今日は外出予定だったが、雨なので止めた。文化放送のミスDJにリクエストメールを送信して、午後1時から番組を聴く。
1時55分ごろ、私のラジオネームが呼ばれた。同じ名前がいる、と奇異に思ったら、書いたコメントの内容まで同じだ。おお、これは私のが読まれている!
内容は、外出用に携帯ラジオを買った、という他愛もないもので、通常なら読まれなかったと思うがそこはそれ、34年来のリスナーなので、サービスしてくれたのだろう。
リクエスト曲はかからなかったが、DJの親切が身に染みて、感激にウルウルしてしまった。
◇
今日は倉敷市芸文館にて、里見香奈倉敷藤花と室谷由紀女流二段による、倉敷藤花戦第2局が行われた。前述のとおり私は倉敷行きを断念したが、だからミスDJで私のコメントが読まれたわけで、この辺の損得勘定は微妙だ。
午前、仕事の合間にスマホで戦況を見る。最初見た時は、▲四間飛車VS△居飛車穴熊、いわゆる対抗型になっていた。これは里見倉敷藤花が居飛車を採用したということだ。相振り飛車を予想していたが、これは里見倉敷藤花の「余裕」がまだ続いているということか。
先手は▲5七銀型だったので、出だしは三間飛車だったかもしれない。それにしても里見倉敷藤花はふだん、イビアナを指すのだろうか。少なくとも、棋風には合っていない気がした。
次に見た時は、5筋で折衝が起こっていた。
…室谷先生、行っちゃったか。ここはもう少し自陣を整備する手もあったかと思うが、ここで手を出すのも若さのなせる業である。
△4三金と角にアテたところで、昼食休憩。午後から公開対局である。私も行こうと思えば行けたのだが、つい費用対効果を検討してしまった。が、そんなことを考える次点でダメなのだ。本当のファンなら、交通費やその日の予定を考えずに、まっすぐ倉敷に赴く。
局面――。ここは▲7七角の一手と思うが、その後▲4六歩を守るために金を上がるか銀を上がるか。
…と考えていたら、室谷女流二段は▲6二角成!
ずいぶん強気に出たものだ。
里見倉敷藤花は勇躍△4六角と出る。これが飛車当たりの香取りだ。
これは先手ダメだ。善悪は別にして、これは後手の勝つ流れである。後手は指したい手がいっぱいあって、考えるのが楽しい。少なくともアマ同士なら、9割はイビアナ側が勝つ。後手は固さもあるが、遠いのだ。いやプロ同士にしたって、ここから室谷女流二段が勝ちに持って行くのは相当困難に思われた。
先手は▲8一馬と桂得したが、馬の働きが今一つで、このくらいじゃ合わない。
後手は▲6八飛車を取り△8八飛成。素人目にも後手ペースで、ここまで進んだら、10局中10局、後手が勝つ。
▲7七角△同竜▲同桂、の局面で私は仕事に精を出した。が、次に見た時は終わっていた。すなわち、里見倉敷藤花が勝ったということだ。
スマホで確認すると、やはり里見倉敷藤花が勝っていた。完勝である。
本局、室谷女流二段は力を出せなかった。私のようなヘボが言うのも何だが、対イビアナの振り飛車は、もっと丁寧に指すべきだと思う。室谷女流二段▲5五歩からの動きは捌きあいを目指したもので、これでケンカになっても居飛車が有利になるだけである。私はそれで何度も痛い目に遭ってきたから、分かるのだ。
今日は室谷女流二段タイトル獲得の瞬間を見られる可能性もあったのだが、結果的には、倉敷に行かなくてよかったことになる。
明日は決勝局。もうここまできたら、室谷女流二段は何も考えず、自分の将棋を指すしかない。それで室谷女流二段がタイトルを獲れば、スマホ疑惑を吹き飛ばす明るいニュースになるのだが、さて…。
1時55分ごろ、私のラジオネームが呼ばれた。同じ名前がいる、と奇異に思ったら、書いたコメントの内容まで同じだ。おお、これは私のが読まれている!
内容は、外出用に携帯ラジオを買った、という他愛もないもので、通常なら読まれなかったと思うがそこはそれ、34年来のリスナーなので、サービスしてくれたのだろう。
リクエスト曲はかからなかったが、DJの親切が身に染みて、感激にウルウルしてしまった。
◇
今日は倉敷市芸文館にて、里見香奈倉敷藤花と室谷由紀女流二段による、倉敷藤花戦第2局が行われた。前述のとおり私は倉敷行きを断念したが、だからミスDJで私のコメントが読まれたわけで、この辺の損得勘定は微妙だ。
午前、仕事の合間にスマホで戦況を見る。最初見た時は、▲四間飛車VS△居飛車穴熊、いわゆる対抗型になっていた。これは里見倉敷藤花が居飛車を採用したということだ。相振り飛車を予想していたが、これは里見倉敷藤花の「余裕」がまだ続いているということか。
先手は▲5七銀型だったので、出だしは三間飛車だったかもしれない。それにしても里見倉敷藤花はふだん、イビアナを指すのだろうか。少なくとも、棋風には合っていない気がした。
次に見た時は、5筋で折衝が起こっていた。
…室谷先生、行っちゃったか。ここはもう少し自陣を整備する手もあったかと思うが、ここで手を出すのも若さのなせる業である。
△4三金と角にアテたところで、昼食休憩。午後から公開対局である。私も行こうと思えば行けたのだが、つい費用対効果を検討してしまった。が、そんなことを考える次点でダメなのだ。本当のファンなら、交通費やその日の予定を考えずに、まっすぐ倉敷に赴く。
局面――。ここは▲7七角の一手と思うが、その後▲4六歩を守るために金を上がるか銀を上がるか。
…と考えていたら、室谷女流二段は▲6二角成!
ずいぶん強気に出たものだ。
里見倉敷藤花は勇躍△4六角と出る。これが飛車当たりの香取りだ。
これは先手ダメだ。善悪は別にして、これは後手の勝つ流れである。後手は指したい手がいっぱいあって、考えるのが楽しい。少なくともアマ同士なら、9割はイビアナ側が勝つ。後手は固さもあるが、遠いのだ。いやプロ同士にしたって、ここから室谷女流二段が勝ちに持って行くのは相当困難に思われた。
先手は▲8一馬と桂得したが、馬の働きが今一つで、このくらいじゃ合わない。
後手は▲6八飛車を取り△8八飛成。素人目にも後手ペースで、ここまで進んだら、10局中10局、後手が勝つ。
▲7七角△同竜▲同桂、の局面で私は仕事に精を出した。が、次に見た時は終わっていた。すなわち、里見倉敷藤花が勝ったということだ。
スマホで確認すると、やはり里見倉敷藤花が勝っていた。完勝である。
本局、室谷女流二段は力を出せなかった。私のようなヘボが言うのも何だが、対イビアナの振り飛車は、もっと丁寧に指すべきだと思う。室谷女流二段▲5五歩からの動きは捌きあいを目指したもので、これでケンカになっても居飛車が有利になるだけである。私はそれで何度も痛い目に遭ってきたから、分かるのだ。
今日は室谷女流二段タイトル獲得の瞬間を見られる可能性もあったのだが、結果的には、倉敷に行かなくてよかったことになる。
明日は決勝局。もうここまできたら、室谷女流二段は何も考えず、自分の将棋を指すしかない。それで室谷女流二段がタイトルを獲れば、スマホ疑惑を吹き飛ばす明るいニュースになるのだが、さて…。