日本政府はアベノミクス効果が徐々に出て来て近頃の株高円安傾向を歓迎して居る
向きが窺えますが果たして其れで良いのか疑問が起きます。
現在の日経平均株価は1万5千円台で7千円台2万円台も夢ではないかの様な
高騰振りです。
当然円安も103円96銭と益々110円台に近づいて居ます。
また対ユーロも円が売られ142円30銭と100円を切った時が夢の様です。
しかし此は何も日本売りだけが原因でなく米国の経済復興の兆しが見え始めた事に
よる本来のドル買いが始まったと見るべきです。
これまで経済活発化を狙いFRBは量的金融緩和で米国債を大量に買い入れ市場に
資金を供給してきましたが、景気復活でこの量的金融緩和縮小が問題になって来た。
今年直ちに量的金融緩和縮小を仄めかしただけで世界経済は大きく反応し流石に
FRBも即刻実施を先送りした経緯があります。
しかし行きすぎた量的金融緩和は米国経済を危うくさせる側面もあるので決断時期は
大変難しい。
そこでFRBは量的金融緩和規模を来年1月から縮小を小幅にして実施する事とした。
購入額を1000億ドル邦貨で1兆400億円を月額750億ドルに縮小する。
此だけでも世界経済にあたえる打撃は相当なものと予測出来ます。
ゼロ金利については失業率が6・5%の基準を下回っても当分続けると強調した。
FRBは来月から米国債と住宅ローン担保証券の購入も50億ドルずつ減額するとした。
雇用状況や物価の推移で一段と購入規模を減らして行く事も付け加えた。
今回のFRBの判断は雇用状況が上向いたとして、緊縮の度合いが和らいだと見ての
判断とか。
今回のこのFRBの判断が世界経済・特に日本経済にあたえる影響はどの様なものに
なるのでしょうか?