拙ブログに来られる方で、西川貴教さんをご存じの方は多いと思う。
多くの方にとって、西川さんはT.M.Revolutionとして活躍をされているミュージシャン、だと思う。
実際、西川さんはミュージシャンとして、活躍をされ多くのファンを獲得している。
だが、ミュージシャン以外の活動が、最近注目されている、ということをご存じだろうか?
Forbes Japan:西川貴教が語る「滋賀革命」 9.5万人フェス成功の舞台裏と持続可能な地方創生
見出しにある「9.5万人のフェス」というのは、西川さんが継続的に滋賀県で開催をしている「イナズマロックフェス」のことだ。
毎年9月に開催しているのだが、台風などの荒天で中止になったことも何度かあったはずだ。
「音楽フェス」というと、「フジロックフェスティバル」のような、様々なミュージシャンが出演する大掛かりなフェスを思い浮かべる方も多いと思う。
その一方で、サザンオールスターズが開催する「茅ヶ崎ライブ」のように、ミュージシャン自身が中心となって開催するフェスもある。
西川さんの「イナズマロックフェス」も、サザンオールスターズの「茅ヶ崎ライブ」に近いミュージシャン自身が企画しているフェス、ということになると思う。
サザンオールスターズの「茅ヶ崎ライブ」のように、ライブイベントの開催回数を積み重ねていけば、それはファンにとっての「年中行事」のようになり、開催に合わせそのフェス会場に足を運ぶことが当たり前になる。
実はこのような、ミュージシャン主体で開催される「音楽フェス」は、徐々に増えつつあるようだ。
シンガーソングライターの高橋優さんは、出身地・秋田で音楽フェスを開催されている。
高橋優:秋田CARAVAN MUSIC FES2024
しかし、西川さんにとって「出身地で音楽フェスを開催する」ということだけが目的ではないようだ。
それが、上述したForbesの記事へと繋がっていく。
今年の夏、日本全国で起きた「令和の米騒動」とも言われた、米不足。
この騒動の最中に、西川さんは「米コン」という、お米に特化したイベントを開催する、と発表している。
イベントの開催は、今日・明日のようだが、イベント発表が米不足の話題の頃だったこともあり、メディアからも注目されるイベントになっている。
他にも西川さんは、滋賀の食べ物を全国に知ってもらうようなイベントを積極的に開催するなど、一般的に言われる「有名人の観光大使」という範疇の活躍ではない。
むしろ積極的に「地方創生」に関わっている、という印象すら受ける。
だからだろう、一部では「次期滋賀県知事候補」とすら、言われるほど滋賀県の産業振興に、積極的にかかわっているのだ。
「地方創生の為に、著名人を積極的に参加してもらう」という、自治体の考えではこのようなイベントアイディアは浮かばないだろう。
むしろ著名人が、故郷の産業振興に積極的にかかわる、というある種の覚悟のようなものが必要であり、その為のブレーンとなる人財が自治体にも著名人の周囲にも必要で、その連携ができなくては成功しないだろう。
成功例を真似ても、成功するとは限らない、という点を十分理解した上で、観光大使などの在り方を考える時代が来ているのかもしれない。