80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

日立電鉄モハ13形の製作(4)

2015-09-20 03:08:16 | 私鉄電車
こんばんは。

昨日は久しぶりによく晴れました。シルバーウィーク中はまずまずの天気のようですね。こういう時に限って塗装物件が準備できない・・・笑


駆動側台車はドライブシャフトの関係があるのでMPボルスターに換装しましたが、結構改造が面倒なので、非駆動側はオリジナルのボルスターを活用することにしました。まずは下準備としてプレーキシューと枕バネを瞬着で接着しておきます。



車軸に合わせて台車枠を拡幅するため、このネジ穴を長穴に拡大します。φ1.5mmドリルを挿し込み、写真の場合右側へ向かってグリグリ広げていくのですが、ほとんど広げシロがないのでだましだまし広げていきます。一応写真の状態では少し広げた後なのですが、ほとんどわかりませんね。もちろんこれでは足りず、さらに広げました。



ちょっときつめですが、なんとか組み立て終了。駆動側と同様、集電シューを取り付け、逆サイドの取付ネジはガタを許した状態で固定することで3点支持にしてあります。



床板はt0.8×W30mmの真鍮板。駆動側のセンターピンはMPギヤのパーツそのまま、非駆動側は金属床用の厚めの芯皿+段付センターピンというオーソドックスな構成です。モーターはカンモーター(MCR3B00)を使うのでこれから穴を開けます。。



床高さが決まったのでそれに合わせて車体下部の補強材を貼り、ツーバイフォー住宅よろしく4面を組み立てます。



床板と組み合わせて雰囲気をチェックする儀式。台車の隠れ具合ヨシ!(笑)こちらは非貫通側でパンタが載ります。



こちら貫通側。1両で二つの顔が楽しめます。



サイドビュー。ドライブシャフトが見えている右側が駆動台車です。気動車時代に逆戻りですね。前パンでかっこ良く走らせたいので非パンタ側を駆動台車にしました。ミッドシップ&リヤドライブとくりゃ速いぜこの電車!(笑)



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日立電鉄モハ13形の製作(3)

2015-09-19 03:08:11 | 私鉄電車
こんばんは。

前の投稿に書いたように、足回りを固めて床高さを決めないと車体の組み立ても進まないため、動力台車の組み立てを行いました。

これがTR26に付属しているボルスターでダイキャスト製です。ドライブシャフトを逃げ、かつ、幅を広げるため、左右を残して中央の芯皿部分をカットしてしまいますが、新しいボルスターを上から重ねる時にリベット表現が邪魔になるので、これをすべて削り取っておきます。



新たなボルスターはMPギヤ用の余っているものを平たく伸ばし、両端をカットして使います。オリジナルより1.5mm広い位置にφ1.5mmの穴をあけておきます。



枕バネの取付座をガイドにしてオリジナルのボルスターをカットします。



MPギヤのドライブシャフトもWB=22.5mmになるようにカットします。切り粉が軸受部分に入り込まないようにマスキングテープで養生してから切りました。モーター軸のような超硬度な軸ではないので、糸鋸でスパッと切れます。



シャフトに傷(凹凸)をつけたうえでφ2.0-2.4真鍮パイプを圧入し、さらに少量の瞬着を流して固定してあります。



両端のみ切り離したオリジナルのボルスターにブレーキシューと枕バネを瞬着で取り付け、新たなボルスターを重ねて台車枠ともどもネジどめすれば完成です。



非絶縁車輪側には、燐青銅板で集電シューを作り、台車枠と共どめしてあります。ネジ穴が少しずれたのでシューの先端を無理やり曲げて車輪踏面に当てています。この台車は普通の台車と違って台車枠とボルスターがネジで完全に固定されてしまい、自由度がないので、非集電側(写真右側)のネジを1回転ほど緩めて“ガタ”をつくり出し、3点支持となるようにしました。ネジの先端には瞬着を流し、振動で緩まないようにしてあります。



