米国に倣い日本版海兵隊構想の「水陸機動団」は長崎県佐世保に駐屯する陸上自衛隊
西部方面普通科連隊が中核となって3機動連隊で最大規模3000名で構成することが
今年の2月ごろ発表されて居ます。
主に離島防衛が主任務とされ、特に中国の東シナ海での動きに合わせた対策と見られ
ます。
すでに一部は米国海兵隊基地で訓練を受けて居るとも言われ、防衛省も2014年度予算
で水陸両用車購入に17億円を計上しています。
今回防衛省は奄美群島の無人島「江仁屋離島」で日本版海兵隊となる陸上自衛隊離島
防衛専門部隊、西部方面普通科連隊が離島奪還訓練を報道陣に公開しました。
日本政府の尖閣諸島国有化以来日中両国は緊張関係で一触即発の状態です。
既に南沙群島周辺ではでは中国とベトナムとの小競り合いが繰り返され何時戦争に発展
してもオカシクナイ状況です。
この東シナ海では同日、ロシア海軍と中国が合同軍事訓練を続けて居て益々緊張が
高まって居ます。
この日訓練は海上自衛隊の艦艇から陸自隊員がボートで上陸する離島奪還訓練です。
訓練は10~27日までの日程で陸上自衛隊500名・海上自衛艇820名・航空自衛隊
10名参加する3自衛隊統合の本格的訓練です。
訓練は無人島が外国軍に占領されたと想定し海自輸送艦「しもきた」から陸自隊員が
ボートで上陸する。
周辺海域には潜水艦を警戒する護衛艦「くらま」・対空警戒のイージス艦「あしがら」
掃海母艦「ぶんご」も参加と」言う大規模な訓練です。
無人島で公開された訓練は陸自隊員約30名が5隻のボートに分乗し静かに砂浜に
上陸し銃を構えて島の茂みに分け入って行くと言う実践さながらの訓練だったらしい。
水面と同じ高さになった艦尾からボートを発進させる訓練。
ホーバークラフト型揚陸艇の運行訓練も合わせて公開された。
この江仁屋離島は奄美群島の加計呂麻島の沖合に有る周囲4キロ足らずの無人島です。
陸上自衛隊の警備部隊配備計画で加計呂麻島は候補地に挙がり地元自治体瀬戸内町
は自衛隊誘致活動を行って居るとか。
大戦は往々にして軍事訓練が引き金になって起きるケースが多いので、お互いに挑発
行為は慎みたいですね。