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サ-クルの本番終了

先日サ-クルの定期演奏会があった。ここでは長く弾かせてもらえる。去年はリストのソナタを弾かせてもらったが、今年はショパンのソナタ3番に挑戦した。第3楽章の暗譜はやはり困難を極めて(苦笑)出来なかったので譜面見て弾いたが、そのおかげでこの怖いゆっくりした楽章もなんとか流れを壊さずに弾けた。(^^;;

会場にはべ-ゼンとザルターがあったが、ザルターの方が鍵盤が軽かったので迷わずこちらを選んだ。第4楽章でいつも苦戦してるからね。でも弾いていて一番自分でその素晴らしさに感動したのは第3楽章だった。透明感のある優しい響きの音で、稚拙な演奏の私でもコントロールがしやすくてすごく私の気持ちに応えてくれるピアノさんだった。聞きに来てくれた私の父も第3楽章がよかったと言ってくれた。

この楽章は不思議だ。昔この曲をよく聞いていた時は華やかな他の楽章に比べて退屈で、いつも眠くなってしまっていたのに自分で弾くとその魅力に取り憑かれてしまう。聞くよりも弾く方がいい曲ってあるんやね。最近「君に読む物語」という映画を見たがその中でボ-トで海に漕ぎ出し、白鳥達に囲まれるというシ-ンがあった。その夢の中を進んでいくような情感に相通ずるものがある。本番のピアノの夢のような音がすごく自分に高揚感を与えてくれた。

それから、長く弾くということに関してだが気づいた事は、弾いている分には時間は短く感じるものだという事。たくさんの展開や発展があるので、それを登り降りしていたら最後まで行き着くという感じで、なっがいなぁ、と思って弾くものではないという事だ。(^_^;)

この日は父だけでなく母も来てくれた。高齢になっても娘の発表会に来てくれる親にとても感謝の気持ちで胸がいっぱいになったし、ピアノやっててよかったなあとつくづく思ったのだった。

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