順位戦復帰まであと1勝と迫っている藤原直哉七段は、23日に竜王ランキング戦6組で久保田貴洋アマと対戦した。が、武運拙く破れ、順位戦復帰は持ち越しとなった。
前述の通り、久保田アマは元奨励会2級で、しかも藤原七段の弟子だった。ここが微妙なところで、この将棋、もし藤原七段が勝って順位戦に復帰したら、心ない外野から「忖度が働いたのではないか?」といらぬチャチャが入ったかもしれない。
将棋界に「米長哲学」は浸透しているものの、つまらぬ疑惑はないほうがいい。もう結果が出たからあえて言うが、本局は藤原七段が負けてよかったと思う。
これで藤原七段は今年度17勝10敗となったわけだが、一つ問題がある。今のこの時期は、次期NHK杯の予選が行われているのだ。
この19日には岡崎洋六段が七段に、23日は遠山雄亮五段が六段に勝ち星昇段している。いずれも日本将棋連盟のサイトに対戦カードが載っていなかったから、これはテレビ棋戦のNHK杯か銀河戦である。
だが銀河戦は、岡崎七段も遠山六段も、すでに敗退している。よってこの昇段は、NHK杯予選で挙げたものと考えられる。
ということは、藤原七段は19日にNHK杯を戦い、1回戦で敗れた可能性が高い。なぜならもし勝っていたら、将棋連盟のサイトに、「藤原七段順位戦復帰」が発表されていただろうからだ。
よって当ブログでは、NHK杯は藤原七段の負けとして進める。
それを踏まえて、藤原七段の今年度の成績を記してみよう。
4月11日 第67期王将戦一次予選2回戦 ●澤田真吾六段
5月11日 第30期竜王ランキング戦6組昇級者決定戦1回戦 ○豊川孝弘七段
6月5日 第30期竜王ランキング戦6組昇級者決定戦2回戦 ○浦野真彦八段
6月21日 第3期叡王戦予選1回戦 ○高田尚平七段
6月21日 第3期叡王戦予選2回戦 ○堀口一史座七段
7月6日 第30期竜王ランキング戦6組昇級者決定戦3回戦 ○小倉久史七段
7月12日 第89期棋聖戦一次予選1回戦 ○小林健二九段
7月27日 第89期棋聖戦一次予選2回戦 ●西川和宏六段
7月30日 第26回銀河戦予選1回戦 ○東和男八段
7月30日 第26回銀河戦予選決勝 ○北浜健介八段
8月21日 第30期竜王ランキング戦6組昇級者決定戦4回戦 ○神崎健二八段
8月24日 第11回朝日杯将棋オープン戦一次予選1回戦 ○伊奈祐介六段
8月24日 第11回朝日杯将棋オープン戦一次予選2回戦 ○阿部隆八段
8月31日 第59期王位戦予選1回戦 ○東和男八段
9月5日 第3期叡王戦予選3回戦 ●小林裕士七段
9月12日 第26回銀河戦本戦トーナメント1回戦 ○上田初美女流三段
9月12日 第26回銀河戦本戦トーナメント2回戦 ●渡辺正和五段
9月15日 第11回 朝日杯将棋オープン戦一次予選3回戦 ●宮本広志五段
9月20日 第66期王座戦一次予選1回戦 ○伊藤博文七段
9月26日 第59期王位戦予選2回戦 ●都成竜馬四段
10月11日 第30期竜王ランキング戦6組昇級者決定戦5回戦 ●脇謙二八段
10月17日 第66期王座戦一次予選2回戦 ○今泉健司四段
12月21日 第66期王座戦一次予選3回戦 ●大橋貴洸四段
1月16日 第44期棋王戦予選1回戦 ○伊藤博文七段
1月25日 第31期竜王ランキング戦6組1回戦 ○島本亮五段
1月31日 第68期王将戦一次予選1回戦 ●大橋貴洸四段
2月19日? 第68回NHK杯テレビ将棋トーナメント予選1回戦 ●?
