心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

関係性

2012年08月30日 | 自己確立


私達は、その昔、自然界の中で単独で生き抜くことを選ばず、

社会を形成し集団で生き抜くことを選択しました。



大きな集団(社会)が形成されると、

強制力のあるルール(法)が作られ、

もっと小さな集団(友人、同僚、知人、)では

もっとぼやっとした暗黙のルール(倫理観や道徳観)によって

交流を持つことになります。



この時、

依存性が高かったり、責任を持つことを拒否したり、

とにかく争いを回避することを優先している個人は、

その個人のパーソナルの境界を削ることで対処し、

上下関係の下に位置しようとしますが、

これが過ぎると圧迫感や閉塞感が強くなり、

それを維持することが出来なくなります。



また、

個人のパーソナルの境界を広げようとする傾向の強い人は、

上下関係の上に位置しようとしがちで、

神の如く個人の考えや行動が正しいと錯覚し、

周りの個人の気持ちを軽んじ始めると

やがて、その集団から追い出されることになります。



それと、この二つの中間、

誰かの考えや行動選択が

自分の価値観と全く同じであると

思い込むことで対処しようとしますが、



それによって、

パーソナルの境界を削っていることの苦しみや不満を

誤魔化すことが出来たとしても、

自分に中に取り込んだそれらを完全に消化し、

血や肉や骨とすることが出来ずに、

慢性的な消化不良を起こし、

空虚感、自己喪失感を強めてしまうことがあります。



このように、個人の境界を動かすことや、

誤魔化しあやふやにすることで、

関係性を保とうとするのも、

一つの方法ではありますが、

これらが過度にならないよう注意が必要です。



そこで、もっとも高度でもっとも安定が得られるのは、

自分の境界と自分の境界の枠内のものを大切にし尊重すると共に、

相手の境界と相手の境界の枠内のものも大切にし尊重する

スタンスをとることです。



屈服、盲従でもなく、征服、侵略でもなく、同化、融合でもなく、

誤魔化しでも、先送りでも無く、

一つの身体の中に手と足が同居するように

互いが健康的に同居し、繋がる感じです。



それまでの在り方、関わり方を変えて、これを確立するには、

他者承認を優位にするのではなく自己承認を優位に、

現在の自分を自分を信頼し、これからの自分を信頼すること。

それが重要なポイントとなります。


催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計

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