ほぼ目論見どおりMPギヤをTR26台車に組み込むことができたのですが、唯一の失敗がこれ。φ1.5mmドリルで広げた軸受穴をさらにφ1.6mmドリルで広げている最中に勢い余って貫通させてしまいました。何かで蓋をしなければなりませんが、当面は軸を黒く塗ってごまかしておくことにしましょう。




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日立電鉄モハ13形の製作(2)

2015-09-18 13:35:22 | 私鉄電車
こんにちは。

車体の内貼りとドアを貼り合わせました。客室窓はアルミサッシのため塗装後の貼り込みとします。車体表側にはあらかじめサーフェーサーを吹いて荒研ぎしてあります。木工用ボンドの食いつきが悪くなるので裏面は車体が箱になってから吹くことにしています。



補強材はとりあえず屋根板側だけ貼りました。床高さがまだ確定していないためです。今回はTR26という旧型気動車などに使われている台車を使うのですが、動力化するためにマクラバリを作り変える必要があって、その部分の構造や寸法がまだ決めきれていないんですね。。



これが日光モデルのTR26です。なんと説明書がついた各部がばらばらの組み立て式!!φ10.5mmスポーク車輪が付属していますが、今回作る電車はプレート車輪となっているので手持ちの車輪に交換します。ギヤはフクシマ製品が入手しにくいため、ストックのあったφ10.5mm車輪付きホイールベース(WB)=26mm電車用MPギヤの片方を使うことにしました。TR26のWBは22.5mmなのでドライブシャフトを切って縮めれば使えるはず。



付属していた車輪は軸径がφ1.2mmくらいの細いものだったので、軸受穴をφ1.5mmドリルで広げました。できればメタルを入れたいところですが、ガンガン走らせる類の電車ではないのでこのままでいきます。集電シューは取り付けた方が無難かな・・・?



仮組みしてみるとマクラバリの幅が1mm強足りないことがわかりました。車輪はエンドウ・カツミ規格のねじ込み式に交換したわけですが、どうもその規格うんぬんよりも、元のスポーク車輪が“きゃしゃ”に作られていたようです。あまりガニマタに見えないようにとの配慮でしょうか。しかしMPギヤを組み込むためにマクラバリは大幅に作り変えてしまうのでノープロブレムです。




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日立電鉄モハ13形の製作(1)

2015-09-16 01:18:23 | 私鉄電車
こんばんは。

常北太田と鮎川を結んでいた日立電鉄線が廃止されて10年の歳月が流れました。種々雑多な移籍改造車の宝庫で、晩年は営団地下鉄2000形にパンタを載せた車両が活躍したのは記憶に新しいところです。

このたび訳あって、日立電鉄の旧型車群のなかでも13m級のミニサイズで、食パンスタイルの切妻車体が異彩を放っていたモハ13形を作ることにしました。

モハ13形は13~16の4両在籍し、そのルーツは旧相模鉄道が導入したわが国初の電気式気動車キハ1000形とのことです。メカニズムも画期的ならばスタイルも斬新で、前面窓を大きく傾斜させたスタイルは横から見るとまさに台形でした。日立電鉄に移籍後はエンジンや変速機を外されて電車化され、しばらくはそのままのスタイルで運行されましたが、昭和40年に切妻車体に改造されたとのことです。
キハ1000形については、こちら(DRFC-OB デジタル青信号)に詳しい資料と写真が掲載されていますのでご参照ください。

切妻化後のモハ13形は、昭和55年頃に日立電鉄を訪問した時の写真を探したところあいにく撮影していなかったので、Wikipedia(相模鉄道の気動車)のものを引用させていただきます。

(モハ13形モハ16号車:Wikipedia「相模鉄道の気動車」より)


こちらが窓抜きまで終わった車体で、いさみやの車体用方眼紙(t0.4)を使っています。モハ13形はもっぱら日中のワンマン用でしたが、切妻化に際し13、15の奇数車は鮎川側(非パンタ側)、14、16の偶数車は常北太田側(パンタ側)に貫通扉が設けられ連結運行が可能になっていました。この車両はモハ15として作る予定なので、写真の左側がパンタ側になります。晩年は妻窓がすべてHゴム化され、ヘッドライトがシールドビーム2灯(いわゆるブタ鼻)に、テールライトも埋め込み改造されていましたが、今回はその改造前の姿で製作しようと思います。



