今日はカプラーの取り付け加工についてご報告します。
品薄のKATO「キハ58系カプラーセット」(品番1-601C3)ですが、たまに行く模型店のWebで在庫を発見し即購入しました。なのでキハ40、47の2両とも連結可能となったほか、既存のキハ58系列とも混結できるようになりました。
試しにキハ47の連結面側に装着するために加工してみます。
床板にベタ付けするため、まず両側のコの字型に出ている部分(完成品ではここが床板にはめ込まれる)をニッパーであらあらカットします。
次に、内側にある2ヶ所の突起と同じ高さになるまで削りますが、コの字型部分に片側2ヶ所ずつあいている∞状の穴を目安に、削っていってこの穴の窪みがちょうど消えたところがベストの位置となります。写真の左側が削った状態です。
床板側には復元バネを避けるための窪みと位置固定用の穴をあけます。この穴に上述の「2ヶ所の突起」が入って位置が固定されます。
車体との固定はφ2mmのビス・ナットで行います。そのための穴をあけたところで、黄色い丸で囲ったところが取付穴です。
カプラーを曲げていくとストッパーの足の先端(わかりやすいように白で着色)がここを通過するので首振り角に影響してしまうのですが、他にあける場所がありません。振り角を最大限確保しようと足の先端も少しカットしてあります。
目測ではもっとカットすればビスの脇をすり抜けて元の固定位置までもって行かせることもできそうに見えるのですが、まさにコンマ数ミリの攻防になりそうなのでやめました(^^;
無事床板に固定できました。ちなみに取付位置は「カプラーの首元と床板の端が一致する位置」で、KATO完成品を参考に決めました。車体妻面からは首元が1mm内側になります。
構造がデカく台車の回転にも影響するのですが、写真の位置までは曲がるので600Rの通過に支障はなさそうです。
キハ28と連結させてみました。オッケー!です。
それにしても、実用新案というだけあってこの伸縮カプラーというのはすごいものですね。TOMIXのTNカプラーも恐らく同じような構造ではないかと思いますが、カメのようにも、太ったペンギンのようにも見える四つ足状の板がケースの中を「回転しながら位置を変える」ことによって伸縮させているんだなぁ。直進状態では「腰」で引張力を受け止め、少しでも曲がると「わきの下」で突起を抱え込むようになっている...
昔はやった歯車の中に鉛筆を突っ込んでグルグル回すと綺麗な絵が描ける定規(何て名前だっけ??)やロータリーエンジンなんかにも相通ずる「発想の妙」「設計の美しさ」を感じます。
ひがな一日カプラーを眺めていてなかなか筆が進みませんでしたとさ(^^;