8日の対局で、丸山忠久九段が公式戦通算1000勝を達成した。10人目の偉業である。
羽生善治九段 1552勝
大山康晴十五世名人 1433勝
谷川浩司十七世名人 1386勝
加藤一二三九段 1324勝
中原誠十六世名人 1308勝
内藤國雄九段 1132勝
米長邦雄永世棋聖 1103勝
佐藤康光九段 1098勝
有吉道夫九段 1088勝
丸山忠久九段 1000勝
以上10名。いずれ劣らぬ名棋士ばかりだ。
ほかに1000勝に近い棋士は、森下卓九段984勝、森内俊之九段973勝などである。なお森下九段が1000勝を達成すれば、タイトル未経験で初のケースとなる。
このほかにも、1000勝を達成していそうなイメージの棋士がいる。
丸田祐三九段 696勝
二上達也九段 856勝
田中寅彦九段 794勝
高橋道雄九段 895勝
南芳一九段 844勝
などがそうだ。内藤九段、有吉九段が1000勝を達成したのは、本人の実力もさることながら、70代まで現役を続けたから。
とするならば、77歳まで現役を続けた丸田九段も1000勝に近いと思うのだが、700勝にもいっていない。
もっともむかしは棋戦の数が少なかったし、公式記録も漏れが多かった。この数字はやむを得ないところだろう。
二上九段はタイトル戦登場26回の強豪で、50歳以降もタイトルを獲得した。かなり1000勝に近いと思ったのだが、856勝に終わっている。
それも道理で、二上九段は、弟子の羽生善治竜王の成長に安堵し、58歳で引退している。もし二上九段がC級2組から陥落するまで頑張っていれば、1000勝は達成できただろう。
とはいえ、還暦前にサラッと引退するところが二上九段らしい、ともいえる。
田中九段も、若手のころは勝率第1位賞の常連だった。谷川十七世名人のライバルと目されたこともあり、相当勝利数を稼いだように見えたが、800勝に満たずに引退している。爆発的な勝利より、地味に勝利を重ねていく実力が必要なのだろう。
現役組では、「1000勝に近い棋士」「同・2」でも取り上げたが、高橋九段と南九段だ。ともにタイトル5期、7期と、一世を風靡したが、いまだ900勝に届かず。
よく考えると、ふたりが若手のころは中原・大山・米長・加藤の四強が健在だったし、その後は谷川十七名人、羽生九段が大活躍した。ふたりはその狭間で、勝ち星が伸びなかったのかもしれない。
最後に、藤井聡太竜王・名人の公式戦通算勝利は、21歳5ヶ月足らずで350勝。ちなみに羽生九段の21歳5ヶ月の時点は、293勝だった。現在53歳の羽生九段が1552勝であることを踏まえると、藤井竜王・名人の行く末が恐ろしいが、現状では八大タイトルすべてを防衛しても、28勝にしかならない。
藤井竜王・名人がこのまま健康に過ごせれば1000勝は固いが、羽生九段の成績を越すかどうかは、意外と微妙かもしれない。
羽生善治九段 1552勝
大山康晴十五世名人 1433勝
谷川浩司十七世名人 1386勝
加藤一二三九段 1324勝
中原誠十六世名人 1308勝
内藤國雄九段 1132勝
米長邦雄永世棋聖 1103勝
佐藤康光九段 1098勝
有吉道夫九段 1088勝
丸山忠久九段 1000勝
以上10名。いずれ劣らぬ名棋士ばかりだ。
ほかに1000勝に近い棋士は、森下卓九段984勝、森内俊之九段973勝などである。なお森下九段が1000勝を達成すれば、タイトル未経験で初のケースとなる。
このほかにも、1000勝を達成していそうなイメージの棋士がいる。
丸田祐三九段 696勝
二上達也九段 856勝
田中寅彦九段 794勝
高橋道雄九段 895勝
南芳一九段 844勝
などがそうだ。内藤九段、有吉九段が1000勝を達成したのは、本人の実力もさることながら、70代まで現役を続けたから。
とするならば、77歳まで現役を続けた丸田九段も1000勝に近いと思うのだが、700勝にもいっていない。
もっともむかしは棋戦の数が少なかったし、公式記録も漏れが多かった。この数字はやむを得ないところだろう。
二上九段はタイトル戦登場26回の強豪で、50歳以降もタイトルを獲得した。かなり1000勝に近いと思ったのだが、856勝に終わっている。
それも道理で、二上九段は、弟子の羽生善治竜王の成長に安堵し、58歳で引退している。もし二上九段がC級2組から陥落するまで頑張っていれば、1000勝は達成できただろう。
とはいえ、還暦前にサラッと引退するところが二上九段らしい、ともいえる。
田中九段も、若手のころは勝率第1位賞の常連だった。谷川十七世名人のライバルと目されたこともあり、相当勝利数を稼いだように見えたが、800勝に満たずに引退している。爆発的な勝利より、地味に勝利を重ねていく実力が必要なのだろう。
現役組では、「1000勝に近い棋士」「同・2」でも取り上げたが、高橋九段と南九段だ。ともにタイトル5期、7期と、一世を風靡したが、いまだ900勝に届かず。
よく考えると、ふたりが若手のころは中原・大山・米長・加藤の四強が健在だったし、その後は谷川十七名人、羽生九段が大活躍した。ふたりはその狭間で、勝ち星が伸びなかったのかもしれない。
最後に、藤井聡太竜王・名人の公式戦通算勝利は、21歳5ヶ月足らずで350勝。ちなみに羽生九段の21歳5ヶ月の時点は、293勝だった。現在53歳の羽生九段が1552勝であることを踏まえると、藤井竜王・名人の行く末が恐ろしいが、現状では八大タイトルすべてを防衛しても、28勝にしかならない。
藤井竜王・名人がこのまま健康に過ごせれば1000勝は固いが、羽生九段の成績を越すかどうかは、意外と微妙かもしれない。