なお、模型図面を起こすにあたり、上記記事のキハ1000形の図面を参考にさせていただきましたが、どうもドア幅だけがしっくりきません。図面では窓と同じ900mmとなっていますが、モハ13形の写真や某社の模型図面などを見るとそれほどスリムに見えないのです。目の錯覚かと思ったのですが、真横に近い写真に定規を当てたりして各部との比率を計算した結果、戸袋側へ2mmほど拡幅することにしました。


小型車なので動力まわりが心配ですが、MPギヤの片方だけを使った1台車2軸駆動でいけないか検討中です。



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チビロコDD16を見に行く

2015-09-13 21:02:48 | 機関車
こんばんは。

DD16 11のひく「風っ子八ヶ岳高原」号が走る・・・
そんな情報を小耳に挟んだので、本日小淵沢まで行って参りました。

運行日は昨日と今日、中込~小淵沢間を1往復だけ走るとのこと。
時間もないので小淵沢での駅撮りに徹することにしました。

仕事が詰まっているのでPC持参で「あずさ」の人に。そこまでして行くかよって話ですが、まあそこはそれ・・・(^^ゞ



13時少し前に小淵沢駅に到着。小海線ホームにはハイブリッド気動車キハE200が発車待ちしています。



キハE200-1と3の2連。鉄道車両界のプリウスですね。床下いっぱい、屋根上いっぱい、色々な機器が積まれています。「風っ子」の到着前に発車していきました。



そして13時11分、DD16 11が「びゅうコースター風っ子」キハ48 547と1541を従えて中込方より到着しました。素朴な疑問ですが、これはDLがDCを牽引しているのでしょうか、それとも協調運転しているのでしょうか??非常にゆっくり入線してきたのでわかりませんでした。(笑)



到着後しばらくして機回しが始まります。側線のポイントは本線からかなり入ったところにあるのですが、それでもいったん本線まで出て折り返してくるんですね。これは本線から側線へ戻ってきたところ。それにしてもDD16にお目にかかったのっていつ以来だろう?改めて見るとその小ささにびっくりします。。



中央線ホームから「びゅうコースター風っ子」が停車中の小海線ホームへと渡ります。こちらは折り返し後尾になるキハ48 1541。先頭付近がやたら賑やかなことになってるけど・・・



それもそのはず、お約束の連結シーンに皆さん夢中です。もちろんワタクシも・・・笑



合間に中線で待機中の211系を撮ったりして。。あっという間に中央線ローカル列車のヌシになってしまいましたね。



はいガッチャーン!「連結はロマン」と言い切ったあのアイドルさんは偉い!



機回しが無事終了して発車準備中のDD16 11。皆さんはヘッドマークを入れて記念撮影に余念がありませんが、ワタクシは本日のミッションを粛々と遂行中。つまり、こんな部分写真を撮りまくっていたのでした。(^^; 今日は人だかりすることを予想しメジャーは持ってきてません!!笑




非公式側をホームで撮り終えてから、駅を出て裏手へ回ってみました。ストリートビューでいちおうアタリはつけてあったのですが、予想以上に電線がうるさく、奇麗に撮れるポイントは限られていました。目いっぱいトリミングしてこんな感じです。



寸法出しのための資料写真ならある程度電線がかかっても問題ないので、こんな感じの写真も多数撮りました。



13時52分、ホイッスルも高らかに中込へ向けて発車していく「風っ子」。ガードレールの下に這いつくばって撮ればコンデジながらもっといい構図になったのですが、同業者さんが高価な一眼でスマートに撮ってる傍らで、さすがにそんな恰好したくない~



ということで、ここに載せなかった資料写真が山ほど手に入ったので、例のDE10改DD16は、なんちゃってではなく、ある程度ガチで作らざるをえなくなりました。自分でハードル上げてどうする!




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