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ただ、たどり着くまでの道中には険しい林道や荒れた道も多く、落石などの怖さ、クマやイノシシなどの獣や毒蛇や山ヒルなど二の足を踏みたくなるような危険も伴います。
「青龍の滝」は以前から訪れたかった場所で、林道は特に問題ないものの少し怖い印象を持っている場所でした。
とにかく林道を進んで行くしかないと「林道滝谷武奈線」に入り、鎌刃城跡の登り口までの約6キロを進んで行きます。
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舗装された林道は落石は多いとはいえ、多賀の山中の林道よりも遥かにましな道ではありましたが、土地勘がないので恐る恐る進んで行きます。
林道では行きに軽トラ1台、帰りにも軽トラ1台すれ違う。
林業関係の方かと思いましたが、通る車があるので道に倒木が倒れていたり土砂崩れ跡はないのが助かります。
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「鎌刃城跡」の看板があるところまで来ると、山道に入ることになる。
“クマ出没注意”の看板もありましたが、こんな山の中で一人で何を注意したらよいのか。と怖いので熊鈴を鳴らしながら進みます。
道ははっきりとしているので迷うことはなさそうで、どこからか水音が聞こえてくるので方向の誤りもなさそうです。
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途中まで進むと、鎌刃城跡と青龍の滝の分岐があったので滝を目指して進む。
木の間から水量の豊富な滝の姿が見え隠れしていたが、ぐるっと迂回しながら滝の下へと道が続いている。
前日の雨と当日は小雨がパラついていた日でしたので山の中の足場はかなり悪く、下りの道は滑りそうで少し怖い。
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このルートは「青龍の滝」が最終地点になっているが、青龍の滝の下流にも幾つかの滝が連なっている。
写真を撮った位置も足場が悪いので下りていくことは出来ませんが、雨の影響もあってか水量は多い。
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その下流には怖ろしいほど大きな巨石の下を滝になって流れ落ちている場所があった。
滝壺の下から巨石と滝を見上げたらさぞや壮観なことでしょう。
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そしていよいよ「青龍の滝」と対面する。
山の中にあってこの神秘的な滝。何年も前から訪れたいと願っていた青龍の滝にやっとたどり着くことが出来ました。
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「青龍の滝」は、龍の名が付くことから分かる通り水の神として祀られてきたといい、旱魃があっても滝の水は枯れることなく、かつては滝修行をされる方もおられたといいます。
滝の前に鳥居があることから、那智滝のように滝を御神体として祀る自然崇拝から信仰は始まったのかと思われます。
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案内板では7月24日に滝祭りが地元の番場の人々によって取り行われているといいますから、滝への信仰は今も続いているということになります。
確かにこの滝には神秘性と共に圧倒的な力の源のようなものを感じます。
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鳥居を抜けて滝に近づくと大きな一枚岩の上から勢いよく滝が落ちてきている姿を目の当たりにすることができます。
滝壺はそれほど大きくはありませんが、滝壺の下流側に並ぶ岩が苔むしているのも実に雰囲気があります。
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滝の落下口には左に注連縄を巻いた岩、右には不動明王像が祀られています。
まるでここにおいでになる御神体の神を迎え入れるかの如く。
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滝を仰ぎ見て拝みながら、滝の上に祀られた不動明王にも手を合わす。
「青龍の滝」は上部斜めから眺めると、一旦斜めに落ちて岩が垂直になっている辺りから直瀑になっているのが見えます。
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滝の近くにある鎌刃城跡は鎌倉時代から戦国時代に山城があったといい、滝の上には城内に水を引くたけの「水の手」が造られていたとされます。
滝口の両岸に掘り込みを設けて板状のものをはめ込み、あふれさせた水を溝に流し込み、木桶を繋いで城内に水を引き込んだと伝承されている。
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林道から見えるのは米原市から長浜市の田園や街並み。
霞んでいたので見にくいですが、奥に見えるお椀を伏せたような山は山本山でしょうか。
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林道滝谷武奈線を多賀方向へ少し進んでみると竜宮山の登山口に1台の車が停まっており、誰か登山をされているようでした。
途中で折り返しましたが、この道を進めば「大杉神社(北原竜宮)」や男鬼の「比婆神社」まで行けるのだろうか。
霊仙山系には山岳信仰の霊的な神社が実に多い。
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