心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

役割2

2014年02月04日 | 家族システム




社会の最小単位と言われる家族社会の

最上位は、両親が位置するのが自然です。



そうではなく

祖父母が最上位に位置し

権威を奮い続けると

子供は、両親の言う事をあまり聞かずに

好き放題、我が儘放題になり、

大切な社会のルールやマナーを

身につけさせることが難しくなります。



そして、

多くの祖父母は、孫に甘くなりがちですから

我慢や辛抱をする精神力を

十分に身につけさせることが

難しくなるかもしれません。



ゆえに

子供にとって家族の最上位は、

両親が位置して

祖父母は、必要な時に両親に力を貸す

スーパーサブとして存在するのが

丁度良いのでないかと思います。



もちろん、

最上位に位置する家族のリーダーが

人格者である必要はありませんが、

心理的に健康であること、

そして、

親は、子供の心理的な境界が

柔軟かつ頑丈なものを構築出来るように

接することが求められます。



子供に次のような接し方を

頻繁に行うと

子供は柔軟かつ頑丈な心理的境界を

構築することが難しくなります。



「泣くな。」「怒るな。」「文句を言うな。」

「そんな風に考えるな。」


と子供が自分自身の考えや気持ちを持つ事を許さない。



「そんな危ないことをしてはいけない。」

「お前はまだ子供なんだから余計な事をするな。」

「お前にはまだ無理だ。」


と子供が経験を通して成長することを阻害されることで

自分で判断をすることに恐れや不安を感じたり、

自分が責任を持つようなことを避ける可能性が高まります。



逆に

「もうお姉ちゃんだから、お兄ちゃんだから

兄弟の世話をしなさい。(家のことを手伝いなさい。)」

「いつまでも子供のように甘えてはいけません。」


と子供であるべき期間を親が早期に奪い

情緒的欲求を満たされずに大人になることで

人に頼ることや甘えることが苦手になる可能性が高まります。



また、

「どうしてそんなことが出来ないんだ。」

「どうして、そんなことが分からないんだ。」

「また、失敗をしたのか。」

「だからするなと言っただろう。」


と成功以外は許されないかのような扱いを受けることで

子供は、失敗することへの過度な恐れを抱くようになり、

自分に対しては自信の無さや完璧主義に

苦しむ可能性が高まります。



そして、

「どんなに私が恥ずかしい思いをしたか分かる!」

「あなたがそんなんだから、私まで世間に馬鹿にされている。」

「良い学校に進学してくれないと、世間からバカにされるよ。」

「お前さえいなければ、離婚することが出来たのに。」


と親の気持ちや感情の責任を子供に持たすことも

子供が柔軟かつ頑丈な心理的境界を構築することが

難しくなります。



その結果、

心理的境界の柔軟さが欠如し

他人との間に頑丈で強固な境界線を引き

過度に防衛的になり

他人と打ちとけることが出来なかったり

表面的な交流しか出来なくなったり、



逆に

自分と他人との区別がつかず

他人の不幸や感情を自分の責任であるかのように

悲しみ、過度な罪悪感を持ったり



他人に自分と同じ感情や気持ち、

考えや行動を取ることを期待したり、

それが当たり前だと信じ込み

そうでないことが起きると

過度に悲しんだり、不安になったり、


それまで相手と築いてきた信頼関係が

まるで何一つ無かったかのように

過度に怒りを向けて

その相手との関係を断ったりするようになります。



しかし、個人が育った環境がそのような環境であったので

柔軟かつ頑丈な個人の心理的境界を構築することが

もはや不可能と言うことではありません。



それを構築することが出来ていないだけで

それを構築するための資材は、

個人の中で準備されているのです。



催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計


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