1997年 アメリカのサンフランシスコで
大家に立ち退きを求められた男が
忍者の扮装をして大立ち回りしました。
日本刀を振りかざして抵抗しましたが
保安官に銃で撃たれて逮捕されました。
男が大家さんに立ち退きを迫られたのには
大家さんの事情なのか男が招いたのか分かりませんが、
普通に抗議するなり抵抗するなりしていれば
トラブルが起きたで済むはずなのに
大立ち回りって………しかも忍者の扮装をしてって、
しかも日本刀を振りかざすって………
なんでまたトラブルをわざわざ大事にするかなあ。
そうでなければ保安官に拳銃で撃たれて
痛い想いをしなくて済んだのになあ。
そんな男の行動からしてトラブルの原因は、
やっぱ男の方にあるとしか思えてしまいます。
日本の歴史上に存在した忍者が
海外の人達に認識されて一定数のファンがいるのは
まあハリウッド映画の影響なんでしょうけど
実際の忍者は、暗殺や諜報活動を担っていたので
武士のように表舞台で派手に活躍せずに
裏で暗躍した組織なので
忍者に関する資料が大量に残っていないことから
小説の題材にしやすくて、読み物として面白くするために
色々と盛りやすくなります。
映画やテレビで見た忍者の分身の術も疑わず
数メートルの塀をぴょんと飛び越えて
木から木へと飛ぶ移りながら移動したり、
忍術で怪物を呼び出したりと、
人間離れした特殊能力の持ち主だったと信じて疑わなかった
あの子供の頃の純粋さはどこに行ったのやら。
さすがに仮面ライダーやキカイダーや009等、
あそこまで派手に盛られていると
子供の頃と言えど架空の物語だと理解していたけど
超有名な忍者猿飛佐助や霧隠才蔵などが
架空の人物だと知った時は、
サンタさんが本当はいないと知った時よりも
落胆は酷かったなあ。
もしかしたら今も尚、子供の頃に
子供騙しの情報を信じ込んだままになっているものが
あるやも知れないと思ったりもするけれど
自然に溶け込んだ認識や知識やモノの考え方や見方も
それらが今の自分に害無しなら良しとしておこう。
害無しどころか楽しめているのなら
半分騙されたままにしておいた方が良いこともあるんですが、
とにかく私達は、影響を受けやすくできていて
カッコいい主人公が活躍する映画を見たり、
一流企業の社員になったことで
自分も一流になったかのように錯覚したり、
議員に選ばれたことで一般の人達よりも
偉くなったと錯覚したり、
憧れのヒーロ―と同じ扮装をしただけで
強くなった気になったり、
有名な格闘やボクシングジムに通っているだけで
自分が強くなった気になったり、
受ける影響が悪い影響となったり、良い影響となったりするのは、
きっと自分が受ける影響と
自分の実質とが乖離し過ぎているかどうかかも。