まあそれでも遅々としてでも進み、琵琶湖を一周しなければならないのである。
暫く走ると、中山道にさしかかる。その交差点をV字に折れ、中山道を野洲へと向かう。
野洲の手前でまた、東海道本線のガードをくぐるのだが、突然にして町並みががらりと変わったのには驚いた。細い道がうねうねと続き、両側から軒が低く迫る町並みで、宿場町なりの様相を呈している。出発して20分足らずであったが、あのガードはタイムトンネルであるかの如くである。その為か、少し元気と力が出て来た様だ。体もそろそろ暖まってきた。おかげでペダルも軽いように感じるようになった。
その道筋をそろそろと走っていたが、我に返り、気を取り直して、一応計画した道路に出なければならない。
軒の低い町家が続き、それに沿いながら、道が鍵状に折れると、寺らしき建物に突き当たる。それを左にとって、又東海道本線をくぐる。
仰ぎ見ると西方はそれまでと違って殺風景で、目の前を道が十字に交差しているだけである。
ただだだっ広いだけで薄く青空が拡がっている。その下には、やはり薄い藍色の山並みが低く南北に走っている。ここが滋賀県の西の極みである。
これを右に折れると、野洲駅裏を走り、近江八幡市に向かうのである。[続く](写真:近江八幡市 八幡堀と愛車)
暫く走ると、中山道にさしかかる。その交差点をV字に折れ、中山道を野洲へと向かう。
野洲の手前でまた、東海道本線のガードをくぐるのだが、突然にして町並みががらりと変わったのには驚いた。細い道がうねうねと続き、両側から軒が低く迫る町並みで、宿場町なりの様相を呈している。出発して20分足らずであったが、あのガードはタイムトンネルであるかの如くである。その為か、少し元気と力が出て来た様だ。体もそろそろ暖まってきた。おかげでペダルも軽いように感じるようになった。
その道筋をそろそろと走っていたが、我に返り、気を取り直して、一応計画した道路に出なければならない。
軒の低い町家が続き、それに沿いながら、道が鍵状に折れると、寺らしき建物に突き当たる。それを左にとって、又東海道本線をくぐる。
仰ぎ見ると西方はそれまでと違って殺風景で、目の前を道が十字に交差しているだけである。
ただだだっ広いだけで薄く青空が拡がっている。その下には、やはり薄い藍色の山並みが低く南北に走っている。ここが滋賀県の西の極みである。
これを右に折れると、野洲駅裏を走り、近江八幡市に向かうのである。[続く](写真:近江八幡市 八幡堀と愛車)