順位戦でC級2組から降級した場合、その復帰規定は、けっこう大変である。一般的なのは「直近30局で勝率.650以上」だが、そのほかにも棋戦ごとに規定がある。だがそれも大変で、その成績が取れるくらいなら、そもそもC級2組から降級しない、という理屈が成り立つほどだ。
白玲戦・女流順位戦でD級から降級した場合も、復帰規定がある。ちょっと、列記してみよう。
・清麗戦…予選決勝進出
・マイナビ女子オープン…本戦2回戦進出
・女流王座戦…本戦2回戦進出
・女流名人戦…女流名人戦リーグ入り
・女流王位戦…挑戦者決定リーグ入り
・女流王将戦…本戦2回戦進出
・倉敷藤花戦…ベスト8
これがどのくらい大変なのか。復帰まで何勝が必要か、書き直してみよう。
・清麗戦…7連勝など
・マイナビ女子オープン…4勝
・女流王座戦…4勝
・女流名人戦…4~5勝
・女流王位戦…3~4勝
・女流王将戦…4勝
・倉敷藤花戦…3~4勝
清麗戦は、再挑戦トーナメントがあるからややこしいが、とりあえず初戦から6連勝ないし7連勝すれば本戦に進出し、女流順位戦D級復帰となる。
どこかで負けても再挑戦トーナメントに組み入れられ、ここでも同程度の勝数で本戦に進出できる。
マイナビ女子オープン以下は、負けたら即終了である。予備予選1勝、予選2勝、本戦1勝の計4勝で復帰できる。
女流王座戦は一次予選2勝、2次予選1勝、本戦1勝の計4勝で復帰できる。
女流名人戦は、4連勝ないし5連勝でリーグ入り(復帰)できる。
女流王位戦は、3連勝ないし4連勝でリーグ入り(復帰)できる。
女流王将戦は、予選3勝、本戦1勝で復帰できる。
倉敷藤花戦は、3勝ないし4勝でベスト8となり、復帰できる。
こうしてみると、棋戦とクジ運によっては、3勝で女流順位戦D級に復帰できるのだ。
中でも穴場なのは女流王位戦だろうか。挑戦者決定リーグは紅白6名、しかも強豪ばかりが残留しているので、彼女らと戦わなくて済むのが大きい。さらにリーグ戦の5局が約束されるのも大きい。
いずれにしても各棋戦、男性の順位戦に比べて復帰規定が緩い気もする。しかしこれは、男性棋戦が順位戦の成績如何で現役の進退が懸かるのに対し、女流順位戦はその棋戦の参加・不参加だけを決めるものだからだろう。主催者だって、女流棋士に対局してもらいたいのだ。
もし、自分は実力があるのに……と自覚しながら不運にも降級してしまった女流棋士、あるいは降級しそうな女流棋士は、降級してもすぐ復帰して見せる、くらいの気概で戦えばよい。
白玲戦・女流順位戦でD級から降級した場合も、復帰規定がある。ちょっと、列記してみよう。
・清麗戦…予選決勝進出
・マイナビ女子オープン…本戦2回戦進出
・女流王座戦…本戦2回戦進出
・女流名人戦…女流名人戦リーグ入り
・女流王位戦…挑戦者決定リーグ入り
・女流王将戦…本戦2回戦進出
・倉敷藤花戦…ベスト8
これがどのくらい大変なのか。復帰まで何勝が必要か、書き直してみよう。
・清麗戦…7連勝など
・マイナビ女子オープン…4勝
・女流王座戦…4勝
・女流名人戦…4~5勝
・女流王位戦…3~4勝
・女流王将戦…4勝
・倉敷藤花戦…3~4勝
清麗戦は、再挑戦トーナメントがあるからややこしいが、とりあえず初戦から6連勝ないし7連勝すれば本戦に進出し、女流順位戦D級復帰となる。
どこかで負けても再挑戦トーナメントに組み入れられ、ここでも同程度の勝数で本戦に進出できる。
マイナビ女子オープン以下は、負けたら即終了である。予備予選1勝、予選2勝、本戦1勝の計4勝で復帰できる。
女流王座戦は一次予選2勝、2次予選1勝、本戦1勝の計4勝で復帰できる。
女流名人戦は、4連勝ないし5連勝でリーグ入り(復帰)できる。
女流王位戦は、3連勝ないし4連勝でリーグ入り(復帰)できる。
女流王将戦は、予選3勝、本戦1勝で復帰できる。
倉敷藤花戦は、3勝ないし4勝でベスト8となり、復帰できる。
こうしてみると、棋戦とクジ運によっては、3勝で女流順位戦D級に復帰できるのだ。
中でも穴場なのは女流王位戦だろうか。挑戦者決定リーグは紅白6名、しかも強豪ばかりが残留しているので、彼女らと戦わなくて済むのが大きい。さらにリーグ戦の5局が約束されるのも大きい。
いずれにしても各棋戦、男性の順位戦に比べて復帰規定が緩い気もする。しかしこれは、男性棋戦が順位戦の成績如何で現役の進退が懸かるのに対し、女流順位戦はその棋戦の参加・不参加だけを決めるものだからだろう。主催者だって、女流棋士に対局してもらいたいのだ。
もし、自分は実力があるのに……と自覚しながら不運にも降級してしまった女流棋士、あるいは降級しそうな女流棋士は、降級してもすぐ復帰して見せる、くらいの気概で戦えばよい。