80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

富山地鉄クハ173の製作(9)

2023-01-04 00:08:27 | 私鉄電車
富山地鉄の「旧特急色」と言われる塗装は地色が「オパールホワイト」、窓周りが「ダブグレー」、そして窓下の帯が「シンカシャレッド」とされています。オパールホワイトはいわゆるアイボリーホワイト、シンカシャレッドはエンジ色が近似ですが、「ダブグレー」をどうするかでしばらくモンモンとしていました。ちなみにエンドウの14760形はこんな色合いです(蛍光灯下の撮影で補正済み)。



そもそも「ダブ」ってなに?という方に、ダブはDove=鳩です。和名で鳩羽色(はとばいろ)とも言うそうですが、鳩のどこの色を指しているのでしょう(笑)。いろいろ解説を読むと「紫がかったグレー」だったり「赤みを帯びたグレー」など文字通り「色々」な表現が出てきますが、自然光のもとで撮られた地鉄電車の写真では青みがかったグレーに見え、鉄道ファン誌の10020形の新車解説記事でもそのような表現になっています。紫でも青紫寄りということなのかも知れません。

(Wikipediaより)


青みがかったグレーならタミヤのミリタリー系のやつの中から選び放題かと思っていたのに(いつのまにか増殖したグレー系のスプレー缶が大量にあるのです)どうも違うらしい。実車を見に行きたいけど遠いし・・・。


かくなる上はプロの調色に任せよう♪ということで、マッハのNo.148「富山地鉄14760系車体上部色ダブグレー」を購入しました。下地のホワイトはMr.カラーを使う予定なので塗り重ねて大丈夫かという不安はありますが、富士急7000系などで前例があるのでまぁいけるっしょ。



エンドウ車と比べてみると、やや明るめですがほぼ同じ色味といえそうです。うーんやっぱりそうなのか。。自分の頭の中にある「地鉄グレー」をリセットしました。




塗色のもやもやは(とりあえず)解消したので、まだ付けていなかった車体のこまごまとしたものを付けていきます。これは車体下部に付く“水切り”。細い帯紙を瞬着で貼ってサーフェーサーで仕上げました。



側面の昇降ステップ。プラ板をL字に貼り合わせて作りましたがt0.3でもゴツイ!タテ・ヨコ・ナナメとペーパーをかけてなるべく小さく見えるようにしました。



ドア下のクツズリも紙帯で表現。



KSのテールライトケースを差し込み平行に注意しながら接着。足かけ(行先/愛称サボを取り付ける時に使うやつ)は向かって右側だけ小さいのが付いているのでこれも紙片を接着して表現。左はジャンパ栓収めの台座に足をかけるのでしょうか?



連結面の縦樋はφ0.5真鍮線を瞬着でベタ付け。屋根の雨樋のカドから降りてくるカーブの具合が微妙で、おまけに上すぼみ形の車体に対して垂直に取り付けられているため、意識し過ぎたらダメダメになってしまいました。。



あと、ライト関係の準備だけしておきます。ヘッドライトは、昨今の超高輝度LEDを1灯ごとに仕込むと明るすぎるため、ライトハウスからφ3アクリル棒で導光する形にしました。熱しながらS字型に曲げるのがうまくいかず、室内灯との干渉も避けなければならないため、こんな後方まで引っ張ることになりました。



テールライトの光源もLED1灯とし、導光材はいつもの「イロプラ(透明)」を使います。LEDは格安テープLEDをバラしたもの。



取り付けイメージはこんな感じです。過去イチ前後の奥行きが狭いのですがうまく導光してくれるでしょうか。





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