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コレルリ物語 4

激しい戦いは続いた。王子を排斥する一派と擁護する一派の戦いが広大なる戦争を巻起こした。戦争は何十年にも及び、地の神の激しい怒りをかう事となった。激しい雷鳴がひびきわたり火が広がってあたり一面が焼け尽くされてしまった………。
(語り手)ああ、なんて悲惨で哀しい事が起こったのだろう。かつてこの地でその様な戦いがあった事を今は知る者はない。今は何事もなかったようにそよそよと風が吹いているだけである。……
これが私が話したかった事である………。
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コレルリ物語 3

世の不条理にもがき苦しむ王子。そんな中、小鳥たちのさえずりと扉をたたく音が聞こえた。小鳥たちは奇跡のように牢獄の鍵を開けパッと消え去った。王子は牢の外にでて見張りの怪物たちと闘う。道を案内してくれる野ウサギとともに見張りの巨人の横を王子はすり抜けて行く。気付かれないように気をつけながら。やがて馬房にたどり着き王子は野ウサギと共に山道を馬に乗って進んでいく。どんどん駈けて行く。やがて山の頂きにたどり着き眺望が一度に開ける。何と言う素晴らしい景色であろう。
真っ青な空、白く流れる雲そして美しい山々。野ウサギは王子を助けるために姿を変えていた美しい女神であった。感謝する王子と恋に落ちた二人の甘美なひととき。それから王子は女神から戦闘に勝つ為の術を授けられる。猛獣使いのムチのしなり。それから空飛ぶ絨毯で天空を駈ける二人。
そして天下を二分するような激しい戦鬪が始まったのだった…。
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