日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

その企業らしい、支援の仕方

2016-04-18 18:26:21 | ビジネス

先週発生した、熊本での大地震。
その範囲は徐々に広がり、熊本だけではなく大分の一部を震源とする大地震も、翌日起きている。
活断層の範囲も阿蘇山のカルデラあたりまで確認された、というニュースもあり、今回の大地震はこれまでの「阪神淡路大震災」や「中越地震」、「東日本大震災」とは違った動きの地震のようだ。
当然、被害状況の「余震」が起きるたびに拡大し、「本震」では何とか持ちこたえることができたライフラインなどが、次から次へと襲う「余震」により、寸断される個所も増えているように思われる。

そんな中、先日エントリをした「ホンダ」がYahooやGoogleに提供をした「インターナビ情報」などは、ホンダらしい災害支援の一つだったような気がする。
震災直後、ホンダは4000万円の災害支援を発表するなど、被災地に関連工場があることから、積極的な支援を発表している。

ホンダのような、直接的な支援ではないが資生堂が、ちょっと変わった支援策をネット上に公開している。
資生堂:非常時の美容いついて
サイトを見てわかるように、もともとは「東日本大震災」で立ち上がったコンテンツのようだ。
その内容を見てみると、「美容」というだけではなく「水が使えない時の洗髪の方法」など、誰もが知りたい「日常生活を送るための情報」が、ピックアップされている。

そしてこのサイトを見て気が付くのは、非常時に意外なものがあると便利なのかな?という点だ。
例えば「洗顔シート」。
今では、男性向けの洗顔シートや大判の「体も拭けるシート」など、多種多様な「洗顔シート」が販売されている。
それだけではなく、同様の使い方ができる物として「介護用大人の体ふきシート」もある。
入浴そのものができなくても、このような「ウェットティシュ」タイプのものが、災害支援品としてあれば当面はしのげる、ということがわかる。
場合によっては、シャンプーができない時、頭皮を拭くようにマッサージをするコトで、衛生面でも役に立ちそうだ。
災害支援品としては思い浮かばないような物が、このようなリストの中に含まれていれば、現地の人たちにとっても役立つ情報となるはずだし、支援品リストの中に含めてほしいと思う。

現地では、混乱が続く状態での支援物資の受け入れは、限られている。
物資を送るだけではなく、企業も「その企業だからこそ」できる支援情報、ということも一つの支援方法だと思う。