昼のフジテレビ「バイキング」は、数々のリニューアルを重ねて、現在―昼からの1時間―は、もはや討論番組になっている。
昨日チラッと見たのだが、高樹沙耶容疑者の話題をまだやっていたのであぜんとした。
高樹容疑者が逮捕されたのはずいぶん前だぜ。他人の不幸は蜜の味で、番組が引っ張りたいのは分かるけど、もう新鮮味がない。坂上忍も、もうコメントを出し尽くした感じだろう。これだからフジテレビは視聴率がわるいのだ。
ちなみにその時間、日テレの「ヒルナンデス!」は、東京藝術大学の構内巡りをやっていた。この斬新な企画はどうだ。学長まで駆り出して、やってることがスゴすぎる。日本テレビとフジテレビ、もう、見ている方向が違うのである。
◇
今日は女流王座戦五番勝負。里見香奈女流四冠先勝を受けての第2局である。タイトル戦は通常、挑戦者が初戦に勝ったほうがおもしろくなるが、このシリーズはちょっと違う。
今期の挑戦者は奨励会三段、女流四冠、今年度の女流棋戦全勝、と三拍子が揃って最強で、本局に加藤桃子女流王座が負けるとタイトルはほぼ絶望、という状況なのだった。
ところで今日は祝日。私は、タイトル戦は土・日にやるべし、と25年以上前から訴えてきた、そして先日の竜王戦を見るまでもなく、土日祝日開催が市民権を得つつあり、私はうれしい。
さて対局。先番里見女流四冠は先手中飛車。先手番なので居飛車もあるかと思ったが、キッパリと振った。里見女流四冠も加藤女流王座の実力を知り尽くしているので、居飛車で行く余裕などないのであった。
私は外出したので、ここからはスマホでチラチラ見る。
加藤女流王座は穴熊に潜る。里見女流四冠が中央突破を図っているのでそのいとまがないように思ったが、居飛車党には穴熊神話が健在なのだろう。
里見女流四冠、49手目に飛車を切って▲7一角成。通常は穴熊側がやりそうな大駒切りである。しかし本局はこれで振り飛車が優勢に見えるから不思議だ。これが奨励会三段の信用というものか。
65手目▲7五角が飛車金両取り。アマ同士ならこれで勝負あった、というところ。しかし加藤女流王座は△3二金打と入れる。▲8四角で飛車は取られるが、この瞬間が甘いという大局観だ。
加藤女流王座は、△5六桂~△4八歩と間隙をぬって反撃する。▲3九金に△4九銀と進んでみると、後手角損での攻めながら、かなり迫力がある。居飛車は金銀三枚の穴熊だし、アマ同士なら居飛車が勝つのではないか、の雰囲気すらある。名局は一手指したほうがよく見えるというが、その通りだ。
里見女流四冠は▲4四桂。受けていてはキリがないので、ここで反撃ということか。はあ~。
対して加藤女流王座、もったいないようだが、△5五金と角をしかる。△3一金ではダメなのだろうか。対して里見女流四冠、▲3二桂成と金を取らずに▲5一飛。もう何がなんだか分からなくなってきた。
ここら辺の折衝は何というか、私レヴェルのアマには発想もしない手の続出で、私はただただうなるばかりであった。
里見女流四冠、▲4三銀。これも華麗な捨て駒で、取れば後手玉が寄るのだろう。
次にスマホを見た時は、もう終わっていた。これは里見女流四冠が勝っただろう。再生すると、95手目▲4三金まで、里見女流四冠の勝ち。その1手前、△4一金が一手を稼ぐ手筋だったが、実らなかった。
かくして里見女流四冠2連勝。体調はよく分からないが、将棋にブレはないようで、完璧な指し回しと感じた。
加藤女流王座は後がなくなったが、そこは百戦錬磨の女王である。このまま簡単には終わらないだろう。
昨日チラッと見たのだが、高樹沙耶容疑者の話題をまだやっていたのであぜんとした。
高樹容疑者が逮捕されたのはずいぶん前だぜ。他人の不幸は蜜の味で、番組が引っ張りたいのは分かるけど、もう新鮮味がない。坂上忍も、もうコメントを出し尽くした感じだろう。これだからフジテレビは視聴率がわるいのだ。
ちなみにその時間、日テレの「ヒルナンデス!」は、東京藝術大学の構内巡りをやっていた。この斬新な企画はどうだ。学長まで駆り出して、やってることがスゴすぎる。日本テレビとフジテレビ、もう、見ている方向が違うのである。
◇
今日は女流王座戦五番勝負。里見香奈女流四冠先勝を受けての第2局である。タイトル戦は通常、挑戦者が初戦に勝ったほうがおもしろくなるが、このシリーズはちょっと違う。
今期の挑戦者は奨励会三段、女流四冠、今年度の女流棋戦全勝、と三拍子が揃って最強で、本局に加藤桃子女流王座が負けるとタイトルはほぼ絶望、という状況なのだった。
ところで今日は祝日。私は、タイトル戦は土・日にやるべし、と25年以上前から訴えてきた、そして先日の竜王戦を見るまでもなく、土日祝日開催が市民権を得つつあり、私はうれしい。
さて対局。先番里見女流四冠は先手中飛車。先手番なので居飛車もあるかと思ったが、キッパリと振った。里見女流四冠も加藤女流王座の実力を知り尽くしているので、居飛車で行く余裕などないのであった。
私は外出したので、ここからはスマホでチラチラ見る。
加藤女流王座は穴熊に潜る。里見女流四冠が中央突破を図っているのでそのいとまがないように思ったが、居飛車党には穴熊神話が健在なのだろう。
里見女流四冠、49手目に飛車を切って▲7一角成。通常は穴熊側がやりそうな大駒切りである。しかし本局はこれで振り飛車が優勢に見えるから不思議だ。これが奨励会三段の信用というものか。
65手目▲7五角が飛車金両取り。アマ同士ならこれで勝負あった、というところ。しかし加藤女流王座は△3二金打と入れる。▲8四角で飛車は取られるが、この瞬間が甘いという大局観だ。
加藤女流王座は、△5六桂~△4八歩と間隙をぬって反撃する。▲3九金に△4九銀と進んでみると、後手角損での攻めながら、かなり迫力がある。居飛車は金銀三枚の穴熊だし、アマ同士なら居飛車が勝つのではないか、の雰囲気すらある。名局は一手指したほうがよく見えるというが、その通りだ。
里見女流四冠は▲4四桂。受けていてはキリがないので、ここで反撃ということか。はあ~。
対して加藤女流王座、もったいないようだが、△5五金と角をしかる。△3一金ではダメなのだろうか。対して里見女流四冠、▲3二桂成と金を取らずに▲5一飛。もう何がなんだか分からなくなってきた。
ここら辺の折衝は何というか、私レヴェルのアマには発想もしない手の続出で、私はただただうなるばかりであった。
里見女流四冠、▲4三銀。これも華麗な捨て駒で、取れば後手玉が寄るのだろう。
次にスマホを見た時は、もう終わっていた。これは里見女流四冠が勝っただろう。再生すると、95手目▲4三金まで、里見女流四冠の勝ち。その1手前、△4一金が一手を稼ぐ手筋だったが、実らなかった。
かくして里見女流四冠2連勝。体調はよく分からないが、将棋にブレはないようで、完璧な指し回しと感じた。
加藤女流王座は後がなくなったが、そこは百戦錬磨の女王である。このまま簡単には終わらないだろう。