ここから熊本城には近いようだ。
それよりも、文豪夏目漱石の旧居がこの近くにあるらしい。でもそんなものが日本に残っていたのか?
この辺りの道は不案内なのだが、道案内に沿って、行ってみる。駅名の藤崎(八幡)宮を無視するところが私らしい。
坪井川を渡り、大通りからの細い道を入ると、夏目漱石内坪井旧居はあった。
だが一部にフェンスなどが張り巡らされ、活気がない。2年前の熊本地震でこの旧居も打撃を受け、公開不可になったらしい。ただし中庭には出入り自由で、そこから母屋だけは見学できる。
夏目漱石は教師として1896年に熊本に赴任、4年3ヶ月を熊本で過ごした。漱石は引っ越し魔で、熊本で6回も転居したという。その5番目の家がここで、最長の1年8ヶ月を過ごしたという。漱石の旧居が残っているのは、日本でここだけらしい。
母屋は純和風で、ちょっと拙宅に似た雰囲気がある。パネルには、縁側で家族とくつろぐ漱石の写真があった。まったく同じ縁側が目の前にあるわけだから、私はタイムスリップした気持ちになった。ちょっと、文章がうまくなりそうな気がした。
背後は広大な庭が拡がり、樹木が生い繁っている。昔は1軒あたりの敷地が広かったのだろう。
私は掘り出し物の観光地を見学できた気がして、気分よく熊本城に向かった。
加藤清正公の銅像前に着いた時は、午後5時を20分ほど過ぎていた。でも辺りはまだ明るい。
あまりにも喉が渇いたので、炭酸飲料水(シークワァーサー味)を買う。冷たい水が美味く、五臓六腑に染み渡った。
くまもと花魁道中は3日にあったようだ。5年前、最初にこのおいらん道中を見た時は、3日にこれ、4日に博多どんたくをレギュラー化しようと思ったが、ここ数年は3日に広島、4日に博多が定番となっている。しかしそれでも昨年は5日に、おいらん道中を見ることができた。今年はタイミングが悪かったということだ。
城彩苑に入ってみる。出入口ではくまモンが迎えてくれる。2日前はたいそうな賑わいだったろうが、今は時間的にも、閑散としている。世間ではもう、Uターンラッシュなのだろう。それを私は、6日のゴールデンウイーク終了後も、1日余計に遊ぶ。まったく、人間のクズだと思う。
今回は天守閣を見ない。熊本交通センターへは、すぐである。新幹線はもう私には無縁なので、鹿児島までは当然、高速バスの利用となる。
交通センターの窓口で、18時30分発の便を買った(3,700円)。サラリと買ったようだけど、これが鹿児島行きの最終で、ここで満席だったらJRと肥薩おれんじ鉄道を乗り継いで行かねばならず、相当面倒なことになっていた。ちなみにこの行程は、5時間前後かかる。
アーケード街前の広場では、今年もイベントをやっていた。「FLUHLINGS FEST2018」で、よく分からぬが飲食のイベントだろう。中に入ると、各国の料理が売られていた。
その中のひとつにソフトクリーム屋があって、今は女の子が店番をしている。ちょっと買ってみようかと思ったが、もし店番が男の子だったら私は購入しただろうかと考えると、「否」で、留まった。
会場を出て、アーケード街に入る。ここにはウエスト系の日本蕎麦屋があり、量も多く、安く、私のお気に入りである。
しかしそれらしき店が、ない。
2年前に廃業?してしまったうどん屋の空き地には、店舗が建っていた。この並びにあったから間違えるはずがないのだが、ない。恐らく、閉店になったのだろう。
食事処は〇年以内に○割がつぶれる、とかいろいろいわれるが、確かにその通りだと思う。でも小腹が空いたので、すき家で牛丼を食べた。たぶんこれが、晩飯となる。
25番乗り場から、高速きりしま号に乗った。定刻に発車し、これで一安心だ。
ただ高速が混んでいて、やや遅れ気味だ。これが旅行最終日の空港行きだったら気が気でないが、この程度の遅れは余裕である。
外はすっかり暗くなり、山江サービスエリアで休憩。外気を吸いに出ると、気持ちがいい。私は店舗でチョコモナカジャンボを購入する。こういうものを買うから、私はブクブク太るのだ。
高速を出て鹿児島市内に入ったが、やはりクルマは多い。よって終点1コ前の天文館には、定刻を23分遅れの、22時14分に到着した。
「東横INN鹿児島天文館2」は、バス停のすぐ近くにあった。天文館に来たらブックオフに寄りたいがさすがに無理で、当然チェックインする。
東横インは室内が広くてよい。好きなテレビを観て、適当なところで寝た。
翌6日(日)。旅行は残り2日だ。今日は吹上浜の砂の祭典に行くことが決まっている。昨年は鹿児島中央駅前のアミュプラザ広場で新茶の販売イベントがあり、多くの茶売り娘と遭遇した。今年も似た日程でここに来ているので、会えるはず。それが楽しみだった。
東横インは朝食が無料である。1階の食事スペースはかなり混んでいたがありがたくいただき、大いに満足してチェックアウトした。
鹿児島中央駅前に行き、まず、鹿児島バスターミナルで「いわさきICカード」に、3,000円をチャージする。これで鹿児島の主要バスに3,300円分乗れる。
だが、その先の景色がおかしい。駅前の一番街商店街が、大々的な工事中だった。ここには味のある店舗が多かったのに、全部消滅している。何ということだ……。
そしてアミュプラザに行ってみると……。
(9月1日につづく)
それよりも、文豪夏目漱石の旧居がこの近くにあるらしい。でもそんなものが日本に残っていたのか?
