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山に詳しそうな人に聞くと、あれは奥伊吹スキー場のある方角で、ブンゲン(射能山 標高1259.7m)とかの山じゃないかなと教えてもらいました。
奥伊吹スキー場(現在は「グランスノー奥伊吹」)やブンゲン(射能山)のことを調べている時、「瀬戸山谷支流の滝」という3段瀑の滝が隧道のような穴を通って流れ落ちる奇妙な滝があることに気が付いた。
滝へはスキー場のゲレンデを1時間くらい登り続けたら到達できるようでしたので、グランスノー奥伊吹へと車を走らせました。
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駐車場まであと少しという所まで来た時に何と車が渋滞の列を成している。
オフシーズンのスキー場で渋滞とは不思議に思って前の車の人に聞いてみると、イベントが開催されるのだけど、まだ駐車場のゲートが開いていないとのこと。
「ドリフトだョ! 全員集合 – LB DRIFT GRANDPRIX – in 奥伊吹連絡通路」というイベントらしいが、並んでいる車のナンバープレートからすると全国から観戦に訪れられているようです。
しばらく待つと車が動き始めたので駐車場に入り、場所を案内されましたが、“レースでなくて山へ行きます。”と言ってセンターハウスの近くに車を停めてゲレンデを歩きます。
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スキー場のゲレンデですのでただただ傾斜道を登っていくだけで、あまり変わり映えのしない景色の中、なかなか遠くなっていかないセンターハウスを振り返って見たりする。
しばらくはドリフトバトルの轟音が聞こえていたが、そのうちに聞こえなくなり、静まった山側からは今期初聞きのツツドリの声が聞こえてくる。
“あっ何か出てきた!”と思って前方を見ると合わせて10頭ほどの鹿の集団。
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鹿からすれば“こんな時期に物好きが歩いてきてるよ”といった感じで、山の手前からこちらを眺めています。
鹿だから勝手に逃げて行ってくれますが、“熊とかいないだろうな”と思いつつ、また登り続けます。
昨年、鳥越林道で熊の親子に出会ってしまいましたので、熊の行動範囲と人の移動範囲が近いことを経験しており、出会い頭は避けたい。
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やっとリフトが途切れましたので、更に登っていくと、渓流が流れている場所が見えてくる。
ゴロゴロとした岩を流れる渓流の上部には残雪が残っているのが見え、雪解けの冷たい水が流れる渓流のようでした。
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その先には道の横に大きな岩塊が横たわっているような岩塊がある。
水音が凄くよく聞こえているので、目指す滝まであと少しかと信じつつ登り続ける。
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大岩が途切れた頃に水音は増々大きくなり、出会い頭のように目指す滝へと到着する。
縦に長い巨石に四角い穴が開いていて、手前に1段、奥に2段の滝がつながっている不思議な滝です。
自然の水流によって浸食された穴だと思いますが、こんな奇妙な滝に出会えるとはここまで登ってきた甲斐があったというもの。
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穴を覗くように眺めてみると、奥に2段の滝があり、手前の滝は4~5mくらいの滝です。
この滝が突然現れたように感じたのは、滝壺から沢が直角に曲がっていて、沢沿いに登ってくるといきなり滝の正面に相対することになるからです。
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四角い穴の向こうには、落差は低いものの2段の滝が見える。
人工的な穴にも見えますが、伊吹山系の石灰岩は脆いので、水流が岩を突き破ったことは充分考えられます。
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滝の上流部へ回り込んでみると、勢いよく流れる渓流瀑があります。
この水はいずれは姉川に合流し、最後は琵琶湖へ注がれる水です。
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この渓流は滝の裏側に流れ込み、2段の滝を形成し、穴を通って3つ目の滝として落下していきます。
おそらくは登山に来られた方が下山時に眺める程度の名も無き滝ですが、この滝はどうしても見てみたい滝でした。
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水流はブラックホールに吸い込まれるが如く落下していきます。
まぁトンネルを抜けると、そこはゲレンデだったということになるのですけどね。
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ズームで見ると、崩れ落ちた岩が小山になっていますので、やはり弱い岩盤が浸食されて出来た穴のようです。
この滝は落差が大きいわけでも、水量の多い猛爆でもありませんが、自然の造形による奇妙な滝といえます。
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さてせっかくここまで登ってきましたので、もう少し登ってみることにします。
品又峠の近くまでは来ていたと思っているのですが、目の前にはリフト沿いにとんでもない急登があります。
1時間ほど登り続けてきて、今更この急登は無理と見ただけで諦めます。
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山の上に日の出山展望台と思われる高い台が見えてはいたものの、一体どこから登ればいいものか分からず仕舞い。
別方向を見ると景観の良さそうな小ピークがあり、距離も手頃なので向かってみる。
ザレ場というのでしょうか?細かい砂が道を覆っていて滑りそうになりながら、下って登って...折り返しにもう1回登り返してこなければならないのが辛いね。
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登り切ったところにはザレ場の広場があり、広場の向こうには北方向にある山々が望めます。
ポールが立てられているものの標識などはないので、ここは名も無き小ピークです。
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この地点で標高にして900m~1000m近くはあると思われ、北方向には見渡す限り山が連なっています。
正面奥に聳えるのは金糞岳。標高1317mの滋賀県第二の標高の山です。
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雲が流れてきたが、ギリギリのタイミングで山に雲がかからなかったのは幸いでした。
見渡す限り連なる山は、それぞれ何ていう山か分かりませんが、伊吹山系の南方向には千m超えの山が十座以上ありますから滋賀県では高い山が連なる山系です。
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ここで山を下りることにしましたが、ここまで登るばかりでしたので、あとは下りていくだけ。
なんて広大でコースの多いスキー場なんだろうと感じたのは、初心者向けのファミリーコースしか滑ったことのないのでゲレンデの全貌を知らなかったということです。
センターハウスまで下りて駐車場に入ると、レースを見に来た人で駐車場は満車状態。ドリフト・レースファンの底辺の広さを感じます。
駐車場で帰る準備をしていると、ふと滝が目に入ってきましたので最後に立ち寄ってみます。
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人工的に岩を積んだ滝のように見えますが、朝はゲレンデの方ばかり気にしていたので目には入らなかった。
最後に清涼感を頂いて、全く信号のない渓流沿いの県道40号線を進んで平地の日常へと戻ります。
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