大阪府交野市は府の北東部にある京都府や奈良県に隣接する市で、かつては修験場の行場であり、市の面積の半分を森林が占める自然の多い場所です。
用事があって大阪へ行く途中2~3時間くらい時間が作れそうでしたので、交野山に登って山頂の観音岩から景色を眺めてみようと登ってみることにしました。
交野山(こうのさん)に登るルートは幾つかあるようですが、時間と駐車可能な場所を考えて「交野いきものふれあい里駐車場」まで林道を進みます。
ブドウ園を抜けて林道へ入ると、途中道が細くなっていて車1台しか通れない場所があったり、そもそもこの道が正しいのかの確証もなく不安な道中だったものの、登山口と駐車場が見えてきて安堵します。
道は最初はひたすらプラ階段を登ることになりますが、都市部の市民の山ということもあってか綺麗に整備されています。
段差が大きくなっている場所もあったため、登りにくい場所がありましたが、しばらく体を動かしていなかったので何とも心地よくスッキリとした気分になってくる。
登り切って平坦な道をしばらく歩くと、今度は下り道に入り、ピストンで登り返しになるなと思いながらも下っていく。
当日はジャンバーを羽織っていましたので段々と汗ばんできます。
下り道の途中に山頂らしき山の頂きが見えてきます。目的地はあそこだ。
山頂は“遠くに見えても近いもの”と気持ちを切り替えて、今度は山頂を目指して登っていきます。
別ルートとの合流地点から「三宝荒神」の一之鳥居の辺りまで登ると、一気に登山者が増えて登山ツアーでも来たのか?と勘違いしてしまうくらい多くの登山者に出会います。
なるべく人が写らないように待ちますが、なかなか人が途切れないまま、タイミングを見計らって写真を撮ることになります。
一之鳥居を抜けると次は二之鳥居。
元々、山に登るのは奥宮や磐座・巨樹などの信仰の山を登ることが目的でしたので、こういう信仰の山へ登ると興味津々になってきます。
三之鳥居は巨石の横にあり、ここからが神域になるんだと信じ込んでしまうような大きな岩が積みあがっています。
交野山の周辺には巨石が多く、修験道にまつわる信仰があったとされる歴史深い地とされている。
歴史としては旧石器時代から縄文時代、古墳時代から飛鳥・奈良時代、平安・鎌倉時代やそれ以降の遺跡や伝承が残るといいます。
かつての修験者はこの岩場を登っていったのかと思いますが、今は巨石を回り込むように道が作られています。
段差のある所にはコンクリートの梯子が架けられ、立派な手すりまで設置されています。
やや急な岩場には鎖が垂らされていて至れり尽くせりです。
急峻な岩場の登山道はここだけでしたが、なかなか楽しませてくれる山です。
登山道を少し外れた場所には「三宝荒神」の社跡があり、最後の鳥居の中に祠があります。
「三宝荒神」は仏・法・僧の三宝を守護して悪人を罰する神とされ、神道・密教・山岳信仰が混交した日本独自に信仰された神とされています。
一般的には「竈の神」として信仰され、荒神様として馴染みのある方もおられるかもしれません。
巨石の前にある祠はステンレス製でやや味気ないが、奥に祀られた磐座は見応えがあります。
登山道にあった鳥居は「三宝荒神」に通じていたことになり、ここから交野の町の荒神さまとしてお守りされているのかと思います。
交野山の珍しい所は、山頂が巨石群の磐座となっていることでしょうか。
予備知識があまりないままに登ってしまいましたので、この山頂磐座群には度肝を抜かれました。
磐座群の前には「交野山古代岩座址」の石碑が立ち、磐座の上には入れ代わり立ち代わり人が登られています。
交野山には鎌倉から室町期に岩倉開元寺という寺院があったと伝わり、巨石は「観音岩」の名が付けられています。
今回は訪れることは出来ませんでしたが、山中には鎌倉期や室町期の石仏や摩崖仏が点在しているといい、次に訪れる機会があれば別コースで周回したい山です。
「観音岩」は斜面がゆるやかになっており、上面が広いことがあって登ってもさほど怖さはなく、何と言っても360°の眺望が素晴らしい場所です。
カメラを片手に最先端まで行くことが出来ますので登られた方は口々に“こんな場所があったなんて!”“眺望が凄い!”などの感嘆の声が聞こえてきます。
さぁではみなさんに続いて当方も登ってみることにします。
岩の向こうは断崖絶壁ながら急激な断崖ではないので端っこまで行っても大丈夫そうです。
磐座の先端部まで行くと遮るものは何もない絶景が広がります。
先客さんが下りたら当方も先端部まで行って景色を見降ろすことにします。
見おろす光景は枚方市や八幡市の町並み。
山田池公園や石清水八幡宮が見えるが、後方の山は霞んでいます。
空気が澄んでいる日だと六甲山や愛宕山、比叡山まで見渡せるといいますから、人気の絶景ポイントになるのも納得です。
大阪市街の高層ビル群が遠くに見えて、左端には「あべのハルカス」までもが見えます。
サクッと登れて磐座群とこの眺望。近所なら何度でも登りたい山ですね。
交野山では季節を通じて見られる野鳥や季節の野鳥、蝶や昆虫・季節の花々など自然が多く残る山だといいます。
野鳥との出会いも期待しての登山でしたが、めぼしい野鳥に会えず仕舞いで、これはちょっと欲張りすぎでしたね。
