今日から鹿児島県指宿市にて第29期竜王戦第4局。指宿といえば砂蒸し温泉が有名で私も何度か「入浴」したことがある。棋士がどこで指そうが構わないけれど、地方でのタイトル戦は温泉に入れて旨いものを食べられて将棋が指せる。最高の環境だと思う。
今シリーズはここまで渡辺明竜王の1勝2敗。同シリーズ2度の対丸山忠久九段戦は4勝1敗と圧倒しているが、ここで負けるとさすがに辛い。
注目の作戦だが、ふつうは角換わり腰掛銀でキマリ。…なのだが、第3局が相穴熊だったのが引っ掛かる。これは渡辺竜王の趣向だったが、本局はどうか。
例えば▲7六歩△8四歩なら矢倉になる。だが丸山九段なら△3四歩だろう。
初手▲2六歩に△8四歩なら相掛かり系だが、これも丸山九段は指さないと思う。△3四歩だと思う。
よって▲7六歩△3四歩▲2六歩の出だしになるだろう。そこで丸山九段が△8八角成を決行するかどうか。
これは丸山九段の得意なので、まずそうなる。
そこでまた分岐。第2局の形、いわゆる「角換わり版銀損定跡」になるかどうかだ。
勝っている丸山九段が避ける理由がないので、後手は同じ布陣を敷きそう。
また渡辺竜王も第2局は若干消化不良だったはずで、改良手順をいくつか見出しているはずだ。例えば、1筋の端歩は絶対に受けると思う。
そう考えると、角換わり系は75%、うち第2局と同じ形が65%と見た。
今日はスマホを確認する時間があまりなかった。将棋は案の定角換わりになったが、昼休みにあらためて見ると、丸山九段が△6二飛・△7二金形に構えていた。
勝った丸山九段のほうが手を変えたが、こういうケースはよくある。ただ、玉から離れる△7二金がいかにも奇異だ。玉の固さよりバランスを採った一着といえる。
以下数手進んで、▲1六歩まで封じ手。記譜コメントには、「(△1四歩に)渡辺はすぐに▲1六歩と受けた」とある。第2局の端歩の関係がよほど堪えたのだろう。
両者じっくりと考え、本格的な戦いは明日だ。その2日目は、東京・新橋で大内延介九段の解説会がある。私も何とか行こうと思っている。
今シリーズはここまで渡辺明竜王の1勝2敗。同シリーズ2度の対丸山忠久九段戦は4勝1敗と圧倒しているが、ここで負けるとさすがに辛い。
注目の作戦だが、ふつうは角換わり腰掛銀でキマリ。…なのだが、第3局が相穴熊だったのが引っ掛かる。これは渡辺竜王の趣向だったが、本局はどうか。
例えば▲7六歩△8四歩なら矢倉になる。だが丸山九段なら△3四歩だろう。
初手▲2六歩に△8四歩なら相掛かり系だが、これも丸山九段は指さないと思う。△3四歩だと思う。
よって▲7六歩△3四歩▲2六歩の出だしになるだろう。そこで丸山九段が△8八角成を決行するかどうか。
これは丸山九段の得意なので、まずそうなる。
そこでまた分岐。第2局の形、いわゆる「角換わり版銀損定跡」になるかどうかだ。
勝っている丸山九段が避ける理由がないので、後手は同じ布陣を敷きそう。
また渡辺竜王も第2局は若干消化不良だったはずで、改良手順をいくつか見出しているはずだ。例えば、1筋の端歩は絶対に受けると思う。
そう考えると、角換わり系は75%、うち第2局と同じ形が65%と見た。
今日はスマホを確認する時間があまりなかった。将棋は案の定角換わりになったが、昼休みにあらためて見ると、丸山九段が△6二飛・△7二金形に構えていた。
勝った丸山九段のほうが手を変えたが、こういうケースはよくある。ただ、玉から離れる△7二金がいかにも奇異だ。玉の固さよりバランスを採った一着といえる。
以下数手進んで、▲1六歩まで封じ手。記譜コメントには、「(△1四歩に)渡辺はすぐに▲1六歩と受けた」とある。第2局の端歩の関係がよほど堪えたのだろう。
両者じっくりと考え、本格的な戦いは明日だ。その2日目は、東京・新橋で大内延介九段の解説会がある。私も何とか行こうと思っている。