諫早開拓堤防水門を因果関係調査のため開門する様に福岡高裁が判決を下し
その期限はが今月20日までとなって居た。
しかしもし開門すれば、開拓事業に重大な被害を及ぼす恐れがあると長崎県が
強固に反対し判決不履行となった。
此に対して開門反対派は國に対して1日1億円の不履行制裁金請求のベラボウな
申し立てを行った。
もし此が通れば確定ご3年分毎日1億円の制裁金を國が支払わねばなりません。
そもそも・この調査開門そのものがオカシイもので、漁業者の立場で有明海の
漁業不振は全て諫早開拓のせいにして因果関係解明と云う事で開門判決が
出されたものです。
その推進をしているのが佐賀県で自分所も諫早干拓に負けない様な干拓工事を
して居るのにそれは黙って長崎県の干拓にイチャモンを付けています。
これは熊本も福岡も同じです。
確かに諫早開拓も漁業不振の大きな要因の一つであるが、有明海関係3県が
自然と有明海を食い物にして漁業不振の要因をつくって居る。
だが諫早開拓は大きな國の公共事業です。
國の公共事業には今逆風が吹いて居て国民の賛同を得られしバッチリ補償金を
分盗る事も可能です。
売名の弁護士団に踊らされ、漁民対農民・長崎県対佐賀県の争いになりました。
現在國が進める調査開門は部分開門で、とても因果関係が判明する様なものでは
ないとと言うのが専門家の言い分です。
それでも漁業者が云うのは因果関係の解明ではなく如何に補償金を沢山取るかと
云う事です。
自分たちが過剰養殖して水質が悪くなったのは棚にあげまた天候異変などで
漁業不振になったとすべて諫早開拓のせいにするのはどうかと思う。
確かに一因はあるのだから何だかの補償金支払いは仕方無い事だと思うが、
不履行制裁金1日1億円は少し遣り過ぎではないか?
それは皆我々の懐から出される事だから、其処まで請求するなら自分たちも
チャントして欲しいものだ。
まず開門前に各県の埋め立てでどの様に有明海の様子が変わって行ったか。
その実害をコンピューターで推定するのは手易い事ではないか?
これは諫早開拓に限定しないで遠く明治時代からの大牟田港埋め立てにまで
遡り推定するのが至当だと思われます。
勿論築後川の河川工事も勘案して頂きたいものです
この様な事にシロウトの裁判官の判断を信用するのもオカシイ事です。
裁判官は因果関係が諫早開拓にあると断定し開門調査の判決を出し其れを
福岡高裁が追認した。
当時政権交代で菅民主党首相時代です。
公共事業を目の仇にして居た民主党政権の首相ですから、これに飛びついて
上告を國が断念して判決が決定した経緯があります。
此まで強引に国策として推進してきた國が手の平を返す様に反対の立場に
たった。
國を信用して干拓工事を進めて来た長崎県はハシゴを外された格好ですね。
もし調査開門が行われると部分開門で漁業者・農業者両方とも得する事は
ありません。
漁業者にとっては結果如何より如何に補償金を取るかが、問題なので、
どうなっても構わないでしょうが、農業者にとっては根底から開拓が否定される
ので生死の分かれ目となります。
長崎地裁が出した開門差し停め決定は農業者にとっては有り難い事です。
因果関係が明らかになって居ない現在で、國が期限内開門を断念した事は
賢明な事だと思います。
また佐賀県側に立った佐賀地裁の制裁金支払い命令が出される可能性も
あっていよいよドロ試合の様相が濃くなって来ましたね。
それにしても1日1億円の制裁金とはベラボウな請求ですね。