付け焼き刃の覚え書き

 本や映画についての感想とかゲームの覚え書きとかあれこれ。(無記名コメントはご遠慮ください)

「ザ・マーチ 1977年世界の兵器」 編:西村多加志

2008-05-24 | 戦記・戦史・軍事
 30年前の最新兵器情報満載の1冊。何もかも、皆、懐かしい……。

 こういう雑誌は数年前のものだと情報が古くて役立たずになるものですが、ここまで古いと新旧ギャップを楽しめますね。もうすっかり消えて話題にも上らないもの、いまだ現役で頑張っているものとかあれこれ。
 まだソ連が東西対立で頑張っていた時代です。空軍の特集記事なんか、『ソ連の最新軍用機の虚実』。これなんか、ソ連崩壊後のデータと検証したらどれだけ読みが当たっていたか解るってもんです。まあ、それができるほどのマニアじゃありませんけど。
 その他の記事は、世界の最新機を無人機からテスト中の最新機まで。海軍は原潜特集で、陸軍は戦車とミサイル中心に。ミサイルは推進機関の構造や誘導方法から載っているから、もしかしたらどこかで参考にすることがあるかも知れないな。
 もう少し捨てずに取っておくことにしましょう。
 ちなみに写真は裏表紙の広告記事。「どんな高度でも、どんな速度でも……どんな脅威に対しても……」って、この煽り文句が格好良いよね。個人で買って使えるものなら使いたくなるコピーです。

【兵員輸送車】【ミサイル誘導】【無人機】
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「うらにわのかみさま(1)」 神野オキナ

2008-05-24 | 日常の不思議・エブリデイ・マジック
「世の中は理不尽に出来ておる」
 自信たっぷりな虎神さまのお言葉。

 神無月というと日本中の神さまが出雲の国に集まって、他の場所に神さまがいなくなる月なのだけれど、年にもそういう「神無年」というものがあって、世界中から神さまが消える年があるのです。
 そういうときを狙って別の世界からこの世界に潜り込もうとする「神もどき」なる存在がいるものだから、そういう別世界とかの通路が開きそうな場所に当番役の神さまが派遣されるのだそうです。
 沖縄の女子高生・垣華ユウは裏庭の物置を整理していて、祠の奥からソフビ人形「とらたん」を見つけます。遠い昔に遊んでいた記憶がある人形です。
 実はとらたんこそ、今年の当番神さまである虎神さまの依代であり、ユウの母も祖母も、代々虎神さまの手伝いをして「神もどき」を鎮めていたというのですが……。

 神さまの力で、玩具の形態を取り込んで変身したヒロインが、神もどきを本物の神さまと入れ替わらせようとする猫神様のエージェントやかりそめの形を与えられた神もどきと戦ったりする話。変身形態はあくまで玩具とかフィギュアの形態に依存するので、女性が変身しても男キャラだったり、その逆もあったりと……ああ、そんなネタは『モルダイバー』にもあったなあ……。
 虎神さまの使いとなったユウと、猫神さまの使いとなった同じ高校の山内霧人の、変身後の対決と変身前の交流を軸に、なかなか楽しいファンタジック・コメディに仕上がっています。

【Uボート】【十二支】【なりそこない】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする