一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

「読む将棋2022」を読む

2022-06-15 23:06:29 | 将棋雑記
「読む将棋2022」の感想も記しておこう。
同誌は文春ムックで、文藝春秋社の発行である。きのうは書かなかったが「Number」も同社発行で、いまや将棋特集誌で文藝春秋の右に出るものはない。
「Number」は将棋特集でも後半にスポーツの記事が載るが、「読む将棋」は全編将棋である。ページ数も「読む将棋」のほうがあり、値段は「Number」700円、「読む将棋」1,100円である。
ちなみに「読む将棋2021」は880円だったが、こちらは2色ページが多かった。その点、「2022」はオールカラーに近い。
さて、「読む将棋2022」で最も興味深かったのは、将棋記者の座談会だ。読売の吉田祐也記者、朝日の村瀬信也記者、東京の樋口薫記者が出席した。なお樋口氏は昨年の将棋ペンクラブ大賞文芸部門で、「受け師の道 百折不撓の棋士・木村一基」で大賞を受賞している。
「将棋の魅力をいかに書くかが難しい」などが異口同音の意見だったが、面白かったのは、「他の人の記事を読みますか?」の設問に、三者三様の回答だったこと。これは個人の考え方なので、どちらがいいということはない。
ちなみに私も長年将棋ブロガーをやっているが、私の場合は、あまりヒトのブログは読まない。
いずれにしても、記者には棋士へのリスペクトがあふれていた。観戦記者になれる条件の第一、それは「これ」だと私は思っている。私には「これ」がないから、観戦記者の資質はない。
そのほかは、さくらはな。さんの「山口恵梨子(えりりん)の女流棋士の日々」が特別版で、2ページながら感動した。西山朋佳女流二冠はやっぱりいいオンナだ。
中川大輔八段へのインタビューも興味深い。中川八段には寡黙なイメージがあるが、NHK杯などの解説では独特の口調で、意外に?面白い。
本稿では米長邦雄永世棋聖との「米長道場」に触れられているが、私(たち)が知りたいのはその後の確執の真相である。しかし残念、ここでは触れられていなかった。芸能人の不倫暴露など、ヒトの嫌がることを突っ込むのが文藝春秋のお家芸だと思うのだが、さすがにそこには触れられなかったか。
そのほか、記録マニアの私としては、わずか2ページながら、相崎修司氏と君島俊介氏が記した「数字で読む将棋」も面白く読めた。
以上、1,100円はギリギリ及第点だと思う。早くも「読む将棋2023」が楽しみだが、半年に1回くらいの発行にしてくれまいか。
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「Number 1044」を読む

2022-06-14 23:33:05 | 将棋雑記
9日、必要に迫られ、東京駅前の丸善に行った。将棋コーナーに行くと、「読む将棋2022」「Number 1044」が平積みされており、迷ったがどちらも購入した。
「Number」は、昨年秋の「将棋ペンクラブ大賞贈呈式」リモート放送のとき、編集部氏が「将棋はスポーツです」の名言を放ったものだ。そのとき、将棋の最新特集号を2022年春ごろに発行するとも語っていた。あれはどうなったのだろう。
「1044号」は「藤井聡太と最強の一手」だ。私の場合、というか大抵の人がそうだと思うのだが、面白そうな記事から読んでいく。
1044号は、渡辺明名人の「負けていたら、今の自分はない。」が出色だった。2008年12月17・18日に指された第21期竜王戦第7局のことで、渡辺竜王は羽生善治名人に勝ち、3連敗4連勝で、初代永世竜王に輝いた。これを負けていたら、棋士人生が変わっていたかも……というわけだ。
これは私もそう思う。この勝敗が入れ替わっていたら、渡辺名人はもちろん羽生九段も、棋士人生が何度か変わったと思う。ことに羽生九段においては、とっくにタイトル100期を達成していただろう。
ほかは、西山朋佳女流二冠の写真もよい。Numberはその判型から、機内誌を読んでいる気分にもなるが、とにかく写真が美しい。
むろん「将棋世界」での写真もいいが、対局姿に限られるのがやや難点だ。Numberはその点、「棋士」というより、「人間」を撮っている気がする。
そういえば、大野教室の某氏が西山女流二冠のファンだった。当時私は室谷由紀一本だったから同意はしかねたが、確かに西山女流二冠には、ゾクッとくる妖しい魅力がある。いまとなっては、某氏の慧眼に脱帽するのである。
中面は大山康晴十五世名人の記事だ。1992年3月9日、第50期順位戦A級プレーオフ・大山十五世名人VS高橋道雄九段の一戦が行われたが、これを当の高橋九段が振り返る。
この将棋、大山十五世名人が詰め上がりの局面まで指して投了したことで有名だが、世間的には「必勝の将棋を負けにし、悔しくて投げ切れなかった」が定説になっている。事実私もその見解で、その投書が「将棋マガジン」に載ったものだ。
だが高橋九段は、「(詰み上がってしまったのは、大山十五世名人の)うっかりだったんです」と述べた。これは貴重な新証言と思う。
なお、このページは白黒反転の文字が使われていたが、「▲△」の表記がそれぞれ「▲△」だった。つまり反転されておらず、その瑕疵だけが残念だった。
ところで、このNumberは、いつの発行なのだろう。よく見たら、2月3日号だった。ああ、これが2022年春の特集号だったのだ。
雑誌は長期販売をしないが、将棋特集号につき大量増刷を行い、将棋コーナーに陳列したと思われる。次回の将棋特集号も期待したい。
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最近見た夢(2022-05-24、06-12)

