付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

ARG

2008-05-08 | 雑談・覚え書き
 時代がやっと追いついてきたという感じ。
 ここ最近になってARG(Alternative Reality Game)などという言葉を聞くようになりました。ライブ感を重視した仮想現実をテーマにしたゲームです。
 ウェブサイトに普通に置かれているデータベースにアクセスしたり、実際に開かれる集会で情報収集したりしていくうちに、なにか大きな事件が発生していることに気づき、自分がその真っ直中にいることを体感するというタイプのものです。

 ほら、ありましたよね? 『ネットゲーム'88』とか『平成偉人伝ガリレイザー』とか『アルマゲドン・エクスプローラー』とか。
 バカカードな『平成偉人伝ガリレイザー』や脳内妄想爆発の『アルマゲドン・エクスプローラー』は含めて良いかどうか微妙なところですが、『ネットゲーム'88』は紛れもなく今「ARG」と呼ばれているものの先駆けでした。海外のケースはよくわからないし、日本でも寺山修司の書簡演劇などというものが存在しましたから、世界初とはいえないんですけどね。
 
 ただ、遊演体が『ネットゲーム'88』をやった時代には、インターネットも存在せず、パソコン通信すら最先端のマニアックな趣味の時代でしたから、ハード環境的に不十分で、現在、映画や出版物のプロモーションとしておこなわれているような大規模な形でやることは不可能でした。集客力もないし、たとえ多数の参加者が集まっても処理しきれなかったでしょうね。
 それでも、記者会見を模したイベントや事件現場の様子を録音したテープ、焼けこげた紙片など、雰囲気を盛り上げる試みが幾つも用意されていました。今なら、ウェブラジオとかオンデマンド出版本とか動画共有サイトとか、いろいろ使えるツールが気軽に転がっていますよね。

 でも、『名探偵コナン』でARGって……、良い時代になりましたね。
(2008-04-23)


 とりあえず、『名探偵コナン』ARGを1パック購入。
 中には4枚1セットになるはずの事件カードが!……って、これはよくある推理クイズというやつですな。中には裏面に新聞記事や暗号表みたいなのがプリントされたカードも入ってますね。なるほど。同じテーマの謎カードを4枚集めて全部の謎を解き、カード裏の銀シールをはがしてコード番号を携帯やパソコンから専用サイトに入力して登録なわけね……。
 あとは、カード以外の部分にどれだけ手をかけているかかな……。
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「瀑竜戦記」 横山信義

2008-05-08 | 架空戦記・仮想戦史
 大艦巨砲主義のまま突入し、大艦巨砲主義が通用したまま終わった太平洋戦争を描く架空戦記「八八艦隊物語」の外伝である中編集で、本編作者である横山信義以外の2名の作品が収められている、ある意味のシェアワールド・ノベルズ。『妖魔夜行』には負けるけれど、日本のシェアワールドものとしては早い方。
 檀茂による「瀑竜戦記」は高速雷撃艇「瀑竜」で敵艦隊に望んだ男たちの生と死を描いた回想録。
 初瀬深雪による「秋山支隊、挺進す」は大敗を続け日本陸軍が発言権を失った史実と異なる世界において、陸軍が活躍をした数少ない戦い。日露戦争における秋山支隊の奮戦を描いた一篇。
 いずれも読者の目が派手な戦いに着目しがちな架空戦記において、異例なくらいマイナーなジャンルが取り上げられているのが特徴。

【雷撃艇】【騎兵】【馬賊】
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