九電は2014年3月期連結決算を発表しました。
それによると3324億円の前期赤字が昨春の電気料金値上げや経営合理化で赤字が大幅に縮小
されたがそれでも最終赤字は960億円で3年連続の最終赤字を記録したとか。
一番の要因は原発停止に伴う火力発電の燃料費の増大だそうです。
売り上高は料金値上げで前期比で15・9%増の1兆7911億円。
経常損益は1314億円の赤字。
九電は11年12月から原発6基全て停止中。
昨春電気料金値上げの際は川内原発・玄海原発が再稼動を見越して料金水準を設定したいずれも
原子力規制委員会の審査に手間取り運転再開には至らなかった。
後は夏に川内原発再稼動なるか?にかかって居る。
しかし突如火山学者による原発への影響の異議が持ち上がり、九電は至急申請書の手直しをして
規制委員会に再提出し安全審査を待つ事としたが、見通しは立ってない模様。
九電はこの原発再稼動があれば奇跡的に経営は好転するとみて居る様です。
九電は経営合理化目標を上回る大幅経費削減を進め有価証券・不動産等も計画以上売却したが
原発再稼動の遅れによる燃料費増大で赤字を完全にはカバーできなかった。
そこで来年15年3月期の利益予想は原発再稼動待ちで公表は見送るとなった。
現在電力会社の内6社が経常赤字で九電が一番最大との事。
原発を保有する電力会社10社の火力発電の燃料費総計は7兆6775億円で東日本大震災前の
2.5倍に拡大して居ると言う。
本年度国家予算の防衛費が4・8兆円・公共事業費が約6兆円からみて如何に燃料費が多いかが
判りますね。
経営や電力供給ではどの電力会社も悲鳴を上げ電気料再値上げも検討しているとか。
そして行き着くところは早期原発再稼動となる。
しかし原発再稼動はそう簡単には不可ない様で電気料金の再値上げは覚悟して置かねばならぬ
事かも・・・