一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

冬の北海道旅行2018・1

2018-02-14 13:32:44 | 旅行記・北海道編
9日(金)は午前9時ちょうどに家を出た。
最寄り駅に入り、向かうは上野や東京とは逆の赤羽である。私が乗るべき東北・北海道新幹線は「はやぶさ11号」だが、これが上野に停車しない。7日に「みどりの窓口」に行く前、乗換検索を行ったら、新幹線同士を大宮で乗り換える経路を示したので訝ったが、それはこうした事情があったのだ。しかし新幹線が上野を通過するとは、時代も変わったものだ。
ともあれ東京駅まで行くくらいなら京浜東北線で赤羽方面に行き、大宮から新幹線を使ったほうが、特急料金もやや安くなる。それでそうしたのであった。
赤羽で高崎線に乗り換え、09時41分、大宮着。新幹線への乗り換えはスムーズにいき、「はやぶさ11号」は10時ちょうどに大宮を出発した。
私は7号車9Aで3人掛け、進行方向のいちばん右側だった。座席はずいぶん垂直で、シートをやや後ろに倒せば快適になるのだが、私はビビリなので、それすら憚られる。
車内はほぼ満席だが、函館まで乗り通す人はどのくらいいるだろう。
私が陸路で北海道入りするのは2013年に一度あるが、その時は新幹線が新青森止まりだった。面倒な乗り換えもあったけど、それでも北海道が近くに感じられたものだ。
今回はもう、乗り換えなしで北海道入りができ、よろこびも大きい。
が、新幹線にも弱点はあって、車窓からの眺めが画一的で、やや退屈だ。
11時07分、仙台着。あたりはすでに雪景色だ。今年は東京でも何度か雪が降ったし、雪を見慣れてしまうと、北海道での有難味が薄れる。
ここで左のサラリーマンが下車した。次の客は来ず、発車。
私はうつらうつらする。目を開けると列車が走っている感覚はうれしい。
そうだ、前日にLPSAのサイトを見たら15日(木)に渡部愛女流二段の指導対局に空きが出ていた。
そういえば大野教室では12日(月・振)に渡部女流二段の指導対局がある。私はこの旅行のために申し込めなかったが、その代わりに麹町で指せればうれしい。電話で直接申し込むのはドキドキするので、メールで申し込む。もし先着があったら、それはそれでいいと思った。
車内販売嬢が駅弁等を売りに来たが、私は見送る。駅弁は割高のイメージがあって、どうも食指が動かない。
11時47分、盛岡着。新幹線にも鈍行型と快速型があって、このはやぶさは後者だ。新函館北斗までの停車駅は大宮、仙台、盛岡、新青森の4つしかない。何しろ上野すらすっ飛ばしてしまうのだからスピード重視で、これは明らかに飛行機を意識している。
もし函館観光が主なら、新幹線移動は飛行機より1時間程度長くはなるものの、十分対抗できると思う。
私は車内販売嬢からスジャータのバニラアイス(290円)を買う。私には身分不相応な高級品だが、たまの贅沢である。
12時35分、新青森に到着した。ここから私の未乗区間である。新幹線は津軽半島を北上し、12時55分、青函トンネルに入った。
トンネル内は暗く、反対車線の壁にわずかな灯りが見えるのみである。昔はこのトンネルにも海底駅が2つあり、私も見学会に参加したことがある。しかし今はスピード重視で、これらの駅も廃止されてしまった。
トンネルはしばらくすると勾配を上がり始めた。中間点を越えたということだ。
13時20分40秒、新幹線が青函トンネルを抜けた。すぐに車掌さんが、
「皆様、北海道にようこそいらっしゃいました」
とアナウンスを始めた。
私が初めて青函トンネルを体験したのは1989年2月。当時はよくこんな長大なトンネルを掘ったものだと、感心、感動の嵐だった。
その感動も渡道を重ねるにつれ薄れていったが、今回改めて新幹線で抜けてみると、やっぱり青函トンネルは大事業だったと思う。私は40数回目の北海道なのに、ウルウルしてしまったのであった。
ここから新函館北斗まで約20分あるが、ここは検討の要がある。
私は18時49分函館発・スーパー北斗21号の指定席を取っているので、それを軸に予定を組み立てる。
まず、函館の観光は五稜郭と函館山を予定しているが、その足には市電の1日乗車券を利用したい。調べると600円だったが、各観光地で優待がある。
あるサイトを見たら、これで五稜郭タワーと函館山ロープウェイの入場料金が1割引、とのことだった。函館山ロープウェイは1,280円。五稜郭タワーがいくらだか知らないが、仮に700円だったとしても、2つで合計190円割引となる。
市電は1回210円からだから、仮に2回しか乗れなくても、とりあえず元は取れる。
問題は新函館北斗からで、このまま素直に函館まで行っていいものか。すなわち新函館北斗から函館までは360円だが、五稜郭で降りれば260円で済む。
むかし五稜郭駅から五稜郭まで歩いたことがあるが、やや距離はあったものの行けない距離ではなかった。
本当は函館から市電に乗ればいちばん楽なのだが、ここで100円浮かすことにも魅力を感じる。
新幹線は13時38分、新函館北斗に着いた。ここはむかし渡島大野という平凡な無人駅だったが、新幹線と在来線の中継地として、一躍一級品の駅になった。
面倒を避けるため、いったん改札を出て、五稜郭までの切符を買う。「はこだてライナー」が入線し、13時52分発。五稜郭には14時06分に着いた。
さあ、いよいよ観光の始まりである。
(つづく)
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