2022-06-13 06:06:06 | 
最近見た夢を記しておこう。
まず5月24日に見た夢。
フジテレビ「ホンマでっか!?TV」で、心理テストを受ける視聴者企画があった。
私は予選を通過し、バスで試験会場に行った。そこでは50問の心理(知能)テストが出題された。
だがその小冊子には、設問のすぐ横に答えが書いてあった。たとえば、「これらの絵の中に、この人は何人いるでしょう」という設問の右に、「7人」とか書いてあるのだ。
だが心理の植木先生は、「それをそのまま書いても、答を見たあとに、あえて7人を探しても、それがその人の性格だから」と言った。
場面変わって、書道の心理テストになった。だが私はその辺のものを盛大にぶちまけてしまい、「こんなにばらまいたのはお前が初めてだ」と呆れられた。
これらの夢の中で1回小便に起きているのだが、夢の続きを見たのは珍しかった。

続いてだいぶ飛んで、6月12日に見た夢。
たぶん両親だと思うのだが、庭に生えている草をすべて抜いた。ウチの庭にはそんなに雑草は生えていないのだが、夢だからいいのである。
あたり一面に多くの草が並んでいる。草には根が付いていて、親は、それを再び植え直すつもりらしかった。
そのほかにもいろいろ夢を見たのだが、忘れてしまった。

ネタ数が少ないが、ここでアップしておこう。
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5月28日から6月10日までの、当ブログの訪問者数とページビュー数

2022-06-12 00:35:40 | プライベート
5月28日から6月10日までの、当ブログの訪問者(UU)とページビュー数を記す。

5月28日(土)13:37「国鉄(JR)北海道廃止路線一覧」
1004UU、2468PV
3108176ブログ中266位

5月29日(日)19:46「里見女流四冠の選択」
921UU、1694PV
3108291ブログ中319位

5月30日(月)00:44「富沢キック」
902UU、1987PV
3108401ブログ中334位

5月31日(火)23:14「渡辺名人、名人3連覇」
914UU、2183PV
3108518ブログ中354位

6月1日(水)14:16「鎌田美礼女流2級」
1018UU、2588PV
3108638ブログ中269位

6月2日(木)23:05「棋聖戦における棋譜利用のガイドライン」
947UU、2862PV
3108879ブログ中303位

6月3日(金)23:28「どうでもいいつぶやき」
865UU、2462PV
3109119ブログ中388位

6月4日(土)23:00「大きい1勝」
783UU、1880PV
3109322ブログ中483位

6月5日(日)15:31「第93期棋聖戦第1局」
934UU、2185PV
3109483ブログ中308位

6月6日(月)00:10「うれしい初勝利」
928UU、1865PV
3109649ブログ中283位

6月7日(火)00:42「6月5日の庭の風景」
855UU、1718PV
3109779ブログ中372位

6月8日(水)11:00「第2期女流順位戦C級7回戦の結果」
892UU、1962PV
3109925ブログ中384位

6月9日(木)00:11「里見女流王位防衛の陰で」
911UU、1742PV
3110062ブログ中320位

6月10日(金)00:41「第2期女流順位戦D級7回戦の結果」
867UU、1716PV
3110188ブログ中359位

最多訪問者は6月1日「鎌田美礼女流2級」の1018人。鎌田人気だろうか。
14日間の平均は、訪問者が910人、ページビューが2094PVだった。
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藤井聡太竜王関連の文芸本

2022-06-11 00:49:28 | 将棋雑記
藤井聡太竜王の関連本を調べてみた。技術書ではなく、文芸書である。ただし、日本将棋連盟刊や、ムック本は省いた(間違えて入っちゃっているかもしれない)。

「藤井聡太 名人をこす少年」津江章二(日本文芸社)2017-08 1,320円
「藤井聡太 天才はいかに生まれたか」松本博文(NHK出版新書)2017-10 902円
「伝説の序章 天才棋士・藤井聡太」田丸昇(清流出版)2017-11 1,540円
「弟子・藤井聡太の学び方」杉本昌隆(PHP)2018-03 1,540円
「藤井聡太はAIに勝てるか?」松本博文(光文社新書)2018-03 968円
「悔しがる力」杉本昌隆(PHP)2020-01 1,540円
「藤井聡太のいる時代」朝日新聞将棋取材班(朝日新聞社)2020-11 1,430円
「藤井聡太論 将棋の未来」谷川浩司(講談社+α新書)2021-05 990円
「藤井聡太の軌跡 400年に一人の天才はいかにして生まれたか」鈴木宏彦(マイナビ新書)2021-06 935円
「考えて、考えて、考える」藤井聡太、丹羽宇一郎(講談社)2021-08 1,540円
「藤井聡太 天才の育て方」プレジデントFamily編集部(プレジデント社)2021-09 1,320円
「挑戦 ブレーキをはずせ」藤井聡太、山中伸弥(講談社)2021-12 1,540円

こんなところか。
いろいろな藤井聡太本が出ているが、私が勉強するのは将棋の指し手のみ。

まだ書きもらしがあると思うので、後日こっそり加筆します。
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