ドイツのシュパンダウ刑務所は
６００人の囚人を収容する能力がありました。
ナチスの戦犯である無期懲役囚のルドルフ・ヘスが
１９８７年に没するまでの最後の２０年間は、
ルドルフ・ヘスたった一人の為だけに使われました。
１８７８年から１８９８年にかけてドイツのシュパンダウに
軍人を対象とした城塞監獄が建設されました。
第二次大戦後、連合国は
ニュルンベルク裁判で有罪判決を受けた（処した）
ナチ体制の主要戦犯を収容するために
シュパンダウ城塞監獄を接収し７人の戦犯が収容されます。
やがて７名の内４人が刑期を満了し、
さらに１９６６年に二人の戦犯が釈放されると
終身刑に処されたルドルフ・ヘスが唯一の囚人となります。
１９８７年にルドルフ・ヘスが死去すると
ネオナチによるプロパガンダ目的の悪用を防ぐために
施設は解体撤去され、撤去で生じた残骸は
全て粉々にした上で北海にまくなどして
痕跡を完全に消し去りました。
９３歳になっていたルドルフ・ヘスは、
刑務所内の庭で電気コードを用いて首を吊り死亡し、
ポケットには遺書が残されていたことで
鬱病による自殺と結論づけられましたが
ヘスの死は、自殺ではなく謀殺だとの主張もあるようです。
重要人物が自然死以外の死を迎えた時には
まあ必ずと言って良いほど
公表された情報に疑いを持つ人が現れて
何々による暗殺だ的な話が出るものなので
はたして真実は………
因みにですが
終身刑に処されシュパンダウ刑務所に収監された
ナチス党の副総統のルドルフ・ヴァルター・ヘスは、
ユダヤ人の大量虐殺が行われたとされる
アウシュビッツ強制収容所の初代所長の
ルドルフ・フェルディナント・ヘスとは別人。
ヒトラーは、ガタガタになっていたドイツの経済を
見事なまでに立て直したまでは良かったのですが
力を持ち過ぎた独裁者は、どういう訳か
全方位に喧嘩を売って自滅の道を選択するんですよね。
現在のプーチンもソ連が崩壊した後
ガタガタになっていたロシア経済を立て直し、
ウクライナに戦争を仕掛けてと
プーチンなりの考えがあったんでしょうけど
何だか似た感じがします。
実は私、プーチンの強さの部分が好きだったんですけど、
あれは強さなんてものじゃなくて我儘なだけだったのかもね。
ヨーロッパ最後の独裁者国家と言われる
ベラルーシは、ロシア子飼いの国ですから
大きな力がないので最後まで上手く立ち回るでしょうし、
北朝鮮もまた中国の子飼いの国で大きな力がないので
最後まで上手く立ち回るでしょうから
２つの国は、内部で崩壊しない限り生き残るのだと思います。
問題は、開放政策でずる賢く立ちまわることで
科学技術を盗み取り経済を途轍もなく大きくして
力を持ったあの国ですね。
経済が大きくなるにつれて
全方位に横暴さを見せ始めているので
また歴史は繰り返されるのだろうか。
しかし何でまたあの類の人達って同じような方向に進むのか。
どんだけお金を持ったとて自分の為に使うには限度があるし、
どんだけお金を持ったとして食べられる量は変わりなしだし、
上か下、支配する者か支配される者でしか
人間関係を捉えられない所為なのか、
あるいは全人類を自分の足元にひれふさせることに
快感を感じるのか、
幼少期の頃に無意識に刻み込まれた
誰かや社会に対する恨みからなのか、
自分というものに酷く価値がないと思い込んでいるのか、
自分以外の人を信用できず、とことんやりきらなければ
寝首を掻かれると潜在的な恐れからなのか、
満足や喜びや快感や安心等の得られる大きさは、
限度があるもので１億稼いだ時、１０億稼いだ時、
１００億円稼いだ時と大きくなるのだとしたら
ある時、胸や脳が爆発して木っ端みじんになっちゃうよね。
だからある程度満たされたら次の段階へと移っていく。
そして、自分だけじゃなくて
皆が喜べるようにとなるのが自然ですが
あの人達の類は、そうはならないんですよね。
でもあれです。今の私の感覚からしたら有り得ませんが、
もしも１００億円を手にしたり、
絶大な権力を掌握したら、どうなるのだろう。
君子豹変すでモンスター化するのかしないのか、
それに興味ある人からの
１００億円の振り込みをお待ちしております。
シュパンダウ刑務所の跡地には、
ショッピングセンターが建設され
その駐車場には囚人達が植えた樹々が残されています。
