本日行われた、第49期棋王戦挑戦者決定二番勝負第1局は、敗者復活組の伊藤匠七段が、勝者組の広瀬章人九段に勝った。これで、最終第2局にすべてを賭けることになった。
棋王戦はそもそも、ほかの棋戦と同じく、挑戦者決定戦は一番勝負だった。
しかし、勝者組が無敗で勝ち進んだのに、挑戦者決定戦の1敗で敗退するのは不公平だということで、勝者組には1勝のアドバンテージが与えられ、1敗が可能となった。つまり、完全2敗失格制となったわけだ。変則二番勝負の誕生である。
では、施行された第18期からの勝敗を見てみよう。左が勝者組、右が敗者復活組。勝者組から見た星である。
1992年 第18期 谷川浩司☆○佐藤康光
1993年 第19期 南芳一☆○佐藤康光
1994年 第20期 森下卓☆○村山聖
1995年 第21期 高橋道雄☆●○村山聖
1996年 第22期 森下卓☆○中原誠
1997年 第23期 南芳一☆●●郷田真隆
1998年 第24期 藤井猛☆●●佐藤康光
1999年 第25期 森内俊之☆●○島朗
2000年 第26期 郷田真隆☆●●久保利明
2001年 第27期 佐藤康光☆●○郷田真隆
2002年 第28期 郷田真隆☆●●丸山忠久
2003年 第29期 谷川浩司☆●○深浦康市
2004年 第30期 森内俊之☆●●羽生善治
2005年 第31期 森内俊之☆○郷田真隆
2006年 第32期 深浦康市☆●●佐藤康光
2007年 第33期 羽生善治☆○阿部隆
2008年 第34期 木村一基☆●●久保利明
2009年 第35期 佐藤康光☆○山崎隆之
2010年 第36期 広瀬章人☆●●渡辺明
2011年 第37期 郷田真隆☆●○広瀬章人
2012年 第38期 渡辺明☆●○羽生善治
2013年 第39期 三浦弘行☆●○永瀬拓矢
2014年 第40期 羽生善治☆○深浦康市
2015年 第41期 佐藤康光☆●●佐藤天彦
2016年 第42期 千田翔太☆○佐々木勇気
2017年 第43期 永瀬拓矢☆●○黒沢怜生
2018年 第44期 広瀬章人☆○佐藤天彦
2019年 第45期 本田奎☆●○佐々木大地
2020年 第46期 広瀬章人☆●●糸谷哲郎
2021年 第47期 永瀬拓矢☆○郷田真隆
2022年 第48期 佐藤天彦☆●●藤井聡太
2023年 第49期 広瀬章人☆●?伊藤匠
第18期から第48期までの31回で、勝者組の20挑戦、敗者復活組の11挑戦。勝者組に1勝のアドバンテージがあるから当然といえば当然だが、第1局の勝敗だけを見ると、勝者組11勝、敗者復活組20勝と、真反対の結果が出ている。1敗の余裕がある勝者組と、もうあとがない敗者復活組の対戦は、「死に物狂い」の敗者組が勝つようだ。
そして第2局の勝敗は、勝者組9勝、敗者復活組11勝となる。つまり、敗者復活組が第1局を勝てば、その勢いで第2局を制する確率のほうが高くなるのだ。
こうなると、今期の棋王戦も、第2局は伊藤七段が有利、ということになる。第2局は26日(火)。楽しみに待ちたい。
棋王戦はそもそも、ほかの棋戦と同じく、挑戦者決定戦は一番勝負だった。
しかし、勝者組が無敗で勝ち進んだのに、挑戦者決定戦の1敗で敗退するのは不公平だということで、勝者組には1勝のアドバンテージが与えられ、1敗が可能となった。つまり、完全2敗失格制となったわけだ。変則二番勝負の誕生である。
では、施行された第18期からの勝敗を見てみよう。左が勝者組、右が敗者復活組。勝者組から見た星である。
1992年 第18期 谷川浩司☆○佐藤康光
1993年 第19期 南芳一☆○佐藤康光
1994年 第20期 森下卓☆○村山聖
1995年 第21期 高橋道雄☆●○村山聖
1996年 第22期 森下卓☆○中原誠
1997年 第23期 南芳一☆●●郷田真隆
1998年 第24期 藤井猛☆●●佐藤康光
1999年 第25期 森内俊之☆●○島朗
2000年 第26期 郷田真隆☆●●久保利明
2001年 第27期 佐藤康光☆●○郷田真隆
2002年 第28期 郷田真隆☆●●丸山忠久
2003年 第29期 谷川浩司☆●○深浦康市
2004年 第30期 森内俊之☆●●羽生善治
2005年 第31期 森内俊之☆○郷田真隆
2006年 第32期 深浦康市☆●●佐藤康光
2007年 第33期 羽生善治☆○阿部隆
2008年 第34期 木村一基☆●●久保利明
2009年 第35期 佐藤康光☆○山崎隆之
2010年 第36期 広瀬章人☆●●渡辺明
2011年 第37期 郷田真隆☆●○広瀬章人
2012年 第38期 渡辺明☆●○羽生善治
2013年 第39期 三浦弘行☆●○永瀬拓矢
2014年 第40期 羽生善治☆○深浦康市
2015年 第41期 佐藤康光☆●●佐藤天彦
2016年 第42期 千田翔太☆○佐々木勇気
2017年 第43期 永瀬拓矢☆●○黒沢怜生
2018年 第44期 広瀬章人☆○佐藤天彦
2019年 第45期 本田奎☆●○佐々木大地
2020年 第46期 広瀬章人☆●●糸谷哲郎
2021年 第47期 永瀬拓矢☆○郷田真隆
2022年 第48期 佐藤天彦☆●●藤井聡太
2023年 第49期 広瀬章人☆●?伊藤匠
第18期から第48期までの31回で、勝者組の20挑戦、敗者復活組の11挑戦。勝者組に1勝のアドバンテージがあるから当然といえば当然だが、第1局の勝敗だけを見ると、勝者組11勝、敗者復活組20勝と、真反対の結果が出ている。1敗の余裕がある勝者組と、もうあとがない敗者復活組の対戦は、「死に物狂い」の敗者組が勝つようだ。
そして第2局の勝敗は、勝者組9勝、敗者復活組11勝となる。つまり、敗者復活組が第1局を勝てば、その勢いで第2局を制する確率のほうが高くなるのだ。
こうなると、今期の棋王戦も、第2局は伊藤七段が有利、ということになる。第2局は26日(火)。楽しみに待ちたい。