この辺りの道は不案内なのだが、道案内に沿って、行ってみる。駅名の藤崎(八幡)宮を無視するところが私らしい。
坪井川を渡り、大通りからの細い道を入ると、夏目漱石内坪井旧居はあった。
だが一部にフェンスなどが張り巡らされ、活気がない。2年前の熊本地震でこの旧居も打撃を受け、公開不可になったらしい。ただし中庭には出入り自由で、そこから母屋だけは見学できる。
夏目漱石は教師として1896年に熊本に赴任、4年3ヶ月を熊本で過ごした。漱石は引っ越し魔で、熊本で6回も転居したという。その5番目の家がここで、最長の1年8ヶ月を過ごしたという。漱石の旧居が残っているのは、日本でここだけらしい。
母屋は純和風で、ちょっと拙宅に似た雰囲気がある。パネルには、縁側で家族とくつろぐ漱石の写真があった。まったく同じ縁側が目の前にあるわけだから、私はタイムスリップした気持ちになった。ちょっと、文章がうまくなりそうな気がした。
背後は広大な庭が拡がり、樹木が生い繁っている。昔は1軒あたりの敷地が広かったのだろう。
私は掘り出し物の観光地を見学できた気がして、気分よく熊本城に向かった。
加藤清正公の銅像前に着いた時は、午後5時を20分ほど過ぎていた。でも辺りはまだ明るい。
あまりにも喉が渇いたので、炭酸飲料水(シークワァーサー味)を買う。冷たい水が美味く、五臓六腑に染み渡った。
くまもと花魁道中は3日にあったようだ。5年前、最初にこのおいらん道中を見た時は、3日にこれ、4日に博多どんたくをレギュラー化しようと思ったが、ここ数年は3日に広島、4日に博多が定番となっている。しかしそれでも昨年は5日に、おいらん道中を見ることができた。今年はタイミングが悪かったということだ。
城彩苑に入ってみる。出入口ではくまモンが迎えてくれる。2日前はたいそうな賑わいだったろうが、今は時間的にも、閑散としている。世間ではもう、Uターンラッシュなのだろう。それを私は、6日のゴールデンウイーク終了後も、1日余計に遊ぶ。まったく、人間のクズだと思う。
今回は天守閣を見ない。熊本交通センターへは、すぐである。新幹線はもう私には無縁なので、鹿児島までは当然、高速バスの利用となる。
交通センターの窓口で、18時30分発の便を買った(3,700円)。サラリと買ったようだけど、これが鹿児島行きの最終で、ここで満席だったらJRと肥薩おれんじ鉄道を乗り継いで行かねばならず、相当面倒なことになっていた。ちなみにこの行程は、5時間前後かかる。
アーケード街前の広場では、今年もイベントをやっていた。「FLUHLINGS FEST2018」で、よく分からぬが飲食のイベントだろう。中に入ると、各国の料理が売られていた。
その中のひとつにソフトクリーム屋があって、今は女の子が店番をしている。ちょっと買ってみようかと思ったが、もし店番が男の子だったら私は購入しただろうかと考えると、「否」で、留まった。
会場を出て、アーケード街に入る。ここにはウエスト系の日本蕎麦屋があり、量も多く、安く、私のお気に入りである。
しかしそれらしき店が、ない。
2年前に廃業?してしまったうどん屋の空き地には、店舗が建っていた。この並びにあったから間違えるはずがないのだが、ない。恐らく、閉店になったのだろう。
食事処は〇年以内に○割がつぶれる、とかいろいろいわれるが、確かにその通りだと思う。でも小腹が空いたので、すき家で牛丼を食べた。たぶんこれが、晩飯となる。
25番乗り場から、高速きりしま号に乗った。定刻に発車し、これで一安心だ。
ただ高速が混んでいて、やや遅れ気味だ。これが旅行最終日の空港行きだったら気が気でないが、この程度の遅れは余裕である。
外はすっかり暗くなり、山江サービスエリアで休憩。外気を吸いに出ると、気持ちがいい。私は店舗でチョコモナカジャンボを購入する。こういうものを買うから、私はブクブク太るのだ。
高速を出て鹿児島市内に入ったが、やはりクルマは多い。よって終点1コ前の天文館には、定刻を23分遅れの、22時14分に到着した。
「東横INN鹿児島天文館2」は、バス停のすぐ近くにあった。天文館に来たらブックオフに寄りたいがさすがに無理で、当然チェックインする。
東横インは室内が広くてよい。好きなテレビを観て、適当なところで寝た。
翌6日(日)。旅行は残り2日だ。今日は吹上浜の砂の祭典に行くことが決まっている。昨年は鹿児島中央駅前のアミュプラザ広場で新茶の販売イベントがあり、多くの茶売り娘と遭遇した。今年も似た日程でここに来ているので、会えるはず。それが楽しみだった。
東横インは朝食が無料である。1階の食事スペースはかなり混んでいたがありがたくいただき、大いに満足してチェックアウトした。
鹿児島中央駅前に行き、まず、鹿児島バスターミナルで「いわさきICカード」に、3,000円をチャージする。これで鹿児島の主要バスに3,300円分乗れる。
だが、その先の景色がおかしい。駅前の一番街商店街が、大々的な工事中だった。ここには味のある店舗が多かったのに、全部消滅している。何ということだ……。
そしてアミュプラザに行ってみると……。
(9月1日につづく)