日付変わって今日3月1日は、30数年前、私の高校の卒業式だった。
その日私は思うところあって、坊主頭で臨んだ。当時の私はいろいろあって、今の言葉でいえば「壊れた」状態だった。今の自分なら、頭髪は自然にして、オフクロも呼んでやれ、とアドバイスするところ。しかし私はやってしまった。今は苦い思い出が残るのみである。
◇
そして平成31年の今日は、第77期A級順位戦の最終局が行われる。
対戦カードは
▲広瀬章人竜王(6勝2敗)×△羽生善治九段(6勝2敗)
▲三浦弘行九段(3勝5敗)×△稲葉陽八段(3勝5敗)
▲阿久津主税八段(0勝8敗)×△佐藤康光九段(4勝4敗)
▲豊島将之二冠(7勝1敗)×△久保利明九段(4勝4敗)
▲糸谷哲郎八段(5勝3敗)×△深浦康市九段(2勝6敗)
である。
各カードでいろいろおもしろいが、当ブログで注目するのは阿久津八段である。
阿久津八段はここまで0勝8敗。最終局の勝敗に関わらず、最下位での降級が確定している。つまり深夜まで根を詰めて指してもほとんど見返りがない、完全な消化試合である。
だが阿久津八段は第73期の初A級から連敗街道を驀進し、現在ここまで17連敗中である。つまり本局を負けるとA級2度目の全敗となり、「B級1組以上、A級未満の実力」を、世間に知らしめることになってしまうのだ。
「全敗するならオレにもできる」は私の名言だが、とにかく一つ勝てば状況が変わる。そうなれば、さすがはA級棋士、ほかの8局も勝ち運がなかっただけだ、と評価が一変するのだ。
よって本局、阿久津八段は死に物狂いで勝ちを取りに行かなければならない。棋士人生最大の勝負とさえ云えるのだ。
さて、勝敗やいかに。
その日私は思うところあって、坊主頭で臨んだ。当時の私はいろいろあって、今の言葉でいえば「壊れた」状態だった。今の自分なら、頭髪は自然にして、オフクロも呼んでやれ、とアドバイスするところ。しかし私はやってしまった。今は苦い思い出が残るのみである。
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そして平成31年の今日は、第77期A級順位戦の最終局が行われる。
対戦カードは
▲広瀬章人竜王(6勝2敗)×△羽生善治九段(6勝2敗)
▲三浦弘行九段(3勝5敗)×△稲葉陽八段(3勝5敗)
▲阿久津主税八段(0勝8敗)×△佐藤康光九段(4勝4敗)
▲豊島将之二冠(7勝1敗)×△久保利明九段(4勝4敗)
▲糸谷哲郎八段(5勝3敗)×△深浦康市九段(2勝6敗)
である。
各カードでいろいろおもしろいが、当ブログで注目するのは阿久津八段である。
阿久津八段はここまで0勝8敗。最終局の勝敗に関わらず、最下位での降級が確定している。つまり深夜まで根を詰めて指してもほとんど見返りがない、完全な消化試合である。
だが阿久津八段は第73期の初A級から連敗街道を驀進し、現在ここまで17連敗中である。つまり本局を負けるとA級2度目の全敗となり、「B級1組以上、A級未満の実力」を、世間に知らしめることになってしまうのだ。
「全敗するならオレにもできる」は私の名言だが、とにかく一つ勝てば状況が変わる。そうなれば、さすがはA級棋士、ほかの8局も勝ち運がなかっただけだ、と評価が一変するのだ。
よって本局、阿久津八段は死に物狂いで勝ちを取りに行かなければならない。棋士人生最大の勝負とさえ云えるのだ。
さて、勝敗やいかに。