用事があって大阪へ行く途中2~3時間くらい時間が作れそうでしたので、交野山に登って山頂の観音岩から景色を眺めてみようと登ってみることにしました。
交野山(こうのさん)に登るルートは幾つかあるようですが、時間と駐車可能な場所を考えて「交野いきものふれあい里駐車場」まで林道を進みます。
ブドウ園を抜けて林道へ入ると、途中道が細くなっていて車1台しか通れない場所があったり、そもそもこの道が正しいのかの確証もなく不安な道中だったものの、登山口と駐車場が見えてきて安堵します。
道は最初はひたすらプラ階段を登ることになりますが、都市部の市民の山ということもあってか綺麗に整備されています。
段差が大きくなっている場所もあったため、登りにくい場所がありましたが、しばらく体を動かしていなかったので何とも心地よくスッキリとした気分になってくる。
登り切って平坦な道をしばらく歩くと、今度は下り道に入り、ピストンで登り返しになるなと思いながらも下っていく。
当日はジャンバーを羽織っていましたので段々と汗ばんできます。
下り道の途中に山頂らしき山の頂きが見えてきます。目的地はあそこだ。
山頂は“遠くに見えても近いもの”と気持ちを切り替えて、今度は山頂を目指して登っていきます。
別ルートとの合流地点から「三宝荒神」の一之鳥居の辺りまで登ると、一気に登山者が増えて登山ツアーでも来たのか?と勘違いしてしまうくらい多くの登山者に出会います。
なるべく人が写らないように待ちますが、なかなか人が途切れないまま、タイミングを見計らって写真を撮ることになります。
一之鳥居を抜けると次は二之鳥居。
元々、山に登るのは奥宮や磐座・巨樹などの信仰の山を登ることが目的でしたので、こういう信仰の山へ登ると興味津々になってきます。
三之鳥居は巨石の横にあり、ここからが神域になるんだと信じ込んでしまうような大きな岩が積みあがっています。
交野山の周辺には巨石が多く、修験道にまつわる信仰があったとされる歴史深い地とされている。
歴史としては旧石器時代から縄文時代、古墳時代から飛鳥・奈良時代、平安・鎌倉時代やそれ以降の遺跡や伝承が残るといいます。
かつての修験者はこの岩場を登っていったのかと思いますが、今は巨石を回り込むように道が作られています。
段差のある所にはコンクリートの梯子が架けられ、立派な手すりまで設置されています。
やや急な岩場には鎖が垂らされていて至れり尽くせりです。
急峻な岩場の登山道はここだけでしたが、なかなか楽しませてくれる山です。
登山道を少し外れた場所には「三宝荒神」の社跡があり、最後の鳥居の中に祠があります。
「三宝荒神」は仏・法・僧の三宝を守護して悪人を罰する神とされ、神道・密教・山岳信仰が混交した日本独自に信仰された神とされています。
一般的には「竈の神」として信仰され、荒神様として馴染みのある方もおられるかもしれません。
巨石の前にある祠はステンレス製でやや味気ないが、奥に祀られた磐座は見応えがあります。
登山道にあった鳥居は「三宝荒神」に通じていたことになり、ここから交野の町の荒神さまとしてお守りされているのかと思います。
交野山の珍しい所は、山頂が巨石群の磐座となっていることでしょうか。
予備知識があまりないままに登ってしまいましたので、この山頂磐座群には度肝を抜かれました。
磐座群の前には「交野山古代岩座址」の石碑が立ち、磐座の上には入れ代わり立ち代わり人が登られています。
交野山には鎌倉から室町期に岩倉開元寺という寺院があったと伝わり、巨石は「観音岩」の名が付けられています。
今回は訪れることは出来ませんでしたが、山中には鎌倉期や室町期の石仏や摩崖仏が点在しているといい、次に訪れる機会があれば別コースで周回したい山です。
「観音岩」は斜面がゆるやかになっており、上面が広いことがあって登ってもさほど怖さはなく、何と言っても360°の眺望が素晴らしい場所です。
カメラを片手に最先端まで行くことが出来ますので登られた方は口々に“こんな場所があったなんて!”“眺望が凄い!”などの感嘆の声が聞こえてきます。
さぁではみなさんに続いて当方も登ってみることにします。
岩の向こうは断崖絶壁ながら急激な断崖ではないので端っこまで行っても大丈夫そうです。
磐座の先端部まで行くと遮るものは何もない絶景が広がります。
先客さんが下りたら当方も先端部まで行って景色を見降ろすことにします。
見おろす光景は枚方市や八幡市の町並み。
山田池公園や石清水八幡宮が見えるが、後方の山は霞んでいます。
空気が澄んでいる日だと六甲山や愛宕山、比叡山まで見渡せるといいますから、人気の絶景ポイントになるのも納得です。
大阪市街の高層ビル群が遠くに見えて、左端には「あべのハルカス」までもが見えます。
サクッと登れて磐座群とこの眺望。近所なら何度でも登りたい山ですね。
交野山では季節を通じて見られる野鳥や季節の野鳥、蝶や昆虫・季節の花々など自然が多く残る山だといいます。
野鳥との出会いも期待しての登山でしたが、めぼしい野鳥に会えず仕舞いで、これはちょっと欲張りすぎでしたね。
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