2月23日 第31期竜王ランキング戦6組2回戦 ●久保田貴洋アマ
ここにきて3連敗で、「17勝11敗」。そして現在最接近している順位戦復帰条件は、「年度18勝12敗」である。
そして残る対局は、
第44期棋王戦予選2回戦 畠山鎮七段
のみである。
藤原七段はフリークラス1年目なのでまだ先はあるが、棋王戦でもし負けると、次のチャンスは「良い所取り30局以上で勝率6割5分」となり、かなりハードルが上がってしまう。
よって藤原七段は対畠山七段戦がラストチャンスと思い、是が非でもモノにしなければならない。
とにかく、次局に注目である。
前述の通り、久保田アマは元奨励会2級で、しかも藤原七段の弟子だった。ここが微妙なところで、この将棋、もし藤原七段が勝って順位戦に復帰したら、心ない外野から「忖度が働いたのではないか?」といらぬチャチャが入ったかもしれない。
将棋界に「米長哲学」は浸透しているものの、つまらぬ疑惑はないほうがいい。もう結果が出たからあえて言うが、本局は藤原七段が負けてよかったと思う。
これで藤原七段は今年度17勝10敗となったわけだが、一つ問題がある。今のこの時期は、次期NHK杯の予選が行われているのだ。
この19日には岡崎洋六段が七段に、23日は遠山雄亮五段が六段に勝ち星昇段している。いずれも日本将棋連盟のサイトに対戦カードが載っていなかったから、これはテレビ棋戦のNHK杯か銀河戦である。
だが銀河戦は、岡崎七段も遠山六段も、すでに敗退している。よってこの昇段は、NHK杯予選で挙げたものと考えられる。
ということは、藤原七段は19日にNHK杯を戦い、1回戦で敗れた可能性が高い。なぜならもし勝っていたら、将棋連盟のサイトに、「藤原七段順位戦復帰」が発表されていただろうからだ。
よって当ブログでは、NHK杯は藤原七段の負けとして進める。
それを踏まえて、藤原七段の今年度の成績を記してみよう。
4月11日 第67期王将戦一次予選2回戦 ●澤田真吾六段
5月11日 第30期竜王ランキング戦6組昇級者決定戦1回戦 ○豊川孝弘七段
6月5日 第30期竜王ランキング戦6組昇級者決定戦2回戦 ○浦野真彦八段
6月21日 第3期叡王戦予選1回戦 ○高田尚平七段
6月21日 第3期叡王戦予選2回戦 ○堀口一史座七段
7月6日 第30期竜王ランキング戦6組昇級者決定戦3回戦 ○小倉久史七段
7月12日 第89期棋聖戦一次予選1回戦 ○小林健二九段
7月27日 第89期棋聖戦一次予選2回戦 ●西川和宏六段
7月30日 第26回銀河戦予選1回戦 ○東和男八段
7月30日 第26回銀河戦予選決勝 ○北浜健介八段
8月21日 第30期竜王ランキング戦6組昇級者決定戦4回戦 ○神崎健二八段
8月24日 第11回朝日杯将棋オープン戦一次予選1回戦 ○伊奈祐介六段
8月24日 第11回朝日杯将棋オープン戦一次予選2回戦 ○阿部隆八段
8月31日 第59期王位戦予選1回戦 ○東和男八段
9月5日 第3期叡王戦予選3回戦 ●小林裕士七段
9月12日 第26回銀河戦本戦トーナメント1回戦 ○上田初美女流三段
9月12日 第26回銀河戦本戦トーナメント2回戦 ●渡辺正和五段
9月15日 第11回 朝日杯将棋オープン戦一次予選3回戦 ●宮本広志五段
9月20日 第66期王座戦一次予選1回戦 ○伊藤博文七段
9月26日 第59期王位戦予選2回戦 ●都成竜馬四段
10月11日 第30期竜王ランキング戦6組昇級者決定戦5回戦 ●脇謙二八段
10月17日 第66期王座戦一次予選2回戦 ○今泉健司四段
12月21日 第66期王座戦一次予選3回戦 ●大橋貴洸四段
1月16日 第44期棋王戦予選1回戦 ○伊藤博文七段
1月25日 第31期竜王ランキング戦6組1回戦 ○島本亮五段
1月31日 第68期王将戦一次予選1回戦 ●大橋貴洸四段
2月19日? 第68回NHK杯テレビ将棋トーナメント予選1回戦 ●?
2月23日 第31期竜王ランキング戦6組2回戦 ●久保田貴洋アマ
ここにきて3連敗で、「17勝11敗」。そして現在最接近している順位戦復帰条件は、「年度18勝12敗」である。
そして残る対局は、
第44期棋王戦予選2回戦 畠山鎮七段
のみである。
藤原七段はフリークラス1年目なのでまだ先はあるが、棋王戦でもし負けると、次のチャンスは「良い所取り30局以上で勝率6割5分」となり、かなりハードルが上がってしまう。
よって藤原七段は対畠山七段戦がラストチャンスと思い、是が非でもモノにしなければならない。
とにかく、次局に注目である。