神様がくれた休日 (ホッとしたい時間)


神様がくれた素晴らしい人生(yottin blog)

たまごかけ御飯とベーコンエッグ

2015年05月07日 13時54分15秒 | 料理を作る・食べる

朝食は、魚市場の仕入から帰ってから家で食べる

女房殿を待たせるのが嫌で、梅干しおにぎりを作っておいてもらう

副食はたいがい厚焼き卵

本当は、おにぎりの具は梅干しより、「焼きたらこ」か、「筋子」がいいが

朝から面倒をかけさせるのが嫌で、言わないことにしている

だが、またまた本当を言えば、おにぎりよりは白い炊きたて御飯が良い

熱々御飯にバターを塗って醤油をかける、あるいは筋子で食べる

オリジナルの辛い朝鮮風塩辛で食べる

これが大好きだ

しかしもっとポピュラーなパターンがある、それは「卵かけ御飯」

なぜこれが好きなのだろうか

そもそも、戦後間もない頃、動物性タンパク質は「鶏か卵」

それで、よく卵かけ御飯を食べたせいではないだろうか

更に、料理人の修行をしていたとき、平日は朝6時から仕事開始

週末は5時が普通だったが、7時になると一斉に手を休め朝食

およそ15人の従業員、親方、親方の家族一緒に食べる

大きな鍋で味噌汁、御飯  おかずは生卵1ヶとたくあん 160ヶ入りの箱から

てんでが1ヶずつもって、お膳に座る

1ヶの生卵で御飯を2杯食べる 朝食時間は10分と決まっていた

5分で食べ終えて、残りの5分でたばこ1~2本吸って仕事再開

これを1000数百日続けたわけだ、それが今でも癖になっていて

忙しいときや、おかずが無ければ、これを食べる

 

当時は19~20の食べ盛り、いつも腹を空かしていた

親方の家の二階に住み込みで、10畳の部屋に5人で雑魚寝

店が休むのは正月1日と2日の2日だけで363日営業

従業員の休みは交代で月3回、結婚シーズンは土曜日は

朝5時から23時まで働いたから、単純に週75時間

だけど若かったから少しも苦にせず競争して仕事をした

給料は仕事を教えてもらうのだからもらえない

と思っていたら、手取りで1万3000円もらって感激した

たまの休みは、部屋にいると下の調理場から「手伝え」の声が

かかるから、用が無くても8時には外に出る

 

ある日、同僚と二人で商店街に出た

昼になって何か食べようと喫茶に入った

入ってから「幾ら持ってる?」という話になり

互いの持ち金を足したら300円だか400円だかだった

当時でもコーヒー100円したから、これではメニュー1人分しかない

それで2人で半分ずつ食べられるものを・・ということで

エッグサンドを注文した、一人1ヶ半ずつ食べられる

ところが大きな勘違いをしていた

ベーコンエッグを注文したのだった、正確に言えばベーコンエッグを

エッグサンドと思い違いしていたのだ

ウェイトレスが持ってきてから気づいた

仕方なく、皿一枚と箸1膳余分にもらって、分けたが

黄身はとろけて流れ出るし、二等分するのに四苦八苦

そんな青春時代のことを、今朝卵御飯を食べながら思い出した