「読む将棋2022」の感想も記しておこう。
同誌は文春ムックで、文藝春秋社の発行である。きのうは書かなかったが「Number」も同社発行で、いまや将棋特集誌で文藝春秋の右に出るものはない。
「Number」は将棋特集でも後半にスポーツの記事が載るが、「読む将棋」は全編将棋である。ページ数も「読む将棋」のほうがあり、値段は「Number」700円、「読む将棋」1,100円である。
ちなみに「読む将棋2021」は880円だったが、こちらは2色ページが多かった。その点、「2022」はオールカラーに近い。
さて、「読む将棋2022」で最も興味深かったのは、将棋記者の座談会だ。読売の吉田祐也記者、朝日の村瀬信也記者、東京の樋口薫記者が出席した。なお樋口氏は昨年の将棋ペンクラブ大賞文芸部門で、「受け師の道 百折不撓の棋士・木村一基」で大賞を受賞している。
「将棋の魅力をいかに書くかが難しい」などが異口同音の意見だったが、面白かったのは、「他の人の記事を読みますか?」の設問に、三者三様の回答だったこと。これは個人の考え方なので、どちらがいいということはない。
ちなみに私も長年将棋ブロガーをやっているが、私の場合は、あまりヒトのブログは読まない。
いずれにしても、記者には棋士へのリスペクトがあふれていた。観戦記者になれる条件の第一、それは「これ」だと私は思っている。私には「これ」がないから、観戦記者の資質はない。
そのほかは、さくらはな。さんの「山口恵梨子(えりりん)の女流棋士の日々」が特別版で、2ページながら感動した。西山朋佳女流二冠はやっぱりいいオンナだ。
中川大輔八段へのインタビューも興味深い。中川八段には寡黙なイメージがあるが、NHK杯などの解説では独特の口調で、意外に?面白い。
本稿では米長邦雄永世棋聖との「米長道場」に触れられているが、私(たち)が知りたいのはその後の確執の真相である。しかし残念、ここでは触れられていなかった。芸能人の不倫暴露など、ヒトの嫌がることを突っ込むのが文藝春秋のお家芸だと思うのだが、さすがにそこには触れられなかったか。
そのほか、記録マニアの私としては、わずか2ページながら、相崎修司氏と君島俊介氏が記した「数字で読む将棋」も面白く読めた。
以上、1,100円はギリギリ及第点だと思う。早くも「読む将棋2023」が楽しみだが、半年に1回くらいの発行にしてくれまいか。
同誌は文春ムックで、文藝春秋社の発行である。きのうは書かなかったが「Number」も同社発行で、いまや将棋特集誌で文藝春秋の右に出るものはない。
「Number」は将棋特集でも後半にスポーツの記事が載るが、「読む将棋」は全編将棋である。ページ数も「読む将棋」のほうがあり、値段は「Number」700円、「読む将棋」1,100円である。
ちなみに「読む将棋2021」は880円だったが、こちらは2色ページが多かった。その点、「2022」はオールカラーに近い。
さて、「読む将棋2022」で最も興味深かったのは、将棋記者の座談会だ。読売の吉田祐也記者、朝日の村瀬信也記者、東京の樋口薫記者が出席した。なお樋口氏は昨年の将棋ペンクラブ大賞文芸部門で、「受け師の道 百折不撓の棋士・木村一基」で大賞を受賞している。
「将棋の魅力をいかに書くかが難しい」などが異口同音の意見だったが、面白かったのは、「他の人の記事を読みますか?」の設問に、三者三様の回答だったこと。これは個人の考え方なので、どちらがいいということはない。
ちなみに私も長年将棋ブロガーをやっているが、私の場合は、あまりヒトのブログは読まない。
いずれにしても、記者には棋士へのリスペクトがあふれていた。観戦記者になれる条件の第一、それは「これ」だと私は思っている。私には「これ」がないから、観戦記者の資質はない。
そのほかは、さくらはな。さんの「山口恵梨子(えりりん)の女流棋士の日々」が特別版で、2ページながら感動した。西山朋佳女流二冠はやっぱりいいオンナだ。
中川大輔八段へのインタビューも興味深い。中川八段には寡黙なイメージがあるが、NHK杯などの解説では独特の口調で、意外に?面白い。
本稿では米長邦雄永世棋聖との「米長道場」に触れられているが、私(たち)が知りたいのはその後の確執の真相である。しかし残念、ここでは触れられていなかった。芸能人の不倫暴露など、ヒトの嫌がることを突っ込むのが文藝春秋のお家芸だと思うのだが、さすがにそこには触れられなかったか。
そのほか、記録マニアの私としては、わずか2ページながら、相崎修司氏と君島俊介氏が記した「数字で読む将棋」も面白く読めた。
以上、1,100円はギリギリ及第点だと思う。早くも「読む将棋2023」が楽しみだが、半年に1回くらいの発行にしてくれまいか。