えると、

四天王寺には、正門が二つあるようにも思えるんですよね。

 

中門

南大門を潜ると中門があり、中門の屋根の上に五重塔が見えます。

 

中門と仁王像

中門の両側には、赤色と青色の仁王像が安置されています。

赤と青は、鬼のイメージがあるのですが、

仁王像と鬼は、何らかの関係があるのだろうか。

 

赤色の仁王像

 

青色の仁王像

 

中門から中心伽藍

四天王寺の中心伽藍の建造物は、雷や室戸台風や火災によって何度か壊滅し、

第二次世界大戦の空襲でも壊滅して、その都度再建された現在の建物は、

法隆寺のような創建当時のものではないのが残念ではあるのですが、

何もない広い敷地だけよりも創建当時に想いを馳せやすくなります。

 

鯨鐘楼(げいしょうろう)

 

 

太子井戸屋形

 

聖霊院

聖徳太子をお祀りしているお堂(天王寺のご廟)で、

正式には「聖霊院(しょうりょういん)」と言います。

 

太子殿(手前)と太子奥殿(奥)

太子殿には、十六歳像・太子二歳像・四天王。

太子奥殿には、太子四十九歳像が祀られています。

一般の私達は、ここまでしか入ることが出来ません。

 

太子奥殿(左)太子殿(右)

太子奥殿は、法隆寺の夢殿と似ていますが、

四天王寺のそれは、6角形の屋根の下の壁は、

法隆寺の夢殿とは違って円形になっています。

 

四天王寺 中心伽藍 金堂と五重塔

西重門より中心伽藍敷地内へと入ると

最初に目に飛び込んでくるのが、二つの建物。

金堂と五重塔です。


中心伽藍の伽藍配置は、「四天王寺式伽藍配置」と言われており、

南から北へと向かって中門、五重塔、金堂、講堂を一直線に並べ、

それを回廊が囲む形式で日本で最も古い建築様式の一つです。

 

龍の井戸

この井戸は、四天王寺の創建当初からある金堂基壇下にある青龍池が水源で、

井戸を覗くと天井に描かれている龍の絵が水面に写り込み、

その龍に祈ると厄災が除かれると言われています。

 

そのような意味がある井戸とは知らず覗いたら、

龍は見えず、いや見えていたのかもしれませんが、

井戸に投げ込まれているお賽銭に目が奪われました。


看板には、井戸の中にお賽銭を投げ入れないでと書かれています。

でもなあ。看板の文字が施設や建物の説明書きと思って

読まずにスルーしてしまうと、ついお賽銭を投げ入れてしまうかも。

 

講堂

 

金堂(手前)五重塔(中)中門(奥)

 

五重塔(手前)と金堂(中)と講堂(奥)

金堂、講堂の内部を拝観させてもらい、

五重塔は、内部の階段を上がれるようになっていたのが驚きました。

しかし、

この時点で暑さと疲れで気力がかなり溶け出してしまっていて、

靴を脱いで登ることになる狭い階段を見て

「まあいいか。」と登らずでした。


中心伽藍拝観受付の方が言うには、

殆どの建物の中に入れたり、中を見れたりするので

是非、拝観していって下さいとのことです。


でもなあ。ありがたいんだけどなあ。

四天王寺は広いし、お堂の数も多いし、拝観出来る建物を全部となると、

今日の私には「こち亀」全200巻を一気読みするレベルに感じて、

簡単じゃないんですよね。


中心伽藍の拝観を終えて、中心伽藍を出てすぐの所にあった

エアコンがきいた休憩所で、

自販機のアイスと冷たいお茶を購入して30~40分の休憩。

 

黄鐘楼(おおしきろう)

黄鐘楼(北鐘堂)の鐘の音は、

祇園精舎の鐘の音と同じ響きを持つとされています。


この日、ベトナムのアオザイに似た衣装を纏っていたので、

タイかベトナムか中国か台湾かの僧侶の方々だと思われるのですが、

堂宇を物凄く丁寧に、敬い参拝している姿を見て、

有り難いやら嬉しいやら、なんか素敵な気持ちになれました。

 

天王寺駅で、四天王寺までの道順を説明してくれた

中国人か台湾人の駅員の最高に気持ち良い対応も体験して、

つくづく人となりは国で決まるのではなく

人だなと感じた日になりました。


六時礼讃堂と石舞台

昼夜6回、諸礼讃をするところから六時礼讃堂の名がつけられています。

そして、六時礼讃堂の前にある石舞台は、日本三大舞台の一つです。


前に訪問していた厳島神社の板舞台と、

今日の住吉大社の石舞台」「四天王寺の石舞台」の二つの舞台を合わせて、

日本三大舞台の全てを思いがけずに制覇することが出来ました。


六時礼讃堂

 

中心伽藍の受付の人曰く、この建物が四天王寺で一番古い建物だそうです。

この建物より南側は、空襲で殆ど壊滅し、後に再建。

 

六時礼讃堂と大寺池(亀の池)

 

仏足石

 

仏足石については、今まで数回取り上げさせて頂いているので、

説明は割愛させて頂くことにして、

この辺りの僅かに残っていた気力が完全に溶けて消えてしまい

極楽浄土の庭等、まだまだ見所があったのですが帰宅することにしました。


予定では、四天王寺を参拝した後に

あべのハルカスの展望台にも上がるつもりだったんですが。。。

 

現在の四天王寺は、街中の寺院となっていますが、

昔は、四天王寺の直ぐ下まで海が迫っていて

石鳥居の向こうにある大阪湾に沈む夕日を見る最適の場所だったようです。

 

沈み行く太陽の彼方の「西方極楽浄土」に向かって

読経を行う日想観が行われる春分の日の3月20日には、

極楽門から石鳥居の参道には大勢の参拝者に埋め尽くされるようです。


帰りに立ち寄った天王寺駅手前の

立ち食いうどん屋さんの店員のお姉さんと話が弾み、

「この出汁美味しいですね。」なんて話したら、

「内緒よ。」って出汁を2杯分も継ぎ足してくれました。


まさか、こんなに早く御利益が発動されるとは。。。

ありがたや。ありがたや。


皆さま、私の趣味にお付き合い下さり、

ありがとうございました。

 

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